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日記:道を歩いていく
寒かった。どうやら雪も降っていたみたいだが自分は目にすることがなかった。でも積もらない雪を見てもわけもなく悲しくなるような気がして、それでよかったような気がする。雪が好きだが、だからこそアスファルトに舞い降りてただ溶けていく様子を見ると人一倍切ない気持ちになってしまうと思った。
電力が逼迫していて停電になるかならないかの瀬戸際だったらしい。昨日は知らず暖房を使ってしまった。寝るときには部屋も暖か
読書感想文:『喜嶋先生の静かな世界』
私は半端者だ。心変わりが激しく、あれこれと興味を移していく。多趣味と名乗れば聞こえは良いのかもしれないけれど、詰まるところは責任を背負うのが怖いだけだ。何かを続けていれば、自然と責任がついて回る。そういう社会の中に私たちは生きている。それが恐ろしくて仕方がない。だから、ひとつのことを続けていくことから逃げている。同時に、そんな困難な道を歩いていく人のことを尊敬と憧憬の眼差しで見つめている。
職人
日記:漫画を読んでいた日
少年画報社作品が55時間限定で読み放題となるというキャンペーンが実施されていたので、以前より気になっていた『惑星のさみだれ』を読んだ。以下内容に触れる感想を書いております……。
結構名前を聞く作品であったので、いつか読みたいと思っていた。というか水上先生の作品がとても気になるというか、自分が好みそうなジャンルなのだろうなという感覚がある。その感覚というのは、自分と作品の嗜好が近そうな、それでいて
読書感想文:『スクラップ・アンド・ビルド』
生き方を選ぶのは難しいが、死に方を選ぶのはもっと難しい。医療の発展と平均寿命の延伸に伴う老後の長期化は、死に接近した時間がより長さを増していることを指している。例え死の足音がそこまで迫ってきていたとしても、死を選ぶことのできる状況は限られている。死とは自らの意志とは関係なくもたらされるという点で暴力的で、それが避けられないという点で宿命的である。それに抗うことは困難だ。
いつか自分が老いたとき、
漫画「僕らはみんな河合荘」 感想 / あるいは誰かを好きになるという感情について
誰かを好きになったことはありますか?
じゃあ、その誰かに好きになってもらうために、勇気を振り絞ったことは?
半年くらい前に薦められていた「僕らはみんな河合荘」を最近読みました。コメディ的な明るさを以て河合荘の住人を描きながらも、物語を通して主人公とヒロインの距離の変化を非常に丁寧に描いている素晴らしい作品です。コメディ的な明るさを以て河合荘の住人を描きながらも、物語を通して主人公とヒロインの距