マガジンのカバー画像

272
自分の作った詞になります
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

【詞】蝉の羽根

【詞】蝉の羽根

新しい旅へ 足下に今まで

涙と蝉の羽根

涙と蝉の羽根

私よ さようなら と
あなたへ 有難う

光る蝉の羽根

鳴る心の音

夏にかけて歩く
夏にかけて歩く
夏の終わりにかけ

歩いてゆく人と人と人
夏の終わりの影

新しい旅へ 足下に今まで
私よ 有難う と
あなたへ さようなら

光る蝉の羽根

鳴る心の音

夏の蝉の羽根

夏の蝉の羽根

基になった詞を書いた時が、スマホの買い換えた時

もっとみる
【詞】蜉蝣

【詞】蜉蝣

蜉蝣が通る度 より景色を思い出す

蜉蝣が通る度 より景色を思い出す

夕焼けの下の暁闇

夢に染まる布が飛んでいったんだ

あの人の夢が飛んでいったんだ

蜉蝣が通る度 夏の風を思い出す

蜉蝣が通る度 夏の風を思い出す

夕焼けの下の暁闇

詞の新作です!

最近、昔の詞をアレンジするのにハマっていて、
こちらも2020年に書いた詞が基になっています

夕焼けの下の暁闇 というのは、夕暮れの高

もっとみる
【詞】凧

【詞】凧

ゆれた私 知らぬ記憶 子どもの頃のおもかげ

暮れた空に凧が飛ぶ 長い長い糸を伸ばして

何もないように見える大地に蜉蝣

そう私は居たんだ

そこに居たんだ

確かに居たんだ

暮れた空に凧が飛ぶ 途切れてしまいそうに

夜になってく 月が浮かぶ 段々知っていく

詞の新作です!

こちらも、上昇 ・ 藍 の2作と同じく、
昔書いた原型の詞を修正したものになります

こちらは、2021年の詞が基

もっとみる
【詞】藍

【詞】藍

拭けば消える蜃気楼
夜を越える速度は速く

冷たさが丁度良い海へ
夢に似た船がまたもや

深く 深く 深く 深く
言葉の心臓を鳴らす

一つの島のような方へ
感覚で行くのだ

砂の巻く波を漕ぎだす
夜は此処に存在するから

絵になる 藍色の街
海藻を抜ける

色彩の最後の方
海藻を抜ける

2日連続 詞の新作です

こちらも以前投稿した 上昇 と同じく、
2020年に原型の詞を作り、noteに出す

もっとみる
【詞】昧爽

【詞】昧爽

星の昧爽は

水のような森の奥 深く

夢から覚める前の傾斜を上り続ける

起きたくないのです

星の昧爽は

あの日々をもう少し先に伸ばしたい

寝転んでいたい 綿のような山に

寝ても覚めても居たい

風が耳に近いから

カーテンを開けっぱなしにしたのです

そぞろな夜を遠くに放ったのです

星の昧爽は

汲み取る水も 意味を帯びるように

染まるのです

詞の新作です!

はっぴいえんどの「

もっとみる
【詞】上昇

【詞】上昇

空に昇る煙たち

錆びた記憶

この日々の裏で また

乾涸びた記憶が昇り

殻になって

殻が増えて

上昇

殻になって

殻が増えて

上昇

空の河を動いてゆく残像

空の果ての思い

暮らしの残りが上昇

暮らしの残りが上昇

空に昇る煙たち

錆びた記憶

久しぶりの詞の新作です

こちらの詞は、2020年に原型の詞が出来て、
先日、(そういえば)と思い出したので、文を整理して、not

もっとみる
【詞】暁

【詞】暁

空想の梯を上る人々の夢の中
暁は何よりも 満たされていた

両手を広げ 腕の帆に
星が零れる瞬間に
暁は賑やかに 振り向いていた

緩やかな川のほほえみに
車輪を漕いだ一心と
猫のまどろみ 暗闇に
のどを鳴らして 朝を待つ

景観が 隙間から走る

景観が 隙間から走る

暁の街に降る

陽射しに実は分かっている

誰もいない未来を少し想像している

りんご飴のような月を深く抱いて眠っていた

もっとみる
【詞】ゆめうつつ

【詞】ゆめうつつ

夢の畔で何気なく 歌を歌ってみたんだ

夢の中ならギターからキーボードも弾けちゃうし

そしたらまた 今日も惑星は

麗ら 麗らに回転し て

ゆめもうつつも分からない

誰かの声が聞こえてる

何でもない 何でもない

何でもない ゆめうつつ

何でもない 何でもない

何でもない 毎日を

繰り返す 繰り返す

繰り返す ゆめうつつ

僕たちは朝に憧れている

例え話に飽きたから 次は何をしよ

もっとみる
【詞】砂上の楼閣♯

【詞】砂上の楼閣♯

砂を掴めば掴む程に
ルアーを凝らす池の畔で
遠く微かに 人の幻
暁を一つ越えて来る火は
千里の夢を見ているらしい

雲の滲んだ蒼茫
錆びた歯車の散らばる辺りで
グラフィックの私は独り
きらめくように吹く
風向き あつめている

砂を編んだ
陽の光の差す空き瓶を
拾ったようで より色は
モノトーンに染まってく

影だけがそこにある
影だけがそこにある
不思議な都がある

砂を編んだ
陽の光 ぐるり 

もっとみる
【詞】雲のスープ

【詞】雲のスープ

眠りの薪をくべる

囀りならずっと

羽の擬音で 雲の上まで

そこから降る雨や川を

模る 音を走らせ

向かい側から見上げてみたら

捩じれる空の由来がなびく

縁側の風







眠れる夜が明ける

夢の奥底からそっと

柑橘の声 果実の舟で

そこで目覚める瞳の意味が

彩る 指を走らせ

キッチンの火とサラダのボウル

思い浮かべる日々はサラサラ

直喩の川へ

詩集 "真夜中

もっとみる