岡田高明

温暖な但馬牛の里@照来盆地で青少年期を過ごす。 専門は制御工学。就職後は制御機器製品の…

岡田高明

温暖な但馬牛の里@照来盆地で青少年期を過ごす。 専門は制御工学。就職後は制御機器製品の開発、情報システムの開発、工場管理の仕事等に携わってきた。 退職後の現在、夢は地方を開拓し、【自律調和型社会】を目指すこと!

最近の記事

稲作の救世主〖乾田直播〗実験結果

 農水省は日本の水田が猫の額のように小さいことを無視し、ひたすら生産性を求める大規模農業の方向に走ったため、農民に半強制的に高価な機械を買わせ、また圃場整備と称して棚田を強引にフラット化し大きな費用負担を負わせてきました。  その結果、現在農家の採算が合わなくなり、また高齢化により大きな機械が扱えなくなり、農民が急速に稲作から手を引きつつあります。  いま日本の米需給、すなわち自給率は危機的状態にあります。  こういう状況を何とかせねばという思いから、たまたま乾田直播の技術に

    • 米需給逼迫・価格高騰の真実

       9月には新米(令和6年産)の収穫が始まりますが、最近スーパーで品薄になったり価格が高騰したりと、例年にない異常事態となっています。  報道によりますと、米の需給逼迫の原因は昨年の東北地方の猛暑による減産と外国人観光客の増加による米の消費量の増加によるものと説明されていますが、真の原因とは言えません。  前者の猛暑による影響については、具体的にどの程度生産量が減少したかのデータが明らかになっていないので何とも言えませんが、被害が大きかったと言われる秋田で3%程度ですから全国で

      • 稲作の救世主〖乾田直播〗実験経過

         日本の稲作農家は、高齢化や資材の高騰で採算が悪化する中でどんどん廃業に追い込まれています。  これらの原因は私から見れば解決困難なものではなく、政府や農民が頭を使っていないからに他なりません。  私は今春から解決策の一つとして、プランターで〖乾田直播〗の実験を行っています。  〖乾田直播〗は水田での稲作工程のうち田植えまでの工程を水田作業なしで行う方式で省力化を目的としています。  いままで9種類の実験を不綿布のプランターで行っていますが、今回は3種類の実験経過を報告します

        • 意外と知らない〖お米〗の真実

           最近小売店の店頭でお米が品切れ状態になっているといういうニュースをよく目にするので、一体何が起こっているのか調べてみました。  直接的な原因は昨年の猛暑により収穫量が減ったことと、時期的にあと3ヶ月ほどで新米を収穫する時期で在庫量が底になる時期が近付いているということですが、よく調べてみると政府、すなわち農水省の行政に起因する面が多々あります。  まず私はとにかく現在の小売りの現場を確認したいと思い、近くの2つの大手のスーパーに足を運んでみました。私の故郷は農家で、今までお

        稲作の救世主〖乾田直播〗実験結果

          〖ふれあい市〗—地方活性化の原点

           現在の政治を観ていますと「失われた30年」を何とか取り戻そうという意気込みが全く感じられません。一言で言えば最近の政治家の資質の低下ですが、そういう政治家を選んだのは国民ですからどうにもなりません。  したがって今必要なことは、「失われた30年」を何とか取り戻そうと真剣に考えている人が、その人のできる範囲で”自律的”にコツコツと実行する以外に処方箋はありません。  難しい理屈は抜きにして、私は「失われた30年」を取り戻すための処方箋は「地方の活性化」以外に無いと考えています

          〖ふれあい市〗—地方活性化の原点

          農業の救世主〖乾田直播〗実験経過版!

           稲作農家がどんどん廃業に追い込まれる中、Uターンを計画中の私への影響も深刻さを増しています。私はこのような状況を打開する有力な技術の一つが〖乾田直播〗技術であると考え、今年はまずプランターで実験し来年から自身の田んぼで実行に移そうと考えています。  実験内容は5月6日に投稿しました「農業の救世主〖乾田直播〗実験開始!」に詳細を紹介しましたバイオテクノロジー(株)製の「マイコス菌根菌」を使用した6種類の実験と、後に紹介する別方式の実験の7種類です。  参考までに、〖乾田直播〗

          農業の救世主〖乾田直播〗実験経過版!

          〖一人自治会〗のすすめ!

           自治会を脱会して2ヶ月が経ちました。  私の所属していた自治会の名は伏せますが、兵庫県加古郡稲美町に所属しています。  今のところ脱会して不都合なことは全く無く、毎日気分よく過ごしています。  役場の職員には自身のことを堂々と「一人自治会」と称して自慢しています。  近所の人達で私に苦情を言ってくる人は一人もいませんし、それどころか先日、年1回の団地内の大掃除があり、一緒に一生懸命草刈りや溝掃除をさせてもらいました。自治会はジュースまでサービスしてくれました。  役場には、

          〖一人自治会〗のすすめ!

          家庭菜園に必須ー紫蘇(シソ)は万能の薬草!

           私は家庭菜園を初めて3年目を迎え、今まで数十種類の野菜を育ててきました。  中でも最も驚いているのが紫蘇(シソ)です。  家庭菜園を始めた当時、友人が京都の漬物屋さんでもらったと言って、1本の小さな紫蘇の苗をくれました。  それを少し大きな鉢に定植し育てたところ見る見る成長し、その年は特に食べることもせず冬を越しました。  2年目に入りびっくり仰天!前年の1本のシソから種が飛び散りプランター以外にも方々に生えてきました。そして年末には種をプランターにも撒きました。  今年は

          家庭菜園に必須ー紫蘇(シソ)は万能の薬草!

