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レジスタントスターチ:新しい健康食品の可能性に迫る
最近注目を集めている健康食品の一つである「レジスタントスターチ」についてご紹介します。
レジスタントスターチは、食事に取り入れることでさまざまな健康効果をもたらすとされており、今日の記事ではその効能や利点について
詳しく見ていきましょう。
まず、レジスタントスターチとは何でしょうか?
レジスタントスターチは1982年にEnglystらによって発見されたもので、健康な人の小腸では消化吸収されずに大腸まで届くデンプン及びデンプン分解物の総称です。
「レジスタント」=「消化されない」、「スターチ」=「デンプン」という意味で、難消化性デンプンもしくは耐性デンプンとも呼ばれます。
分解・吸収されにくい性質が、食物繊維と「レジスタントスターチ」の重要な共通点です。
とはいえ、レジスタントスターチは、単なる食物繊維の代用品にとどまりません。
食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類がありますが、「レジスタントスターチ」はこれらの2つの特徴を兼ね備えているのです。
腸活になくてなならい「レジスタントスターチ」を詳しくみていきましょう。
先ほど、出てきた「食物繊維」。
食物繊維はなんとなく体に良さそうというイメージをお持ちの方が多いのでは!?
食物繊維は、体に絶対的に必要な栄養素ではありませんが、体の健康に深く関与する食品成分です。
日本人が摂取すべき食物繊維量は、厚生労働省策定の基準値では、8~64歳で男性21g以上、女性18g 以上となっています。
しかし、現在では、ほとんどの日本人に不足している食品成分なのです。
だからこそ、「レジスタントスターチ」を登場させるのです。
レジスタントスターチは、性質の違いにより、「RS1」から「RS4」までの4つのタイプに分類されます。
表にまとめてあるので、ご参照ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1694053330513-17aKTrB44v.jpg?width=1200)
レジスタントスターチは、通常のデンプンとも異なり、単なる食物繊維の代用品でもないのです。
レジスタントスターチで特に注目すべきは、腸内で発酵するということです。
この発酵作用により、以下のような健康効果が期待されています。
発酵作用による健康効果
●血糖値の上昇抑制
通常のデンプンは、口から摂取すると小腸で消化酵素によって分解されてグルコースになり、血液へ取り込まれるため血糖値があがります。
一方、レジスタントスターチは消化されにくいため、糖分がゆっくりと吸収され、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
これにより、糖尿病の予防や管理に役立つと考えられています。
●腸内環境の改善
レジスタントスターチは腸内の善玉菌のエサとなって発酵し、増殖をサポートするとともに、善玉菌に有用物質(短鎖脂肪酸)を作らせることで、腸内を悪玉菌が増えにくい弱酸性に保ってくれるのです。
腸内細菌のバランスを整えることで、免疫力の向上や消化器系の健康維持に寄与する可能性があります。
●食物繊維の補給
レジスタントスターチは食物繊維の一種であり、便通の改善や便秘の予防に役立つとされています。
また、食物繊維は満腹感を与え、過食の抑制にも寄与することが期待されています。
●空腹感の抑制
レジスタントスターチを多く含んだ食品を摂ると、大腸でゆっくりと代謝され、摂取してから体に吸収されるまでかかる時間が長いため空腹感の抑制に繋がります。
●脂肪の燃焼促進
レジスタントスターチは代謝を活性化させ、脂肪の燃焼を促進するとされています。
これにより、体脂肪の蓄積を抑え、体重管理やダイエットのサポートに役立つ可能性があります。
「腸活したい」「体重を減らしたい」望みがあるなら、レジスタントスターチは是非とも取り入れたいですよね。
レジスタントスターチはどうすれば摂れる?!
では、どうやってレジストスターチを摂ればよいのでしょうか?
実は、レジストスターチは、普段のご飯やパン、麺、いも類、豆を使った料理から、自然に摂取できる成分です。
ところが、近年日本では主食である穀類の摂取量が減少しており、本来摂れていたはずのレジスタントスターチの摂取量も減ってきていると考えられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1694053445846-lsPArecDLb.jpg)
同じご飯でも、冷えたご飯の方が、レジスタントスターチが多くなるのは、不思議ですよね。
実は、レジスタントスターチには、不思議な特徴があります。
それは、「冷ますと増える」ということ。加熱後のでんぷんを冷ますと、伸びてしまったブドウ糖のひもが再び絡み合って、たくさんの結び目ができます。
こうなると消化酵素でもブドウ糖のひもが解けなくなり、消化されにくくなるのです。
しかし、毎食、ご飯を冷やしてから頂くのは、ちょっと抵抗ありますよね。
そこで…
おすすめは、お昼ごはん。
お弁当を朝作れば、お昼には、ご飯は冷めています。
特別な手間もいらず、たっぷりレジスタントスターチ補給ができますよね。
また、冷やしうどんや、冷製パスタメニューもおすすめです。
そして、その最強のコンビが、ネバネバ食品。
オクラ、長芋、ワカメ、納豆…などの粘性成分を含む食べ物です。
粘りが、胃を守りながら糖分の吸収をゆるやかにしてくれます。
レジスタントスターチとネバネバ食品を一緒に食べることで、より長時間消化器官にとどまって糖質の吸収をゆるやかにしてくれます。
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是非とも、この夏のお昼ごはんは、このコンビを取り入れて、血糖値のコントロールと腸活をいたしましょう。
健康維持に欠かせないビタミンも、腸活に関わっていることを最後にお伝えします。
ビタミンには13種類あり、体内でそれぞれ重要な働きを持っていますが、腸内環境の整備にとくに深く関わっているのが、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6です。
ビタミンC ・悪玉菌の増殖を抑える ・ぜん動運動を促す
ビタミンB2 ・善玉菌であるビフィズス菌の増殖を促す
ビタミンB6 ・善玉菌の生育をサポートする
なお、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6は水溶性ビタミン。
尿などで体外に排出されやすいので、毎日きちんととることが大切です。
NUTRA VITAを毎日摂っておられる皆様は、バッチリですよね。