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旬の野菜 | ハヤトウリ

この時期になると毎年のように食卓に登場する、ハヤトウリ。数年前に地元野菜の直売所で見かけて以来、美味しい食べ方を求めていろいろお試ししました。

家族の好みなどもあり、結局落ち着いているのは生での食べかた。といっても意外といろいろバリエーションがあって、洋風のピクルスだったり、和風のお漬けものだったりとさまざま。

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こちらがハヤトウリ。加熱していただく料理もいろいろ作れますが、生のハヤトウリは、なんといってもほかにはないパリパリとした食感がとても美味しいのですよね。

ハヤトウリはアクが強く、しかもねばねばした粘着性なので、皮や実を傷つけると白い汁がにじみ出てきます。これに触れると手が荒れることがあるので、調理にはちょっとしたコツが必要。

肌が弱い方なら手袋かなにかされると安心だと思いますが、私はもっぱら流水にさらにながらピーラーで手早く皮をむくという方法をとっています。時間を置いてしまうとアクで手がくっついてしまうこともあるので、とにかくむくそばから水で流してしまうのです。

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皮をむいて半割りにすると、こんな感じ。真ん中に薄くて長い種があるので、それは取り除きます。

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あとは大ぶりに切って、塩をすり込んで10分ほど放置。その後、水で塩を洗い流してから調理します。基本の下処理は、だいたいいつもこのような具合です。


ハヤトウリの味噌漬け

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下処理をしたあと、少し甘めの味噌床にひと晩つければ味噌漬けに。

ハヤトウリのパリパリ、シャキシャキとした食感は、味噌に漬けてもしっかり残るのでとても歯ざわりがいいです。そしてハヤトウリには、なぜか甘めの味噌床が合う感じがします。

ハヤトウリからたっぷりの水分が出てきますが、意外としっかり漬かっていてとても美味しいです。


ハヤトウリの胡麻酢あえ

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そしてもうひとつ、ハヤトウリによく合うのが甘酢。ハヤトウリの小気味よい歯ざわりが楽しいですし、千切りにんじんなどと合わせれば彩りもきれい。

ピクルス風にもいただけますが、こちらはすり胡麻を混ぜ入れるとごちそう感があがる気がします。すり胡麻のコクが、またハヤトウリによく合います。


ハヤトウリの収穫は、10月頃から霜のおりる頃までだそう。今年もそろそろ食べおさめですが、もしどこかで見かけられたらぜひ試してみてくださいね。生だとあんがい食べやすくて、とてもよい箸休めになってくれます。


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