504.私は、増々、編集のプロの人たちに会いたいという幻想が膨らんでいった...。出版論④
出版論①~③
出版社さんとの付き合い方②
さて、本の原稿が完成した。
次はどこの出版社が良いのだろう?
現在の流行はどんな感じなのだろう?
そうだ、一番手っ取り早いのは書店に行くことでした。
どうしてもネットだけの検索では本のイメージや内容がわからない。
リサーチとしては書店に行くのがいい気がした。
しかし、これも楽しい。
この段階では出版社に選ばれるのではなく、自分が自分にふさわしい、自分に合った出版社を選ぶこと。
なんと贅沢で自分勝手な出版社選びなのだろう?
何といっても最近の書店はどこも大型化しており、何万冊どころではない。
何十万冊?何百万冊とまるで本のデパートのよう。
全部歩くだけで簡単に5000歩~10,000歩を歩いてしまう。
しかし、楽しい。
一体どこの出版社が自分にとってふさわしいのか?妄想と恍惚だらけとなる。
まず、ブロック別に探しまくる。
自分の本は「ビジネス書」なのか、「専門書」「文芸小説」「私的小説」「歴史」「社会」「経済」「政治」「宗教」「思想」「哲学」「エッセイ」「スピ系?」「その他」、まあ、なんと広いジャンルなんだろう?
私の部類は「専門書」「社会」「ビジネス」にあてはまるのだろうか?
いや、少しばかり線引きが難しい。
そして、あるジャンルに向かうとなんとまあ、たくさんの出版社の類似の本が店頭に並んでいる。う~ん~
一体どの出版社がいいのだろう?
そうやって、自分にふさわしい、似合いそうな本と出版社を勝手にエントリーした。
特にベストセラーを出している会社、ヒット本を出している会社を絞っていく。
しかし、あまりにも大手ばかり。
正直、ひとりで勝手にたじろいていた。
こんな大手出版社が無名の自分を相手にするなんて無理。
売り込みに行っただけで門前払い。
それに、馬鹿にされるのが落ち。
だが、必ず通らねばならない門のひとつ。
さあ、どうしょう?
本の原稿が完成した。
コピーで約200頁。
封筒に入れるとなんとなく重い。
実は、最初の頃は自分の本を企画書として全体の目次をつけて本文の要約文を書いて「出版検討のお願い」と題して、自分のプロフールとプリントした本文の一部を添えて、郵送で送ることにした。
相手先の住所や担当者は本の奥付にある「出版代表者」か「編集長」「編集担当」にした。特に、出版された本のあとがきなどを見ると作者が出版社や担当の編集者に謝意を述べているものがあればすかさずメモした。
この方法ならば毎月同じものを数社送れるし、わざわざ出版社に出向くまでもない。その企画書が通れば、すぐさまプリントコピーを送ればいいと考えた。
例えば、コピーでも200頁の原稿をコピーして5社に送ればなんと1,000頁必要になってしまうし、送料だってかかってしまう。
かかってもそれで決定するのならコピー代なんて惜しくない。
しかし、まったくどうなるかがわからない。
だから、人によるがメールで大量に原稿を送る人もいるという。
後に聞いた話だが、私の知っている出版社はそんな大量コピーメールを送られても、忙しくて物理的にも読むことはできないという。
なぜなら、そういう売り込みも多いという。
そうか、たくさんの人たちが手を変え、品を変えて売り込んでいる実情がわかるようになった。現在の私は、この時のことを出版社の、編集の方々の講演や講座のときに必ず話をするようにしてる。それは、「もしかすると、物凄い作品もあるかもしれない」って話している。
では、「出版のお願い」企画書の反応はどうだったんだろう?
あくまでも私の場合は20社出して10社は返事がきました。
とてもうれしい...。
しかし、ほとんどお断り...。
しかし、当たり前だよね。
でも、ちゃんと企画書に目を通してくれて、ご返事までくれる。
その返事には当然出版社名、住所、電話番号、ファックス、メールアドレス、担当編集の方のお名前が入っている。
これがのちの私の「顧客リスト」となっていった。
そして、やがて数百社の名簿になった。これは今でも大切にしている。
ここで思う。ちゃんと返事をくれる出版社と、まったく返事のない出版社がある。
もちろん、目を通していないことも考えられる。
編集の方々は日々時間に追い詰められていますからね。
しかし、それでも、たとえ、お断りの没でもきちんと返事をくれる出版社さんたちには敬服でしかない。文を書いて企画書を同封し、切手代も支払って郵送してくれる。
なんたるプロ魂なんだろう。
私は、増々、編集のプロの人たちに会いたいという幻想が膨らんでいった...。
特に、自分のお気に入りの本を出している出版社の編集長やスタッフの方々だ。
そして、私は次の作戦に取りかかることにした...。
次回に続く。
※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めす。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
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※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
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本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
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