1月23日 俺には俺の、お前にはお前の。
500文字くらい書いて消した。どこをどう気遣ってもどこかしらに肘が当たってしまいそうだったからだ。怒りを怒ったまま書いても仕方がないか。
目の前の席に座っている女が、少し笑っている。金髪のインナーカラーを入れている女の子だ。斜め下を見つめながら、目をかっぴらき、口元を緩ませている。何が面白いのだろうか。
車両内にはサラリーマンが殆どで、後はニヤけてる女と、俺、とお婆さんがいる。私が家に着き、この車両のことを忘れた頃、ニヤけている女もまた家に着き、なにかをして、もしくはするのを