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ジオラマの世界に入り込む

どうも西尾です。

多くの大学・大学院では昨日今日で卒業式・修了式を迎えますでしょうか。

卒業・修了、おめでとうございます。



ジオラマの世界に入り込む

大阪市下水道科学館にて

ジオラマは見ていて楽しい。

だが、ジオラマといっても様々だ。

鉄道ジオラマもあれば、建物のジオラマもある。

街並みを再現したジオラマもあり見ていて楽しい。

先ほどからジオラマ、ジオラマと言っておきながら、ジオラマって一体何なんだ、と思う人も多いと思う。

斯く言う私もジオラマは“ジオラマ模型”の認識でしかない。

ジオラマ”は一体何を指すのか、それは“展示物の展示方法の一つ”であるらしい。

そういうことか。

恥ずかしながら、私はジオラマ模型という模型の種類や規格の一つと思っていた。

鉄道模型にはNゲージやHOゲージといった規格がある。

それと同じものだと思っていたが、展示方法の一つであった。

因みに、“ジオラマ”はフランス語の“diorama”で“dio(透ける)”+“horama(光景)”が語源であるらしい。

フランス語は“H”を発音しないので“horama(オラマ)”だ。

これで“ジオラマ”が何であるかが分かった気がする。

あくまでも“気がする”だ。

完全に分かったなんて言うとジオラマ界のドンのような人に怒られるかもしれない(笑)。

そういう人がいてるのかも分からないが。

さて、前置きが長くなってしまったが大阪市此花区の淀川沿いに「大阪市下水道科学館」という施設がある。

ここは下水道に関する学習展示施設で、小学生が遠足や社会見学などで訪れそうな場所だ。

私も行く機会があり実際に行ってみた。

私が訪れた日は多くの家族連れで賑わっており、家族連れ以外にも大学生の集団や近所のお年寄りの方など、下水道に興味関心のある方も多くみられた。

そして、この施設の嬉しいところは入館料が無料である。

関西人の気質だろうか。

無料という言葉に弱い(笑)。

税金で運営しているのだから周りに回って料金を払っていると言えば、そうかもしれない。

施設建物も2022年4月にリニューアルオープンしたばかりで、どこも綺麗で展示についてもデジタル技術を活用した展示が多かった。

その中でも大阪のまちづくりと下水道に関する展示があり、こちらに目を奪われた。

展示(大阪のまちづくりと下水道の関係について)

ここでは豊臣秀吉の時代の大坂の街並みをジオラマで展示している。

自分で言うのもなんだが、大阪ではなく「大坂」にしておいたのも注目して欲しい(笑)。

太閤下水 模型の説明

豊臣秀吉の時代の町づくりの際に作られた下水の一部は現在でも下水道として使用されているとのことだった。

これはすごいことだと思う。

大阪大空襲などで全て焼けてしまったり、戦後の経済成長期の再開発で全て破壊されたりしているものだと思っていた。

ジオラマ展示 町並み
ジオラマ展示 町並み

町並みのジオラマは細かいところまで拘って作られているのがすごい。

これは見ていて飽きない。

この施設には他にもタッチスクリーンを活用したデジタル展示なども多くあったが、個人的にはこのジオラマが一番良かったと思う。

よく見ると町中には人も動物も再現されている。

顔も描かれており細部まで拘っている。

お爺ちゃんの奥でコマまわしか何かをしている二人。

見ていて面白い。

自然と二人のやりとりが頭の中に浮かんでくる。

桜も咲いていて綺麗だ。

お爺ちゃんが歩いている奥で何かをしている

こっちは川沿いだ。

この川は確か、東横堀川か?西横堀川か?道頓堀川?だったはず。

忘れてしまった(笑)。

江戸時代の大坂は「天下の台所」と呼ばれ、全国の蔵屋敷が立ち並び全国の物産品が大坂に集結していた。

当時の大坂は水路が発達しており、全国から運搬された物産品は船に載せられて蔵屋敷近くまで運ばれた。

川沿いで風に吹かれる男性かな

この男性は仕事中なのか、仕事終わりなのか分からないが川沿いで風に吹かれている。

それとも仕事をサボって、町行く人を見ているのか?

よく見ると、この男性の左側にはせっせと働いている二人の姿が見える。

やはり、仕事をサボっているのかもしれない。


川側から見てみる

橋の上には子供が二人。

何か遊んでいるのかもしれない。

右側のお店の前には犬がいて何か食べ物を狙っているのか、食べ物をくれるのを待っているのか。

お店の人もまた来たか、と日常茶飯事の出来事だったのかもしれない。

もしかしたらこの犬に名前をつけていたのかもしれない。

おそらく、名前をつけるとすると「いぬ右衛門」とかそんな名前だろうか。

しば犬なら「しば衞門」や「司馬衞門」でも面白そうだ。


背割下水

ここは学習展示施設なので背割下水なども再現されている。

このように建物が背中合わせで建っている間に溝が掘られていたのかと思うと、感心してしまう。

豊臣秀吉すごい。

今で言うところの、まちづくりプランナーのようなこともしていたのか。

戦国時代の武将ということでしか知らないが、その仕事は多岐に渡っていたのだと思う。


ジオラマ 町並み

ジオラマの世界に入り込むと色々と考えてしまう。

あの人は何をしているのか、何を喋っているのか。

でも、それがすごく楽しい。

そして細部まで拘って作成しているところが本当にすごい。

大雑把な私には難しいように思う。

桜も咲いているので春だろうか。

秋や冬バージョンも面白そうだ。

ジオラマの世界も奥が深い。

そう思う。



以上です。

お読みいただきありがとうございました。



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