【レビュー】人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学 【人はキレイごとでは動かない】
たかひろです。 年間50冊以上のビジネス書を読んでいます😊
そんな僕が本日ご紹介するのは、こちらです。
「人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学」
表紙はコワそうだったり、小説のように見えますが、超わかりやすい行動経済学の本です。
ざっくりいうと、
人を操るためのテクニックを紹介している本。
です。
本書をオススメしたい人
行動経済学を紹介する本書はこんな人におすすめです。
✅お客様ニーズやその深層心理を知りたいマーケター
✅上司をなるべく怒らせないように、悪いニュースを報告したい会社員
✅奥さん・旦那さんををなるべく怒らせないように、悪いニュースを報告したいあなた。
✅工場で現場作業員に気持ちよく動いてほしい管理者
ちなみに、行動経済学とは、心理学と経済学を掛け合わせて、このように合理的でない人間の行動の原因を探る学問です。
人間は、知性を持った動物ですが、合理性に欠ける行動をとってしまう事があります。
例えば、
・ダイエットしているのについつい甘いものを食べてしまう。
・思い込みで行動してしまう。
これが人間です。
人が動く心理って?
あの有名な「影響力の武器」でも紹介されている通り、人はさまざまな心理効果によって行動させられています。
つまり、逆を言えば、心理効果を学ぶことで、
✅心理テクニックを使って、人を操ることができる。
✅心理テクニックを使って騙そうとしてくる人を、見破ることができる。
ということです😊
(ちなみに、影響力の武器についてもレビューを書いています↓)
本書「人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学」では、よりわかりやすく、今の時代にピッタリな具体例を挙げたうえで、人が心理効果によって動いてしまう・動かされてしまう、ことを解説してくれています。
例えば、
・なぜ、グレタ・トゥーンベリの活動は世界を動かしたのか。
・M-1グランプリでの上沼恵美子の審査はなぜ炎上したのか。
・なぜFUCTFULLNESS(ファクトフルネス)は大ヒットしたのか。
このような、時事ネタを踏まえて行動経済学が学べる一冊です😊
この本をどうやって使おうか・・・
本書では、人がどんな言葉で動くのか、どうやって人を操ることができるのか、そのヒントが書かれています。
例えば、僕は、メーカーで技術職として働いています。
そんな僕が本書から見つけたテクニックがありました。
✅ヒット商品を生み出すためのテクニック。
お客様調査の結果をもとに商品開発をしても、それが売れるかどうかはわかりません。
それは、お客様の声が本当にお客様のニーズを反映しているとは限らない(お客様自身も何が欲しいかわかっていない)からです。
本書で紹介されている「アンカリング」というテクニックを使うことで、お客様のニーズをより深く調査することができそうです。
✅人事異動で部署が変わっても、スムーズに溶け込むためのテクニック。
人間は、自分と共通点を持つ人に好意を持ちやすいことが分かっています(内集団バイアス)。そのため、相手との共通点を強調することで、「なかま」として認識されやすくなります。
✅自社の経営がうまく行っているかどうか正しく見極めるテクニック。
過去のものごとがうまく行っていたかどうか振り返る際に、人間は成功事例のみを高く評価してしまいがちです。これを「生存者バイアス」と言ったりします。この生存者バイアスを知っているだけで、自分自身が冷静になれるので、ものごとを評価する際に、フラットに見ることができます。
他にも本書では様々な心理効果を紹介しています。
しかも、どれも超わかりやすいです。
まさに、現代版の「影響力の武器」です。
最後に
本日は人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学のレビューをご紹介しました。
人にモノを買ってもらう。
人に行動してもらう。
これは、ビジネスの基本ですよね😊
より効果的に人を操り、自分は操られにくくなれるので、おすすめの1冊です。
他にも本のレビューを書いています↓