柊 万知

炎上・ネットリンチを考察しています。

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炎上・ネットリンチを考察しています。

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著書について

ご無沙汰しております、 まちぞうです。 今更ではありますが、1年前に出版致しました電子書籍のご紹介です。 純粋炎上批判 | 柊 万知 | 工学 | Kindleストア | Amazon こちらは炎上、ネットリンチに関する考察をまとめた本です。 長年、炎上は私刑であり憲法で明確に禁じられている不当な人権侵害、不当な加害行為であるとSNS等で訴え続けてきました。 それはごく当たり前の事であり、本来ネットで誰かを叩いたり攻撃せずとも何らデメリットは無い筈なのに、 何故か私の主張

    • 推しの子問題を考える

      ご無沙汰しております。 相変わらず炎上事案が多発していますが、今回は大人気作品「推しの子」の問題について考えたいと思います。 経緯は以下をご確認ください。 最早言うまでもないことですが本件における最大の問題は、作品ファンが一斉に木村響子さんを攻撃したことです。 この作品が恋愛リアリティーショーという題材を選んだ当時、木村花さんが亡くなられた事がタイミング的に偶然だったとしても、 今回アニメ化にあたって内容の一部見直しなどが全く考慮されずそのまま放映されたこと、 それに際して

      • 今後の活動について

        私が「炎上は不当なリンチである」と主張し始めて数年経ちます。 最初の頃から比べると、ネットユーザーの価値観や炎上に対する考え方も随分変化してきました。 例えば所謂「オタク学級会」に対する考え方です。注意喚起を騙った告発や特定個人に対する非難がかつて横行しており、大勢で一人を激しく糾弾する様子に私が「それはネットリンチだ」と指摘しても耳を貸す人は殆ど居ませんでした。それどころか諫める私を異常者扱いし嘲笑するものや、攻撃の矛先を私へ向けるものも後を絶ちませんでした。 いつしかオ

        • 繰り返されるオタク界隈の「注意喚起」

          こんにちは、まちぞうです。 今回はこの件について考察します。 コミックマーケット100で、17歳の女子高校生があるサークルの売り子をして「扱いがあまりにも酷く我慢ならなかった」と訴える - Togetter 3年ぶりの夏開催となったコミックマーケットは多くの人が心待ちにしていたイベントだと思います。2日間の日程終了後、ある参加者による告発ツイートがまとめられ、Togetterに公開されました。 私が本件において問題だと感じたのは、当事者である自称17歳の女子高生「あまち

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        著書について

          「労災マニア」の炎上加害を考える

          今回は以下の件について考察します。 まるで実写版現場猫!?大阪の中村工業(垢削除済)が若手社員の実績の様に上げていた700枚もの写真が労災の聖地状態だった - Togetter 記事中で話題になっている企業は、現場での作業の様子を撮影した画像をTwitterの企業アカウントで投稿していましたが、安全管理上問題がある画像が多数掲載されていた為炎上、これを受けて企業アカウントが削除されたという経緯です。 この事案の炎上の経緯を見ている際に、私はある二つの言葉が気になりました。

          「労災マニア」の炎上加害を考える

          寛容のパラドックスについて

          ご無沙汰しております。 今回は以下の記事を参考に、ある事について考えてみたいと思います。 こちらはカール・ポパーの「寛容のパラドックス」について、ポパーの生きた時代、彼を取り巻く環境からどのように思想が形成され、この論証が為されるに至ったのかを大変分かりやすく説明されています。 哲学に関する文献というのは、哲学を学んでいない人にとっては難解な内容のものが多いのですが、こちらの記事は哲学にあまり馴染みがない人でも、寛容のパラドックスを深く理解する事が出来る、とても素晴らしいも

          寛容のパラドックスについて

          togetterの偏向メディア化について

          「togetter」というwebサービスをご存知でしょうか? twitter上の投稿を自由にまとめて記事を作ることが出来るキュレーションサイトです。 役に立つ情報をまとめたものや読み物として面白い記事など、様々なまとめが存在するtogetterですが、 炎上やネット上のトラブルに関するまとめも多数作られています。 新たな炎上事案が発生していないかチェックする為にも、私は毎日togetterを閲覧しています。 最近の傾向として顕著なのが、こういったネットトラブルをまとめた記事

          togetterの偏向メディア化について

          何を言ってもいいと声を大にして言いたい

          昨日大阪で開催された音楽フェスに行ってきました。 雪のせいで交通が乱れる恐れがあったため、早めに会場に向かい、1組目から8組目までじっくり楽しみました。 その中に、Creepy Nutsというユニットが出演していました。 時々テレビで見かけることもある男性二人組のヒップホップユニット。「かつて天才だった俺たちへ」という曲とかが有名ですね。 恥ずかしながら私は顔と名前位しか分からなかったのですが、昨日初めてライブを見て、どんな人達なんだろうと思いネットで検索し

