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DesignOps知見まとめ

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DesignOpsや、組織・カルチャー・マネジメントなどの知見を幅広くまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.tal…
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記事一覧

デザイナーとスクラムのご機嫌な付き合い方

こんにちは、コインチェック株式会社のデザイナー兼プロダクトマネージャー中川です。 2024年7月よりデザイングループのリーダーを担当しています。 当社では現在、様々な部署でスクラムを取り入れたプロダクト開発が行われており、デザイングループもスクラムチームと協業する方法を模索し、実践することが求められています。 この記事では、私が直近の3ヶ月で実践してきた、デザイナーがスクラムチームとご機嫌に付き合うための環境づくりについてご紹介します。 なぜ環境づくりが必要だった?私がリー

デザイン組織の最高のアサイン

成り行きまかせのアサインに落ち、時に成果を傷つけていないか。プロジェクト要件を想いやり、メンバーの胸に突き刺さるアサインができているか。 どのプロジェクトにどのメンバーを割り当てるか。今回のテーマは、デザインプロジェクトのアサイン。組織から見た優れたアサインのしくみはどんなものか。個人のキャリア形成に優位なアサインはどんなものか。組織と個人の両面で、記事を2回に分けて考えていきます。 今回は組織の視点からです。アサインの理想に触れることで、デザイン組織の成長とは何なのか、

元CDOが考える デザイナーがマーケティングを学ぶ意味

はじめまして、SEVENDEXのUIデザイナーの山﨑です。 好きなアニメはコジコジです。 なぜこの記事を書こうと思ったか時代と共に、デザイナーに求められる役割が「依頼されたものを作る人」から「課題解決のための戦略を考える人」に変わっていたり、最近ではAIがUIを爆速で制作できるようになっていたりしていて、私たちデザイナーの価値を見つめ直す機会が多いと思います。 そして、私自身これまでのキャリアで、いわゆる狭義の「デザイン」の限界をめちゃくちゃ感じたことがあったので、その経験

事業会社で活躍するデザイナー育成/自己成長のための「デザイナーラダー」と目標設定

こんにちは。BASEのProduct Design Section マネージャーの小山です。 今回は事業会社で活躍するデザイナーを育成するために、昨年作成したグレード表とスキル指標を見直し、デザイナーのスキルラダー(以下「デザイナーラダー」)を作成・運用し始めたので、デザイナーラダーの紹介と活用方法について紹介します。 組織・マネージャー目線では育成についての話ですが、メンバー目線では自己成長をどうやって実現していくかという話にもなっているので、いろいろなデザイナーの参考

デザインで牽引する、速いプロダクト開発

こんにちは、CAMPFIREデザインマネージャー・リードデザイナーの623(@623px)です。先日、Friends of Figma Tokyoのみなさんにお声がけいただき、こちらのイベントに登壇させていただきました。 内容への反響が思ったよりも大きく、当日お話しした内容を一部抜粋し、改めて記事にすることにしました。デザイナーを取り巻く開発体制について課題がある方へ、何かしらのヒントになれば良いなと思います。 弊社ではここ2-3年で、プロダクト開発の体制や取り組み方が大

タイミーに入社し、プロダクトデザインチームを組織化するために実行したこと

こんにちは、横田です。2024年2月、タイミーにプロダクトデザインマネージャーとして入社しました。 タイミーには、コミュニケーションデザイングループとプロダクトデザイングループが存在し、それぞれマネージャーが在籍しています。 私はハーフコミットの2週間と、正社員3週間がたったところで、プロダクトデザイングループの組織化キックオフをおこないました。ここまでにとったアクションを紹介したいと思います。 これまで一緒に働いてきた方には、元気でやってますということで読んでもらえたら

HENNGE One デザイン原則ができるまで

こんにちは、HENNGEプロダクトデザイナーのSaraです。この記事ではHENNGE Oneのデザイン原則作成と公開までの経緯についてお話しします。 HENNGE One デザイン原則とは?HENNGE Oneデザイン原則の主なユーザーは主要製品のHENNGE Oneプロダクトデザイナーである私たち。UIデザインに限らず、UXや機能そのもののデザインまで、様々なレベルのデザインで使用することを意識し、3つの原則を定めました。 なぜ作ったのか2021年から運用を開始したHE

