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【目印を見つけるノート】913. アーサーで十分です

武村正義さんの訃報を知りました。
政治に新しい風を吹き込む原動力となった方だと思います。

〈……つまり揺すぶられることではなくて、うながされることを欲するのだ。外からの、その場の偶然の原因によって活気づけられ目覚まされることを欲する。
……私がひとりだけで私の精神を探ったり用いたりするときよりも、機会や仲間や私の声の振動さえもが私の精神からより多くのものを引き出すのである〉
(モンテーニュ『エセー』第十章より引用、原二郎訳、ワイド版岩波文庫)

この部分は感覚的にいいと思いましたので引用します。
ご冥福をお祈りします。

今朝もばら『鞆の浦』が咲いています。

訃報を私はよく見て書きますが、それは自分にとって印象の強い方々だからです。もちろん、その方々の経歴まで書くのがよいのかと思いますが、訃報記事のようにコンパクトに手際よく書けるものではありません。逆に、経歴を事細かに書くことで人が見えなくなる場合もあると思います。
ですので、自分が持つその方の印象を短く書くようにしています。

歴史小説を書いていますが、基本は人を書いています。有名な方もいますが、そうでもない方も失礼ながらいます。その立場からすると、「新たな視点で人を紹介する」というのは生涯自分の書いていきたい方向なのかなと思ったりもします。定言命令というとやや強いですが。
ですので、一人でも多くの方を知りたいというのが常にあります。

そのような意味で、自分のことは別に構わないかなと思ったりします。先生などと呼ばれたいとも思わないですし、オーソリティというのも微妙です。小説を書いているという意味ならばアーサー(Author、本の著者)で十分。主体は本(作品)です。自分の略歴は書くのも億劫に感じるほどですから、間違っても自伝など書かないと思います。ただ、自分が名を売ることで、書いた方々がよく知られるようになるのであれば、その方面も頑張りたいです。

そうですね、ニューオリンズを彷彿とさせるようなおうちでのんびり暮らせれば、あとはそんなに余分にいらないかな。それで美魔女なおばあちゃんになると……ああ、ロカルノにはいませんのでご安心を。

そういえば、中学のときにホームステイさせていただいたのは、Arthurさんのお宅でした。アーサーさん。当時、ホストファミリーのママがこっそり、遠い縁者に大統領がいたとおっしゃっていました。何気にびっくりエピソード👀‼️
19世紀のArthur氏もニューヨークの行政に手腕を発揮し、大統領になられたようですね。綴りを確かめるために検索しましたけれど、何かいろいろ、ホームステイ先のご家族と符合していて、改めて驚きました。

中学生じゃそこまで分からない😓
いつでも、知ることはあるという教訓でした。

今日はサッチモ。
Louis Armstorong『When The Saints Go Marching In』

この方は本当に、多岐に活躍されましたが、万事ベースは「音楽」だろうと思います。
ベースは何か、というのが大事かと。

今日もいい天気ですね。
それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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