          中国の大都会でダチョウを飼ってみた!

           以前の記事「食糧安全保障の危機ー食肉自給率を上げるための方策!」でダチョウの導入が究極の方策であると紹介しましたが、実は私自身が中国に在住していいた数年前に、中国の大都会である広東省中山市で実際にダチョウを飼育した経験がベースになっています。  今回の記事ではその貴重な体験を紹介します。  なお、このような実験が大都会でできるなんて中国国家のふところの深さには改めて感心します。何かと規制だらけの日本では絶対にできません。 ダチョウの一般的な知識ダチョウは現在生存する鳥類の

          中国の大都会でダチョウを飼ってみた!

          用途無限の土地を貸します!

          私個人が所有するすばらしい土地を貸し出します! よろしく検討をお願いいたします。 〖供与方式〗賃貸 〖供与期間〗用途により相談の上決定(賃貸料も含めて) 〖面  積〗1387㎡(地目は宅地<現況は雑種地>952㎡、畑435㎡) 〖用  途〗宅地、別荘、高齢者等の保養施設、各種イベント会場、駐車場、農園、IT等の非製造業務、農業関連研究所、倉庫、医療施設、各種学習施設等々 〖所在地 〗兵庫県美方郡新温泉町塩山 賃貸の背景 私は現在兵庫県南部の稲美町に住んでいます。  生まれ故

          用途無限の土地を貸します!

          〖一人自治会〗スタート!

           私は30年以上参加していた自治会を今年4月から脱会しました。  なぜ脱会したのかの経緯や理由については以前の記事「自治会は地方開拓・地方移住の癌!」、「自治会活動の実態を暴露!」、「社会福祉協議会と自治会との不可解な関係」でまとめていますので参考にしてください。  さて、本記事では脱会後約1ヶ月半経った今の状況をまとめます。  結論を先に述べますと全てが思い通りで、極めて順調です。  もともと自治会不要論者ですので、今の状況は「一人自治会」だと考えています。  もっと分り

          〖一人自治会〗スタート!

          希少価値温泉情報!

           最近は全国津々浦々に温泉地があります。  一般に温泉地は観光地として利用されていますが、療養として利用している人は極めて稀です。  その原因として、下記の3点が障害になっているのではないかと考えられます。 ①毎日、しかも長期間利用するには費用負担が大きい。 ②毎日、しかも長期間利用するには定住に近い条件が必須となり、ハードルが高い。 ③温泉だけでは心を和ませる要素に乏しく、他に買い物の利便性とか菜園レベルの楽しみとかいった付加的な生活の要素が欲しい。  本記事ではこれらの

          希少価値温泉情報!

          農業の救世主〖乾田直播〗実験開始!

           最近稲作農家がどんどん廃業に追い込まれています。  農業が衰退すれば人口問題に歯止めがかからず、ますます日本が衰退します。  稲作農家廃業の最も大きな原因が農民の高齢化ですが、もう一つの原因が苗、肥料、除草剤、労働コスト等の高騰です。  参考までに、最近の米の供出価格は玄米で平均233円/kgです。また、小売価格は410円/kgです。 したがって、精米と梱包を含めた流通費が43%です。  農家の苦労に対して高すぎます。  最近ではこういう状況を回避しようと、いろいろなうたい

          農業の救世主〖乾田直播〗実験開始!

          〖新世代農村〗の開拓!

           私は2021年12月に約20年間の中国生活に終止符を打ち本格的に日本に戻ってきました。  そして今日に至るまで約2年半、「失われた25年」と言われる日本の状況を目の当たりにし、この悪しき状況を何とか改善したいと思い過ごしてきました。  最近では時々思い余って知り合いや近所の人に愚痴をこぼすこともありますが、それも逆効果で、ほとんどの人が同調することも無く、逆に妬みのような反発をくらいます。  日本人はこの約25年間で精神的にもずいぶんしょぼくれてしまいました。  しかしそん

          〖新世代農村〗の開拓!

          日本の肉用牛生産方式の課題

           昨年(令和5年)7月6日、国連食糧農業機関(FAO)は兵庫美方地域の「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」を世界農業遺産に認定しました。  私はこの地域の生まれで、このニュースに接したとき、喜びより先に「ウソ?!」という何とも異様な思いに駆られました。  今の但馬地方の肉牛生産方式は当時の方式とは全く異なり、海外から輸入した穀物主体の「濃厚飼料」を大量に与え、丸々と太らせ、半ば病気の牛の状態に仕上げています。  1950年代から1960年代の育て方は、血統管

          日本の肉用牛生産方式の課題

          社会福祉協議会と自治会との不可解な関係

           私は日本の「失われた25年」を取り戻し上昇気流に乗せるためには、「地方の自律化・活性化」が最強の処方箋であると考えています。  ところが、一言で「地方の自律化・活性化」と言っても、多くの人が賛同できても具体的な実施となると雲をつかむような状況でほとんど何も具体的な方策が出てこないというのが実態です。  たとえば、多くの人が勘違いしているのいが「観光」です。  「観光」では、真の意味での「地方の自律化・活性化」は実現できません。  重要なことは、一言で言えば「人口減に歯止めを

          社会福祉協議会と自治会との不可解な関係