ラブレター
どうも西尾です。
5月7日にAppleが新型iPadを発表するという記事をヤフーニュースで見かけましたが、それにしても、Appleはよく新型iPadやiPhoneなど出しますよね。
毎年発表しているような気がしますが、前回は2022年だったみたいで、今回は少し間が空いています。
毎年発表するのもAppleの戦略の一つで、iPadやiPhoneってそんな毎年買い替えるモノなのか?といつも疑問に思っていましたが、Appleヘビーユーザーの方にはそれが楽しみなのかもしれません。
ラブレター
記憶がフラッシュバック
「〇〇へ
いつも仲良くしてくれて本当にありがとう。
〇〇のことが大好きです。
これからも宜しく。 」
ラブレターを書くことって今でもあるのだろうか。
最近ではあまり書くことが無いかもしれないが自分の気持ち、想いを手書きの文字にして相手へ伝えるということは素晴らしいことだと思う。
文字のくせ、筆跡、筆圧は唯一無二で同じ人なんてただ一人もいない。
書いて送る側からすれば、こんなに緊張することはない。
雑誌のプレゼント応募ハガキに感想を書いて送るのとは訳が違う。
緊張のあまり手が汗ばむ。
罫線の入っていない真っ白の便箋に想いを綴る。
黒板に英語の文章やy=何とかの二次関数の公式を書くと、自分では真横に書いているつもりでも、俯瞰して見てみると下に落ちていくように書いていることが多いが、ラブレターに文章を書く時もそうならないように細心の注意をはらう。
真っ白の便箋に浮かび上がる横一列に並んだ文字のなんと美しいことか。
と思いたいけど、実際にはこれがなかなか難しい。
特に私のような不器用な男には至難の技だ。
横一列になるように気をつけて書いているのだが、どうしてもずれてしまう。
定規を取り出して来て、真っ白の便箋に当てがい罫線代わりにして文字を書くと、綺麗に書けることが多い。
しかし、今度は定規が邪魔になって文字単体のバランスがおかしくなる。
不器用な者には大変だ。
でも、文字の綺麗汚いでは無く、相手に伝える想いこそが大切だと思う。
最初から罫線入りの便箋を使用するのもお勧めで、私も近頃はなるべく綺麗に書きたいから罫線入りの便箋を使用している。
そっちの方が楽ということもあるし、最初からそうしておけば良かったなと今になって思う。
手紙を書いている時に突然フラッシュバックしてきたのは、私が初めてラブレターというものを貰った時のことだった。
それは小学6年生の時のこと。
初めて貰ったラブレター。
今思い返すとラブレターと呼べるものかどうかは分からないが、私の中では物心ついた時に初めて貰ったラブレターだ。
学校のテストのプリントの切り端か、ノートの切り端だと思う。
それを中身が見えないように何重かに折り畳まれていた。
学校終わりの帰り際、終礼が終わって教室を飛び出す時に受け取ったと思う。
渡してくれたのは同じクラスのメガネをかけた女の子。
特別仲が良かったかと言われると、普通に喋ったりはする程度だった。
一般的なクラスメイトの一員だ。
家に帰ってから開けて、と言われたので何かよく分からないままに受け取ってランドセルにしまったのか、制服のポケットに入れたのかは定かではない。
今思い返すと顔を赤くして必死に照れ隠しをしていたように思う。
私はその子に手を振って別れた。
いつものように家が近所の仲の良い友人と一緒に下校する。
貰った手紙は帰宅して直ぐに見たのか、少し時間が経ってから見たのかも定かでは無い。
ただ家で一人で見たような記憶がある。
折り畳まれた紙を一枚一枚、ハイチュウの包み紙をめくるようにして開いていった。
開き終えるとそこに書かれていたのは一言「好き」とだけ。
鉛筆で書かれた「好き」という一言は、女の子らしく丸っこい可愛らしい字をしていたように思う。
今ならそれが「好き」(=love)ということが分かるが、小学6年生の私にはそれが理解出来なかった。
好き?何がや?何が好きなんや?
頭の中は?で埋め尽くされた。
鈍感と言うのか。
自分が情け無い。
小学6年生の男子がこんなものなのか分からないが、今思うとその女の子には申し訳ないことをしたと思う。
ラブレターで告白をしてくれたのだ。
相当勇気のいることだと思う。
当時の私は学校から帰ってゲームをすることしか頭に無かったから貰った手紙のことも直ぐにどこかへ飛んでしまった。
次学校へ行った時に直接聞いたらいいと思っていた。
手紙の内容を。
あれはどういう意味でか。
好きと言うのは一体何が好きなのか。
この後、学校で「好き」の本当の意味を聞いたかどうかは思い出せず。
その後も手紙をくれた女の子とは普通に会話をしていたように思う。
遠い昔の淡い思い出。
好きな人のことを想いながら、自分の気持ちを言葉にして、文章にして、自分の文字で伝える。
「好き」という気持ち、感情はこれかも大切にしたいし、ラブレターもたくさん書いていきたい。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。