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534.上手い文章はプロに任せて素人は素人らしく、楽しく書けばいいよね。【出版論第2章】新シリーズ「著作者になる!⑫」
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1.まず書いてみることが大事!
「心の旅」
絵は下手でかまわない。
文章も下手でかまわない。
大切なことは心を込めること。
心がこもればその絵や文章は美しくなれる。
最初から完全な文章を書ける人などいない。
最初から美しい絵を描ける人もいない。
むしろ、完成された絵や文章ほどつまらないものはない。
それに特別な、専門的な技術や知識などもいらない。
それらは考える力を失わせてしまう恐れもある。
なまじ技術的なことに走りすぎれば技術的に優れていても、独自性という個性が失われてしまうからだ。
本来、絵や文章などはだれにでも書けるもののはずなのに、現代は「書く」「描く」ことに恐れを抱いてしまっている人が大半な気がする。
これは、美しく、キレイに上手に書かねばならないという一種の自己暗示みたいなもので、「こうでなければならない」という固定観念のカタマリがこの恐れのひとつだ。
しかし、今の時代。
何が下手で、何が上手だという基準はなくなっていることに気づく必要もある。
なぜなら、専門知識や専門技術があれば優れているとはいえない。
むしろ、それらが心の障害になっている場合もある気がする。
「我々は、茶道を習わなくても、お茶を美味しく飲むことができる。華道を習わなくても、好きな花を花瓶に活けることができる。文章も同じだ。文章作法に入門しなくとも、我々は文章が書けることを忘れてはならない」
「文章などというのは、言葉と同じで、相手に解りさえすればよい。下手でも、自己流に書けばよい。恐れることも、臆することもない。文章などは伝わりさえすれば、目的のほとんどが達成されているのだ」
(「ふだん記」全国グループ創始者 橋本義夫『書いて花さく哲学』より)
つまり、橋本義夫さんは、本当の喜びや悲しみは、ふだん着の中にあり、ありのままの姿で、ありのまま書けばいいといい、自分のことを自分なりに気軽に書けばよい、形式にはとらわれるなという。「下手な字でも他人への思いやりの文字は美しい」という。
このように本来、文章や絵は相手に伝える道具のひとつともいえることがわかる。
わたしは、この橋本義夫さんの「下手に書きなさい」という言葉によって、上手に書かねばならないという呪文が解けて、「下手に書けばいいんだ」という心からの安心感を得ることがきっかけで文章や絵に再びチャレンジし始めた。人生の後半からのスタートだ。
人はなかなか自分との対話はむずかしい。
日々、生活や仕事の忙しさの中で、他人との対話が精一杯。
そんな時、この文章や絵が自分との対話に役に立つ。
立川市在中のA子さんは毎日絵日記をつけている。別に他人に見せるわけではないので気軽に日々せっせと描き続け、今年で五年目を迎える。約1800枚近くの量となる。
最初は単なるラクガキ程度だったが、失恋がきっかけで絵日記をつけるようになったという。毎日が淋しくて、悲しくて。自分のことをもう一度ふり返ってみようと思ったという。
彼女の話によると絵や文字を描くことによって自分自身に話しかけるようになったという。五年前の絵日記をふり返ると、「ガンバレ」「負けな!」、このような言葉で毎日自分を励ましていた。
一日中、自分自身に話しかけることによって、勇気や幸福について、また自分の反省点や楽しかったこと、嬉しかったこと、あらゆることを考えられるようになったという。一時は仕事も友達づき合い嫌になり、自宅に引きこもる時も多かった。
絵日記の特徴は、犬や猫といった可愛らしい小動物たち。
自宅で飼うことができないため、写真なども部屋の中にはいっぱい飾ってある。
毎日、絵日記を通して自分自身に励ましの言葉をかけるなんて馬鹿馬鹿しい子どもじみたことといえるだろうか。
彼女は次第に元気になり、明るくなっていく。文章や絵を書くことによって正しい考え方ができるようになったという。
それは今まで頭の中だけで悩み、考えてきたことが自分の思いを絵や文章にすることによって冷静に自分の置かれている立場や、感謝すべきことがらについても自分自身と対話すると心が躍るような考え方が胸いっぱいにみなぎり、楽しくなってきたという。
これこそ、健全な考え方ではないだろうか。
18世紀前にマルクス・アウレリウスは『自省録』に「われわれの人生はわれわれの思考によってつくられる」とも書いた。
この言葉は今日でも真理といえる。
最近は、このA子さん。自分の書いたお気に入りの動物キャラクターを多くの人に見せ、駅前広場で販売するようになった。
商品はほとんど手作りのコピーブックを販売している。
絵や文章というものは不思議なもので、その人の心を癒す働きもある。
さらに自分を冷静に見据えることができる。偏った考え方や、悩みなどを正しく判断させることもできる。
どちらにしても自分を励ませるということはとても素晴らしい習慣のひとつといえる。彼女は今、毎日がとても楽しいという。(彼女には、現在このnoteを紹介している。いずれnoteデビューも間近)
絵や文章は下手でかまわない、下手であればあるほど味が生まれる。その味こそが本来の個性と呼べるもの。さらに書いて、書いて書き続けると、文章や絵は自動的に上手くなるもの。
まず書くこと、まず描くこと。
書く、描くことがすべての心の旅の始まりですね。
続く~
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👇真っ白な本。なんと手帳サイズ。「100の愛の言葉」「100の心の言葉」
実はこれは中が無地、真っ白。自分が自由に書くnote。ポケットやバックに入る。表表紙。
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👇真っ白な本。なんと手帳サイズ。「100の愛の言葉」「100の心の言葉」
中身は、書く人が作者。なんか欲しくなる。
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文字数3,848文字
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※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
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ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
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※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
特定非営利活動法人著作権協会
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