苦味のある野菜、酸味は春の準備【パセリ入り肉団子のレモンスープ。パセリのサルサヴェルデ風ソース】
ちらほら春を感じるお野菜が出てきています。
春野菜の特徴は苦味。
菜の花やよもぎ、山菜などは苦味を持つものが多いです。
あとは、柑橘類のシーズンが到来🍋🍊
温州みかんに比べて酸味を持つ柑橘が多く出てきます。八朔、伊予柑、レモンなど。
旬とともに出てくるものには、人に寄り添う力が自然とあります。
◾️薬膳的には、春は解毒のシーズン。
冬の間は体力温存のために体は溜め込もうとします。溜め込んだ中不要なものを、春になって解毒しようとする力が働きます。
・苦味は毒素排出。
春の解毒作用のある食べ物には苦味があります。
立春の後、少し温かい日が続いてましたが、スッキリとしたもの、苦味のあるクセのある野菜、酸っぱいもの。食べたくなったりしませんでしたか。
・柑橘などの酸っぱいものは、気持ちの安定
気温が上がり頭に昇って来た"気"、気温の上下で少し不安定になる自律神経など、気分に繋がるものを鎮めてくれます。
夏に欲しくなる、バテた時の疲労回復作用のある酸っぱいものとは、求め方が少し違うのです。
🍋🌿
自然な感じで、目についたパセリと、国産のレモンをスープにしました。苦味盛りだくさんのパセリとレモンのスープ。
パセリ入り肉団子のレモンスープ
作り方はとてもシンプルです。
ベースは塩ベースの鶏ひき肉団子のスープ。
温め食材の長ネギと少しの生姜に豆腐を入れて柔らかくした和風の鶏団子。
刻んだパセリ入りと、レモンの皮とクミン入り。
スープにはローリエとブーケガルニにもなるパセリの茎、出汁の補助に煮干しをひとり1匹分入れています。煮干しは意外と青魚臭が出なくて、すぐ出汁を出したい時に便利でメインで使っています。抜け殻も食べます笑 鶏団子からもお出汁が出ます。
スープが優しいので、味に変化をつけるためのソースと、クセの追加のパセリ。
ソースは、イタリアンのサルサヴェルデというイタリアンパセリを使う緑のソースを参考にしています。
とてもライトに作っていますが、ジェノベーゼよりさっぱりとしたソース。
作り置きであると嬉しい。
サルサヴェルデにはパセリ・オイル・アンチョビ・お酢・パンが入っています。にんにくやナッツ、パン粉で作るレシピもありますがアンチョビがあれば美味しくなる。
にんにくは気分で入れたり入れなかったりです。入れないとさっぱり、入れるとガツンとした味。
サルサヴェルデ
輸入果物のポストハーベスト制度
国産レモンのみかんに寄った酸味がとても好きです。輸入のレモンは輸出時に、主にカビ予防に農薬をかけます。ポストハーベストという制度があり、農薬の規定量は定められていますが、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、バナナなどのフルーツには農薬がかけられます。最近ではスーパーでもイマザリルなどの使用農薬を表記している事が多いです。
輸入果物の皮は食べない。と意識している方も多いかと思います。
国産のレモンは皮を擦りおろしたり皮ごと食べるのに適してる。なにより、外国産にはない優しい酸味が好きです。もっとどこのスーパーにも置いて欲しいな。
レモンパン粉
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?