デザイナーはコストセンターか。 組織とキャリアから考える

デザイナーは、利益を生み出すプロフィットセンターなのか。もしくは、収益に貢献しないコストセンターなのか。 デザイナー個人にとっても、デザイン組織にとっても、重要な問いです。 プロフィットセンターとコストセンターデザイナーが売上や利益に対する責任を持ち、定量的な数字目標を掲げている。自身の評価にも数字が絡んでくる。これは、プロフィットセンターとしてデザイナーが活動しているケースです。 事業会社のデザイナーであれば、営業など他部署と同じ目線とリスク感覚で成長を目指しているよ

"社内浸透"をゴールに、デザイン原則を作り直した話

こんにちは。ていてい(@dbko1991)です。 今は株式会社カミナシでプロダクトデザイナーをしています。 先日、デザイン原則の見直しを行いました。 このnoteでは、デザイン原則を見直した背景や検討の仕方、小さく始められる社内浸透の施策をお話します。 これからデザイン原則を検討される方に少しでもご参考になれたら嬉しいです! デザイン原則を見直した背景2年半くらい前に私がカミナシへjoinした頃に、当時のリードデザイナーと一緒にデザイン原則を定義しました。その時は作った

全社横断デザイン組織の現役マネージャーが語る!ディレクターのお仕事とは?

こんにちは。MIXI デザイン本部 プロダクトデザイン室 室長 姜少眞(かん そじん)です。 私は2007年にMIXIに入社し、ディレクターとしてSNS『mixi』や韓国語版モンスターストライクの運用を担当しました。 2015年からはクリエイティブ支援を担当するクリエイティブグループに参加し、コミュニケーションデザイングループのマネージャーを務めたのち、現在は全社横断的なデザイン組織「デザイン本部」で、4つのグループから構成されるプロダクトデザイン室の室長を行っています。

デザイン組織として1年間やったこと

こんにちは!GAのデザインマネージャーの山本です。私が入社して、はや一年。この一年で、デザインチームとして取り組んできたことを、振り返りたいと思います。 1.調査から課題を把握するまずは、デザイナーたちが抱える課題をヒアリング。同時にマーケティングやPdMなど関連部門の責任者にインタビューを行い、デザインプロセスにおける課題や理想像などもヒアリングしました。 1.デザイナーからの課題 2.関連部門からの課題 ここでキャッチアップできた課題を属性ごとに、緊急度・重要度に

デザイン会社のCEOが組織の変化を楽しむために行った3つの挑戦

この記事はroot Design Advent Calendar 2023 の25日目の記事になります。 こんにちは、root CEOの西村です。 2023年も終わりに近づいていますが、みなさんはどんな1年を過ごされましたか? rootの1年を振り返ってみると、過去に経験のないくらい変化の多い1年だったと思います。 rootのバリューには「変化を楽しむ」という言葉があるくらい変化に向き合う姿勢を大切にしている会社ですが、今日は「組織の変化」についてこの1年向き合ってきた中で

私たちが60年後もデザインを続けられるために ~DesignOps によせて~

こんにちは。プロダクトデザイン室で就職活動をサポートするサービスを担当している、デザインディレクターの竹内です。プロダクトデザイン室アドベントカレンダー16日目は、DesignOpsについて最近思っていることを少し書いてみたいと思います。ぜひご笑覧いただけますと嬉しいです。 この話のきっかけ、デザイナーの世界について 私は新卒からデザイナーとして社会人デビューをして今年で15年ぐらい、そのうちリクルートではおおよそ5年くらい働いてきました。あっという間に時間が過ぎて行きま

「デザインシステム」がよくわからないので、理解の仕方を変えてみる

ここ数年「デザインシステム」はIT業界を中心に流行語になっていますが、どうにも「〜システム」と呼んでしまっていることと、実際にそれが指している概念がはっきりしないが故に、私にとっては積極的に使いたくない語になってしまっています。皆さんが「デザインシステム」の語で言及しているものは、本当に同じ概念を指しているのでしょうか? 定義にあたってみる「デザインシステム」「Design system」の言葉の定義を軽く調べてみました。 とりあえずWikipedia(英語)にはこのよう