待つ花咲く花 春分の短歌
きょうは、短歌の日。
春分の日を過ぎ、そろそろ雪ネタは卒業したいところですが、なかなかそうさせてくれません。
はやく、梅の香りだの桜だのを詠めるような暖かさになってほしいものですが・・・こればかりはお天気次第ですね。
☆
ところで、春分の日について、学びがありました。
ー春分の日とは、昼と夜が同じ長さになる日ー
という認識はありましたが、それをなぜ「春分」というのかは??
その謎がきょう解けました。
暦のうえでは、「立春 2/4」から「立夏 5/5」までを春とします。
そしてちょうどその真ん中にあたるのが
春分の日 3/20
というわけです。
春を分けるとは、つまり春の真ん中という意味。
な~るほど!
またひとつ賢くなったところで、今日の短歌へいきましょう~。
#18
言の葉に 古人の 思い知る
我も詠おう 大和言葉を
大和言葉については前回の記事で取り上げたとおりですが、短歌をつくる際には「やまとことばを使う」という縛りを自分に課しています。
(万葉の時代になかったものを除いて、ですが)
言葉の制限があるということは、一見窮屈なようでいて、じつは世界が広がります。超初心者のわたしには、決まりごとがあるくらいがちょうど良いです。
#19
高遠の コヒガンザクラ 咲くを待ち
春を誘う 燈がともる
「天下第一の桜」とも言われる桜の名所、高遠城址公園。
散歩に行ってみると、さくら祭りの準備が着々と進んでいました。見頃になると、毎年たくさんの人が全国から訪れます。
桜守さんが大切に手入れをしているタカトオコヒガンザクラ、花が開くのを待つ人や灯りに誘われて、今年もかわいく咲いてくれたらいいなぁ。
#20
道端の 小さき花は 笑えども
信濃路はなほ 雪が降りける
道ばたに、ちいさな花が咲きはじめました。
むかし吸ったこの花の蜜は、とても甘かった記憶があります。
花が咲くことを、昔のひとは「笑う」と言ったそうです。
花が笑う、それを見た人もまた、自然と笑みがこぼれることでしょう。
すてきな言葉ですね。
長野県南部でも、ようやく早い梅の花が咲きはじめました。
このあたりでは梅も桜も、咲く時期にあまり差がありません。
今年の様子からすると、4月あたまに最後の雪が降るかも・・・
春を待つ楽しみも残りわずか、存分に味わいます!