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悪いのはどっち?内臓脂肪と皮下脂肪【結論:どっちも良くない】

✅ 検診で、内臓脂肪が多いと言われた💦
内臓脂肪皮下脂肪どっちが悪い?
✅ 自分の内臓脂肪はどれくらい?

そんな方はいらっしゃいませんか?


40代から気になるのが
健康診断での「内臓脂肪」ですよね。


今回は

✅ 内臓脂肪と皮下脂肪の違い
✅ それぞれの脂肪が多いと、どう健康に良くないのか
✅ 自分の内臓脂肪をチェックする方法

を解説します!

次回の記事では、
それぞれの脂肪を落とす食事や運動
について解説するので・・
次回の記事もお楽しみに!


それでは、いってみよう!



内臓脂肪と皮下脂肪の違い

画像1

まずは、それぞれの違いについて


「内臓脂肪」とは

消化管(胃や腸)の外側にへばりついた、臓器の間にある脂肪

のことで、
人の脂肪の30~40%が内臓脂肪
と言われています。(※1)


内臓脂肪が多いと
お腹がぽっこり出るので
リンゴ型肥満とも呼ばれています👇


画像3




一方、「皮下脂肪」とは

皮膚のすぐ下につく脂肪

のことで、
人の脂肪の60~70%が皮下につく
と言われています。(※1)


皮下脂肪は、
お尻や太ももにつきやすいので
洋なし型肥満とも呼ばれています👇


画像4



脂肪のつき方には
もちろん個人差があり、

男性は内臓に、女性は皮下に
比較的つきやすいです。




内臓脂肪と皮下脂肪、どっちが悪い?

画像4

皮下脂肪に比べて、
内臓脂肪のほうが

糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化のリスクが高い

と言われています。



画像5


内臓脂肪がたまると、
脂肪細胞から「サイトカイン」
と言う物質が出されます。

サイトカインは

✅ レプチン
✅ アディポネクチン
✅ TNFα、PAI-1、IL-6

など色々な種類があります💡

私たちの健康にとって
良い作用をするものも
悪い作用をするものも
様々なのですが、

溜まった内臓脂肪から
出されるサイトカインは

血糖値が下がりにくくなったり
血圧が上がりやすくなったり

私たちの健康にとって
よくないことをするのです。


簡単に言うと、

内臓脂肪から毒素が出される→毒素が体を攻撃して、生活習慣病を引き起こす

ということですね💡


画像6

(余談)

少し前まで、

皮下脂肪は健康に悪くない脂肪!
悪いのは、内臓脂肪だけ。

と言われていました。

しかし、最近では

皮下脂肪が多すぎることによっても
(内臓脂肪と同じように)
高血糖や脂質異常症の合併が多くなる

ということが言われてきており(※2,3)

内臓脂肪・皮下脂肪ともに
多すぎるのは、やはり危険です!

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自分の内臓脂肪をチェックする方法

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測定方法①病院での検査

病院での検査では、
CTやMRIを用いてsingle-slice法により
L4-L5高位の内臓脂肪面積を計算します。


なんじゃそれ?!

難しい用語を並べてすみません!


簡単に言うと、

CTやMRIで
へその高さ近くのお腹の画像を
1枚とって、そこから計算式により

お腹全体の内臓脂肪量を推定します。

1枚のCT画像はこんな感じ👇

画像9

※亀田京橋クリニックHPより引用

ちなみに、最近では

この方法(1枚の断面積)では
内臓脂肪量を正確に評価できない

と言われており、
方法を見直す動きもでています。

今後の正確性アップに期待ですね(^^)


測定方法②簡易測定

病院に行かずとも
内臓脂肪が多いかどうかを
簡単に把握できる方法があります。

それが、

腹囲を計ること

です。

健康診断でよく計られますよね!

健診で腹囲を計る理由は、
内臓脂肪が多いかどうかを見るため

なんです。


▶内臓脂肪が多いかどうかの基準

✅ 男性:85cm以上
✅ 女性:90cm以上

だと内臓脂肪が多い状態
簡単に予測できます。(※4)


▶計り方のポイント

💡 立った状態で、へその高さで計る
💡 息を吐き出した終わりのときに計る
💡 お腹を無理にへこませない
💡 下着を身につけない


ちなみに、この基準も
あくまで推定と考えて下さい。

「84cmだったからセーフ!」
というわけではないので注意(笑)


男性85㎝以上、女性90cm以上だと
CTで出したものと似た判断基準になる
ということから、使われています。


ぜひ一度、
ご自身の腹囲を計って
内臓脂肪が多いかどうか
確認してみてください!



まとめ

「内臓脂肪」とは、消化管(胃や腸)の外側にへばりついた、臓器の間にある脂肪のこと。内臓脂肪が多いとお腹がぽっこり出る。男性は内臓脂肪に脂肪がつきやすい。

「皮下脂肪」とは、皮膚のすぐ下につく脂肪のこと。お尻や太ももにつきやすい。女性は皮下脂肪に脂肪がつきやすい。

■ 皮下脂肪に比べて内臓脂肪のほうが、糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化のリスクが高いとされている。(皮下脂肪も多すぎると、同じく病気のリスクは高くなる)

病院では、CTやMRIでへその高さ近くのお腹の画像を1枚とって、そこから計算式によりお腹全体の内臓脂肪量を推定する。

自宅で簡単に内臓脂肪を判定するなら、腹囲を計ろう!

■ 内臓脂肪が多いかどうかの基準

✅ 男性:85cm以上
✅ 女性:90cm以上

■ 計り方のポイント

💡 立った状態で、へその高さで計る
💡 息を吐き出した終わりのときに計る
💡 お腹を無理にへこませない
💡 下着を身につけない

次回は、
それぞれの脂肪を落とす食事や運動
について解説していきます!

お楽しみに^^

▶参考文献

※1)体脂肪量およびその他の肥満指標と臨床検査値との関係の検討 新井 俊彦 HEP Vol.33,No.6,2006.
※2)The metabolic syndrome: is this diagnosis necessary? Am J Clin Nutr
. 2006 Jun;83(6):1237-47.
※3)Abdominal visceral and subcutaneous adipose tissue compartments: association with metabolic risk factors in the Framingham Heart Study. Circulation. 2007 Jul 3;116(1):39-48.
※4)公益財団法人 長寿科学振興財団 腹囲の基準は、なぜ85cm?
※BMIと皮下・内臓脂肪肥満によるメタボリックシンドロームの関連 人間ドック 25(3)26-33, 2010
※厚生労働省 e-ヘルスネット メタボリックシンドロームのメカニズム(2) アディポサイトカイン編


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