#30【経験談】駅のホームにて。貧血とパニック発作で倒れてしまった私の振り返り
こんにちは。凪沙です。
今日も見に来てくださり、ありがとうございます。𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧
今回綴るのは、数日前に私の身に起きた出来事について。
今回の件で学んだこともまとめてありますので、どうぞごゆっくり。
○出来事のあらすじ
私は、全般性不安障害・パニック障害をもつ、いわゆる休学生です。
そんな私にも、中学生の頃からのお友達がいます。
その日の午前中は、私たちの大好きなアニメ『ブルーロック』とスイーツパラダイスのコラボカフェにお出かけしていました。
実はこのコラボカフェ、私は2回目の参戦。
「一度行けた場所である」という自信があったため、今回は頓服(安定剤)なしで行ってみようと曝露療法にも挑戦します。
曝露療法(ばくろりょうほう)とは、
あえて苦手な状況に自分の身を曝して、不安や恐怖に対して慣らしていく方法のこと。
これを続けていくうちに少しずつですが、自分に自信がついてくるのです。
......これが、今回パニック発作が起きた原因。
実は、その日の朝は心身ともにソワソワ感が。
また、生理が始まった影響で貧血気味でした。
毎回私が曝露療法に挑戦する際、大切にしていること。
それは、
「朝から体調が良く、メンタルも比較的安定している日のみ行う」
というものです。
今回は、コラボカフェに行けるというワクワク感も相まって、自分の体調を気遣ってやることが十分に出来ていませんでした。
コラボカフェは、最寄り駅から、電車を乗り継いでだいたい30分の所にあります。
友達も地元の子なので、最寄り駅は私と同じ。
コラボカフェでの食事が終わり、毎食後の胃薬を飲もうとカバンの中を見た私は絶句しました。
..... 何かあった時のためにいつも持ち歩いている頓服(安定剤)、家に忘れていたのです。
それをきっかけに、不安に拍車がかかります。
生理痛でお腹も痛くなってきた。
「ごめん。ちょっとトイレ。」
を何度も繰り返し、意を決して帰りの電車へ。
とにかく立っていることが辛かったので、空いている席は無いか探しました。
しかし、
運悪く、新聞を広げて読んでいるおじさまに
優先座席も占領されていました。
そんな中、友達がずっと私を気にかけてくれ、
「大丈夫?」と声をかけ続けてくれたことが唯一の救いでした。
しかし、10分も経つと立っていることすら耐えられなくなり、
ひとつだけ空いていたボックス席になんとか座り込みました。
唇は小刻みに震え、瞼が持ち上がらない。
そんな状態になりながらも、なんとか乗り換え駅に到着。
やっと電車から出られたという安堵はすぐに消え去り、
また次の電車に乗らなければいけないという絶望感が押し寄せました。
ホームで次の電車を待っている間、
だんだん耳が遠くなり、体からは力が抜け、耐えられなくなった私はついにしゃがみこんでしまいます。
息が苦しくて言葉を発することもできず、友達が気を利かせて買ってきてくれたお水を飲んで、なんとか気を紛らわせました。
ここから、電車で3駅。
私は耐えられるのだろうか。
不安を募らせつつも、最後の電車に乗りこみます。
幸いにも、車両は空いており、友達と横並びで座ることができました。
しかし、
私の体がついに限界を迎えます。
自分の頭を支えていられなくなってきたのです。
前傾姿勢になり、腕で頭を抑えながら、
「やばい...。めっちゃしんどい。」
と、なんとか友達に訴えかけました。
次の駅で降りることにして、友達の肩を借りながらなんとか降車。
その瞬間、ホームの柱に背を預ける体勢になり音を立てて座り込んでしまいました。
母に電話しようと通話ボタンを押しても、息が上がって話せない。
友達が私の代わりに状況を説明してくれ、駅員さんを呼びに行ってくれました。
その間、
私は1人、座り込んで助けを待っています。
けれど、その間に私に声をかけてくれた人は1人もいませんでした。
こんなに辛くて、誰かに助けて欲しいのに。
友達が駅員さんを連れて戻ってきてくれてほっとしたのと同時に、私は周りの人に対して不信感を抱いていました。
やっぱり、他人が辛そうにしていても、誰も助けてくれないんだ。
駅員さんの助けを借りながら、救護室まで車椅子で運んでもらうと、
無事に体を横にして休むことができました。
友達はずっと傍にいてくれました。
だけど、他の人はどうだろう。
私がパニック障害で電車に乗れなくなったのは、
「電車内で発作が出た時に誰も助けてくれないかもしれない。」
「迷惑に思われるかもしれない。」
そう考えるようになったからでした。
.... そんなのはただの思い込みだと言うけれど、私の考えは合っていたじゃないか。
結局、みんな他人のことなんてどうでもいいんだ。
私は気が遠くなる頭で、そんなことを考えていました。
1時間ほど休憩し、駅員さんにお礼を言いに外へ出ました。
すると、駅員さんからこんな言葉が。
「お友達さんがいてくれて、良かったですね。
他の乗客の方からも具合の悪そうな人がいると、
他の駅員に報告があったんです。」
まさか、そんな親切な人がいたなんて。
気づかなかった。
私はそこで初めて、私を救おうとしてくれた人が他にもいたことを知りました。
○最後に
いかがでしたでしょうか。
最後に、私が今回の経験で学んだことをまとめます。
それは、
自分が辛い状態にある時に、
自分を救おうとしてくれる他者がいることに自ら気づくことは困難であるということ。
また、
多くの人が見て見ぬふりをする中でも、ちゃんと助けようとしてくれる人は必ずいるということ。
私と同じように精神疾患をもっている方の中で
「人に迷惑をかけることが怖い」という人はたくさんいらっしゃるかと思います。
けれど、
自分の友達も駅員さんも、嫌な顔ひとつせずに、
介抱にあたってくれました。
恩返しとして、今度は自分が、同じように困っている人を助ける側に回ればいいのです。
大勢の見て見ぬふりを恨むよりも、私はたった1人の誰かの優しさに感謝の気持ちが溢れました。
そうやって生きていけばいいのか。
と、少しだけ前を向くきっかけとなりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
みなさんの不安がすこしでも和らぎ、過ごしやすい日々が訪れますように。
それでは。
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