農業の救世主〖乾田直播〗実験経過版!
稲作農家がどんどん廃業に追い込まれる中、Uターンを計画中の私への影響も深刻さを増しています。私はこのような状況を打開する有力な技術の一つが〖乾田直播〗技術であると考え、今年はまずプランターで実験し来年から自身の田んぼで実行に移そうと考えています。
実験内容は5月6日に投稿しました「農業の救世主〖乾田直播〗実験開始!」に詳細を紹介しましたバイオテクノロジー(株)製の「マイコス菌根菌」を使用した6種類の実験と、後に紹介する別方式の実験の7種類です。
参考までに、〖乾田直播〗は稲作で最も手間のかかる苗代作りや田植えなどの水の中での作業を省き、機械設備の小型化や高齢者による稲作も可能にするすばらしい技術です。まさに家庭菜園感覚で稲作が可能になります。
マイコス菌根菌による6種類の実験経過
以下の3枚の写真はマイコス菌根菌を使った実験経過です。
4月6日に撒き、75日後の状況です。
写真でA.1,B1,,,,,等の札が立っていますが、内容は下記の通りです。
【 種籾 】A.ハッピーヒル(ミャンマーの稲と日本の在来種の稲を交配した新品種)
B.コシヒカリ
【直播方法】1.種籾に直接マイコスを紛衣(まぶす)する。
2.マイコスを水に溶かし種籾を一昼夜浸漬する。
3.土の表面にマイコスを混合する。
現時点(播種後75日)の状況をまとめますと、
(1)播種後2ヶ月半も経過しているにもかかわらず成長が鈍く、分結もほとんど進んでいません。
原因はよくわかりませんが、播種の時期が早すぎ、スタートダッシュの鈍さが後々まで影響したのではないかとも考えています。
(2)2種類の品種を比べると、コシヒカリよりハッピーヒルが勝っています。原因として品種により乾田直播に対する適合性があるのではと考えています。
(3)マイコス菌根菌の使い方による差については、種籾をマイコス菌根菌の溶液に一昼夜浸漬する方法が最も適しているという結果が出ています。
(4)上記以外に写真を見ると成長度合いにムラがあることが見て取れますが、これは日照時間の関係です。プランターの淵の方向で日照時間が変わるためです。こんなに差が出るものと思ってもいませんでした。おそらく日当たりのいいとこで育ったお米が旨いのではと考えています。
総じて、マイコス菌根菌による良い結果は出ていませんが、来年本格的に実行するにあたりネット情報では得られない技術情報が獲得できており、私としては大成功です。
鉄コーティング種籾による実験経過
マイコス菌根菌方式に100%頼ってしまうのはリスクが大きいと判断し、その他の似通った方式を探していたところ、〖湛水直播〗として実績のある鉄粉コーティング種籾の方式を知り、これを〖乾田直播〗で育ててみては思い早速不綿布のプランターで初めてみました。
写真が5月10日に種撒き後、現在(40日後)の状況です。すでに3,4本の分けつが始まっています。
これが成功すると画期的です!
以上、水稲の〖乾田直播〗の実験経過の状況ですが、秋には何らかのお米が実ることを祈りつつ毎日観察しています。
ちなみに私は電機会社のエンジニアとして先端的な製品の開発に従事してきましたが、農作物については経験が無いので、毎日ワクワクしながら開発に取り組んでいます。