マガジンのカバー画像

8
源泉
運営しているクリエイター

記事一覧

「きらびやかなまち」

「きらびやかなまち」

地下鉄に乗れば、20分もかからずに大きな駅に行ける。便利なことだ。夜9時、あっという間に最寄駅に帰ってきた私は、さっきまで居たデパートの煌びやかな光景を懐かしく思う。ここでは平日、日中の用事が終わったあとに電車に乗ってもいいのだ。

百貨店にはなんでもあった。夕暮れをビルが隠し、駅と駅のあいだの道を車が走り、歩道橋には人が渦巻いていた。

知っている人はいなかった。オーバーサイズのTシャツとジーパ

もっとみる
いつかの夢 変な教室

いつかの夢 変な教室

なんで写真、皆既月食やねん
それはまあそれとして

数学の講義を受けていた
先生は西洋風の顔立ちで、なんとなくドイツの人っぽかった

幾何の内容で、えらい難しかった
授業時間いっぱい、そのひとつの問題に充てていた

マイちゃん(仮名)が当てられて、黒板の前に行かされた
マイちゃんは真面目なんだけどわからなくて
わからないとも言えず困っていた

先生は「みんなで協力すれば解けるかも」とか言って
外へ

もっとみる
いつかの夢 爆発と嫉妬

いつかの夢 爆発と嫉妬

16時ごろだったかな?私は友達のお家を出て(友達は出掛けていて、合鍵をもらっていたので、それでお家を閉めるつもりだった)、
自分の住むお家に帰ろうとしていた。

少し名前を聞いたことのあるような俳優さんが逮捕されて
連行されていく様子がテレビに映っていた。多分、妻へ暴力を振るった罪で。
彼は両端を黄色い服を着たひと──なぜか警察ではなく、ボランティアさんのような──に固められ、野次馬の群れの中、連

もっとみる
ひさびさの夢

ひさびさの夢

3時のおやつを食べて、5時間くらい寝ていたよ

最近は現実に追われて結局自分が何したいのかわからんことが多い 夢を覚えているうちにメモしておこう

--------
多分なにかの用事が終わって、昼か夕方、電車に乗っている。南に向かう電車。地下鉄じゃない。
イヤホンをしていて、ふと窓の外を見たら見覚えのない駅に着いている。各駅停車で乗り過ごして、うっかり知らない駅に着いてしまったか、と気づくも降りる

もっとみる
夢4 泣く男

夢4 泣く男

知らない男が、パソコンの前でトマト缶を飲んでいる
体が大きく、髪も無造作に伸びている、眼鏡をかけた若い男

ひとつ目のトマト缶には尿が
ふたつ目のトマト缶にはえのきが入っていた
男はえのきが入っていることに気づくと嫌そうな顔をして、捨てた

男はもう一つ飲まなければ、と
梯子を登って、部屋の中を歩いていく

私はその後を、トマト缶の空き缶を持ってついていく

汚い台所。といっても、壁と床の細かい装

もっとみる
夢3 見捨てられ

夢3 見捨てられ

とりあえず
僕の気持ちを癒すための
いちごタルト
置いておきますね

母の夢を見た

寝ている間にスケッチブックの絵を見られて嫌だった夢

お母ちゃんから借りたクッションを僕が枕にしていたようでそのことについて「大事やったのに」と怒られる夢

2人の友達からもらったプレゼントをひとつずつ
母の顔色を伺いながら見せる夢

あー捨てられる 捨てられる

僕が人からもらったプレゼント
母が気に入らなけれ

もっとみる
夢 閉館時間

夢 閉館時間

少し寝て、夢を見た。図書館の閉館の音楽が鳴ると、周りの皆は慌ただしく帰り始めて、淋しい気持ちになった。僕が英和辞典をスクールバッグに詰め込んでいると、後ろでクラスメイトの男性と知らない女性が会話している声が聞こえた。「髪伸びたね、そのまま伸ばしてほしいな」とか、「いい色だね」とか聞こえた。僕は血の気が引いてくるのを感じて、自分の指が震えているのを見た。辞典の数ページをファスナーが噛みそうになって、

もっとみる
夢2

夢2

久々に会った人の家で寝て、夢を見た。

僕が階段を降りてみると、家の中はなぜか大騒ぎだった。
2階で寝ていたはずの若い青年がいないらしい。

あれ?
みんな混乱していて
彼が寝ていた場所に空いている
大きな穴に気づいていない。

僕はもう一つ階段を降りる。
当然、2階から降りたのだから1階だが
そこには身体が硬直している
──たぶん、おそらく、人間のような気がする
──何かが倒れていた。
下に落ち

もっとみる