写真整理 Ⅷ 〜懐かしの台湾写真〜
どうも西尾です。
今日の大阪の天気は晴のち曇で最高気温15℃の予報(Yahoo!天気より)でずいぶん暖かくなりそうです。
花粉も多くなりそうですので外出の際には対策を万全にしたいと思います。
写真整理
〜懐かしの台湾写真〜
昼食を食べた私は九份行きのバスを待つ人の列に並ぶ。
瑞芳駅から九份行きのバスが到着するも人の列が長く、全員が乗車出来るのかと不安がつのった。
実際に私が乗車出来たのはバスの入り口付近で、もちろん立つことしか出来ず、もう少し後方で並んでいたらバスに乗車出来なかったかもしれない。
バスに揺られながらも車窓の景色を写真に収めたいところであったが、人の多さに身動きが取れずに、写真を納めることもお茶を飲むことさえ出来なかった。
混み具合のイメージで言うと京都の市バスを乗っている時の感覚で、しかも一番観光客が多いであろう祇園祭が開催されている期間の混み具合に近いのかもしれない。
それほどまでに九份は観光地として多くの人が訪れるのであろう。
バスにどれくらいの間揺られていたのか不明であるが、気付くと山道を爽快にかけ登り途中で前方からもバスがやってくるのだが、運転手同士の阿吽の呼吸でお互いに難無くすれ違い、すれ違いざまには手を挙げて合図を送る。
運転手は車体の長さ何メートルとあり、多くの乗客が乗るバスを軽々と操るのだからすごいと思う。
くねくねとした山道を登ると九份のバスターミナルのような場所にバスは到着した。
バスターミナルと言っても、綺麗なプラットフォームが整備されたバス乗り場があるわけでは無く、路肩にそれぞれの行先別の看板が立てられただけのバス乗り場である。
瑞芳駅行きや別の駅行き、台北への直行バスもあることをこの時に初めて知った。
バスを降りた私は他の乗客の後ろにくっついて歩いた。
他の乗客も九份に観光に来た人ばかりである。
九份の人の多さはすごかった。
坂道であるため、余計に人混みができてしまう。
九份を歩いていると確かにジブリ映画の『千と千尋の神隠し』を思い起こされる。
坂道の感じやお店の感じがまさに映画で描かれている世界と一緒である。
九份をネットで検索すると夜の灯りが燈った景色が出てくることが多いが、確かに夜の九份も素晴らしく美しいだろうなと思った。
『千と千尋の神隠し』で描かれたお店があり、お茶屋さんか何かだと思うがお店の中もすごい人の多さで大繁盛であった。
赤い提灯の様なものと、オープンにされている木枠でできた窓の扉とが何とも言えない雰囲気を醸し出しており、映画の世界に入り込んだかのように思えた。
引き続き九份の街をうろうろしてみるとお土産物屋から飲食店、お茶屋さんと様々なお店を軒を連ねていた。
どこのお店からか分からないが時折日本語でも声が聞こえてくる。
しかしながら人の多さには驚愕してしまう。
あまりにも人が多く、私は少し人混みから逃げたい気分になっていたので、メインの通りからそれて横道を進んだ。
この横道もどこへ出るのか分からないが、歩いていくと少し開けた場所に出ることが出来た。
少し開けた場所から見た景色は、素晴らしく美しい景色だった。
九份の人の多さでは感じることが出来なかったが、眼下には海が広がっていた。
美しい景色に見惚れていると、直ぐ真下にある建物から何やら声が聞こえてきた。
何を喋っているのか分からなかったが覗いてみることにした。
そこにはお寺と思われる建物があり、中から声が聞こえてきた。
聖明宮という寺院・礼拝所で、屋根に施された龍の飾りなどがなかなか主張が強く、拍力のある建物であった。
日本の寺院とは全く異なることを実感できた。
この建物から少し登った所でまた景色を見てみた。
ごつごつした岩肌が剥き出しになっている部分もあり見ていて拍力があった。
見えている海は方角的に東シナ海だろうか。
沖縄県の与那国島は見えるだろうか、と思ったりもしたが帰って改めて地図で確認すると方角的にもう少し南の方向になるようで、実際のところ、ここからは見えないのであった。
そんなこんなで九份を満喫した私は台北へ戻る。
お腹も空いていたが、九份のあの人混みの中で食べる勇気が無かったし、正直、人混みに少し疲れてもいた。
夜の九份の景色も見たいところではあったが、夜でもバスが動いているのか分からず、さらに夜まで時間を潰さなければいけないことを考えると、それも時間が勿体なかったので、台北に帰ることにした。
また元来た道を戻り、九份の人混みを通り抜け、バス乗り場に戻ってくる。
バス乗り場には既に多くの人が並んでいた。
バス乗り場の係員に瑞芳駅行きの乗り場であることを確認し列に並ぶも、既に並んでいる人が多く、またバスに乗れるか心配になった。
数分してバスが到着し、先ずは瑞芳駅からやって来た乗客が降り始める。
乗客が降り終わると今度は私たちが乗車し始めるのだが、私の並んでいる位置的に何とか乗れるか乗れないのかのきわきわのところであった。
多くの乗客でバスが満員になっているも、何とか私もバスに乗ることができた。
それも本当にギリギリだったようで、私でこのバスへの乗車は終了だった。
私は往路と同じで扉の前でただ立ってバスに揺られてた。
案の定、景色を写真に納めることも出来ずに、さらに襲って来る睡魔に抵抗しながらひたすらにバスに揺られた。
疲れている人も多いだろうと思ったが、バスの車内は乗客の話し声で活気に溢れていた。
瑞芳駅に到着しバスから降りた時の開放感と言えばこの上なく嬉しいもので、やっと新鮮な酸素が吸えると思い、駅前で深呼吸をした。
私は瑞芳駅で台北駅までの切符を購入し台北駅へ戻ったのだった。
台北駅に戻ってきた私は腹拵えのために屋台で焼き物を購入し食べた。
久しぶりの食べ物が胃に染み渡る。
イカ焼きのような料理で、中にはソースが塗られていた。
これだけでは満腹にはほど遠いのだが、とりあえず食べることが出来たので良かった。
食後、とりあえずTAIPEI HOSTELに戻ることにした。
続く。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。