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2023年8月の記事一覧
【詞】蜃気楼、ゆめのかたち
ずっと前、ずっと前の夢をふいに掬ってみた
それは夜には消えてしまう 刹那的で
夢をここで飲み込んだら 心の底から喜べるかな
庭の蝉に急かされて 夏のすべてを掴みたくて
ねじる感情 うねる哀愁
靄みたいな雲 鳥がその中へ
夢のかたち 夜はうんと
深い 深い 深い 深い
朝になって この世界は
蜃気楼になる気配を秘めて
時間は止まることなく 針は続く
夕日と猫の歩く先 そこは今を重ねた街
何年
【詞】"花火"がテーマ
確かな夏、かぞえていったら
一つずつ消えていきそうです
河川敷のいつもの場所で
待ち合わせするのは毎度のこと
ここで白銀の火花が開いたら
なにかを知っていきそうです
心の内側、自分だけのこと
自然と話しそうになります
手を振った物事を
引き寄せたら手に汗握る
それだけはいつの日も変わらないこと
垂直に打ち上がって い く 花 火 の 軌 道 を
柳みたいに頭
を