          何を言ってもいいと声を大にして言いたい

          石川優実さんに伝えたいこと

          死んでは駄目です。 あなたを攻撃し続けた奴らはあなたが死んでも後悔なんかしません。 人を死なせてしまったという良心の呵責に苦しむこともありません。 ただ責任逃れをする為にあなたへの非難を、あなたが死んでもなお繰り返すだけです。 最早彼らは人の心など持ち合わせては居ません オタク文化を守りフェミニストを排除するという目的の為には邪魔な人間が死んでもいいと 彼らはそう思っています 死ぬ、ということはそんな奴らの思惑に嵌まるということです あなたはそんな奴らの為にこれまで苦しい

          石川優実さんに伝えたいこと

          OSFS炎上問題から考える、ツイフェミとアンチフェミの抗争について

          ツイッターでは、所謂フェミニストとそれに反発する「アンチフェミ」の諍いが絶えず繰り返されています。 一部の悪質なアンチフェミから嫌がらせを受け続けている石川優実さん、車椅子の鉄道乗車問題で炎上した伊是名夏子さんらが、ネットハラスメント被害者の当事者団体を設立しました。 活動の趣旨は「女性が安心してインターネットを使える社会を目指す」だそうです。 正直何故女性だけに限定するのか?という疑問はあります。ネットハラスメントの被害を受けるのは女性だけに限りません。性別に関係なく、炎

          OSFS炎上問題から考える、ツイフェミとアンチフェミの抗争について

          あなたは大丈夫?正義中毒オタクが陥りがちな「トレパク警察」

          「トレパク」という言葉、所謂オタク界隈の人であれば意味をご存じだと思います。 絵を描く人が他人の作品をトレース(透かして写し取る)して描いたものの事です。 私が初めてこのトレパクという言葉を目にしたのは約10年程前の事ですが、それから今日に至るまで、トレパクの疑いをかけられ炎上した事案は多数ありました。 そして先日、またしても「トレパク」がツイッターのトレンドワードに上がっていました。 以下の事案がその原因だったようです。 今や超人気ジャンルとなった「鬼滅の刃」界隈で発生し

          あなたは大丈夫?正義中毒オタクが陥りがちな「トレパク警察」

          政治家は人権の無い奴隷ではない

          開催前から様々な意見が飛び交ったオリンピック・パラリンピックもどうにか無事に終了し、季節は秋へ向かおうとしています。 今月末、来る衆議院選挙に先駆けて自民党総裁選が行われますが、現職の菅総理大臣が出馬辞退を表明され、誰が新たな首相となるのか候補者に注目が集まっています。 日頃から(特にコロナ流行が始まってから)ネット上には内閣、与党野党、地方行政など政治に対する様々な意見が飛び交っていますが、中には目を覆いたくなるような罵倒や侮辱的な発言も散見されます。 近年、漸くネットにお

          政治家は人権の無い奴隷ではない

          フェス叩きを考える

          8月20日から22日まで、新潟県の苗場スキー場においてフジロックフェスティバルが開催されました。 昨年はコロナウイルス流行の影響で中止となりましたが、2021年は入場人数を減らし、感染対策を講じた上での開催となりました。 どうにか予定通りの開催となったものの、案の定ネットではそれに対する批判が散見されました。  https://togetter.com/li/1762492?page=4 まず始めに、これまでコロナ禍で開催された複数の野外フェス(国内)において、クラスター

          フェス叩きを考える

          車椅子ユーザー炎上について

          ご無沙汰しております。色々あって久しぶりの更新となります。 今回は「JRに乗車拒否された」旨のブログ記事が炎上した車椅子ユーザーの件について考察したいと思います。 この記事をご覧下さっている方は、既に経緯をご存知かと思いますが、 炎上の発端となったブログのリンクを貼っておきます。 投稿者の伊是名夏子さんはコラムニストとして活動されており、また、社民党の常任幹事もなさっているそうです。 ブログには伊是名氏が4月1日にお子さんとヘルパーさんを伴って熱海に旅行した際、無人駅である

          車椅子ユーザー炎上について

          なぜ感染症差別は無くならないのか

          西暦2020年、時代は令和です。これでもかという程文明が発達し、誰でも自分の考えを世界に発信出来る時代になり、多くの人が声を上げ始めたことで、人権に対する意識はますます高まっています。女性差別や人種差別は勿論、これまで問題とされて来なかったパワーハラスメントなども人権侵害であるという認識に変わり、時代の変化に合わせて個々の認識のアップデートが求められています。 ところが流石に今やもう廃れただろうと思っていたある差別が、まだ根強く残っていることを最近目の当たりにしました。 皆さ

          なぜ感染症差別は無くならないのか

          言葉狩りとトーンポリシングについて

          行動原理に何ら恥じるところがない私に対し、ネットリンチ加害者が決まって批判材料にするのは「表現と言葉遣い」です。 極めて表面的な事柄に過ぎない上記二点が加害者にとって私を糾弾する為の「決して捨てる訳にはいかない駒」です。 「下品だ」「侮辱だ」「謝罪しろ」挙句の果てには「しかるべきところに相談した」などと非常にふんわりした脅迫をされる始末です。 確かに私は過激な表現を用いて加害者を批判します。それに対しては問題であるとは思っておりません(思っていたら使いません) 最近では「自

          言葉狩りとトーンポリシングについて