〖一人自治会〗のすすめ!
自治会を脱会して2ヶ月が経ちました。
私の所属していた自治会の名は伏せますが、兵庫県加古郡稲美町に所属しています。
今のところ脱会して不都合なことは全く無く、毎日気分よく過ごしています。
役場の職員には自身のことを堂々と「一人自治会」と称して自慢しています。
近所の人達で私に苦情を言ってくる人は一人もいませんし、それどころか先日、年1回の団地内の大掃除があり、一緒に一生懸命草刈りや溝掃除をさせてもらいました。自治会はジュースまでサービスしてくれました。
役場には、税金を納めている一町民として、2,3の苦情(改善依頼)を伝えておきました。きっと改善してくれると思っていますが、改善しない場合は作戦を変えながら何度でもアタックしようと考えています。
自治会の内情については以前に記事にした「自治会は地方開拓・地方移住の癌!」や「自治会活動の実態を暴露!」で詳しく述べていますが、役場に行っても多くの職員に話していますので、少し有名になったのか、4月14日に町長によるタウンミーティングで「これからの自治会・町内会」というテーマで有志8人による討論会が行われました。
その議事録を見ると会費が高いという話題が大半で、高い自治会は年会費15000円、入会金16万円という自治会がありました。しかも悲劇なのは引っ越しが決まってからその高さに驚いたというケースも少なからずあり、かわいそうと言う以外にありません。さらにひどい自治会は、自治会に入会しないと児童の集団登校はさせない、という自治会もあります。
また、あきれることに町主催の催しに協賛金を3万円払わされたという情報もあります。
情けないことにこういう苦情に対し町長の改善案は全くありませんでした。もっとも自治会そのものが何の拘束力もない任意団体ですから、行政の長である町長が公式に回答できるものではないのでいたしかたありませんが、それなら役場は自治会との慣れ合いの付き合いは止めろ、と言いたいです。
さて、参考までに私が現在役場に苦情なり提案をしている事項について説明します。
こんなことはまじめに納税している住民である立場での行動であるからこそできることであり、何の法的拘束力も権限も無い任意団体である自治会にはとてもできません。自治会長にはそんな勇気も権限もありません。
言葉は少し下品ですが、立場的には公務員である役場の職員は、納税者である住民の下僕です。
余談ですが、中国の役場には「為人民服務」という額が掲げられています。「服務」とはサービスという意味です。中国の役場では一般の住民に対し日本のような横柄な態度を示す公務員はいません。
現在役場に苦情なり提案をしている事項
以下、現時点で「一人自治会」の私が、役場の各担当部門に対し苦情なり提案をしている事項について説明します。
1.私から見て唯一の情報源である稲美町のホームページ上で町長の考え方や活動が見えないため、直接の面会を要求しています。
ところが、町長のスケジュールの調整を担当している企画課の課長も部下も対応が極めて悪く、何度要求しても調整してくれません。
余談ですが私の本来の故郷は兵庫県新温泉町で、時々町役場を訪れた際には、町長は空いていればアポなしでも即座に会ってくれます。
稲美町は住民をバカにしているのではないかと感じます。
これについては現在別の手段を考えています。
2.昨年自治会の「人権教育」を担当していた際に、役場の人権教育課がLGBT関連の教育ビデオを半強制的に自治会員に見せようとするので、私はこんな教育は間違っていると判断し、代案として今まで保管しているビデオ約50本の内容をオープンにして、真に必要な人が匿名で借りることができるようにしてはどうかと強力に提案しました。
その結果、形の上では貸し出し制を始めましたが、ホームページ上、提案した私でさえも解らないような場所に格納されており、誰もそういう仕組みがあることに気が付きません。
そこで私は人権教育課の担当者に、町民にビデオ貸出サービスが始まったことを周知徹底し、さらに難なくそのサイトに行きつくようにホームページを変更するよう提案しました。
これについては、まだ改善していないので後日フォローしたいと考えています。
3.我々の団地に隣接して鉄鋼の加工会社がありますが、その会社が昨年から新工場棟の増設を始めています。私は昨年自治会としてではなく、一住民として役場を動かし、説明会等を開催し、騒音や粉塵等の影響を受けないよう交渉してきましたが、今年に入って約束が守られていないことに気づき、再度役場に是正措置を施すよう求めています。
内容は主に、工事業者の看板の設置、粉塵飛散防止用の遮蔽幕の設置、工事車両出入り口の表示看板設置等々です。
これについてはまだ実施されていないので、今後継続してフォローしようと考えています。
ちなみに役場の担当部門は都市計画課です。
他にも細かなことを言えばいろいろとありますが、大事なことは、自治会としてではなく。一住民として役場を相手に堂々と渡り合っているということです。
最近の日本人、特に役目を終えた老人は、このような問題を感じながらも知らん顔をして過ごしています。もう少し子孫のことや弱い立場の人のことを考えろ、と言いたいです。
ここまで書けば私の言いたいことはおよそ解っていただけると思いますが、次の項で「一人自治会」のメリットをまとめてみます。
デメリットは全くありません。
以下、現時点で「一人自治会」の私が、役場の各担当部門に対し苦情なり提案をしている事項について説明します。
〖一人自治会〗のメリット
以下、私が2ヶ月間経験したことをもとに、「一人自治会」が如何に素晴らしいことなのかをまとめます。
1.何の法的権利、権力もない自治会に所属するのと違い、個人は正当な納税者であるため行政に対し絶大な権利、権力を有していますので、結果として、行政部門に対し臆することなく正々堂々と苦情なり提案ができます。
余談ですが、昨年、隣接する工場の新棟建設問題で私個人が中心となって団地の世話をしたとき、自治会が動いてないからという言い訳で参加をしなかった人がいましたが、世間にはこのような人、特に老人が多いです。頭の悪さを通り越しています!
2.生活環境等の問題は個人で直接役場と交渉できますので、すばやく対処できますし、役場の対応窓口の対応力を直接感じ取ることができ、対処も臨機応変にできます。
稲美町の場合、企画課と人権教育課は最悪です。逆に対応が比較的良い担当課は、生活環境課と都市計画課です。
特に企画課は町長対応の窓口になっており、住民と町長との風通しが悪い原因の一つになっています。
3.自治会は歴史的に戦後の行政と国民との協力関係を担ってきたこともあり、その年月の長さから腐敗が進行しています。
例えば、私の自治会の場合は、自治会費や町からの助成金等が一部の自治会員に流れる構造に出来上がっており、一般の自治会員には全く恩恵がありません。ちなみに、年間12000円の自治会費を徴収されています。
したがって、自治会の脱会はこういう腐敗から逃れ、精神的にも爽快な生活を送るための最高の手段です。
4.自治会費相当分を自分の納得のいく形で消費できます。
私の場合は、先日一部を赤十字募金に拠出しました。腐敗した老人に大事なお金をもぎ取られるより、よほど気分の良い使い方です。
以上、大きくまとめれば、〖一人自治会〗は私の信念である〖自律的生活〗の第一歩です。