初夏の長浜・町歩き (終)
どうも西尾です。
ゴールデンウィークも本日が最終日、思えばあっというまに時間が過ぎていきました。
今日の大阪の天気は曇時々晴・最高気温23℃の予報で(Yahoo!天気より)、午後からの降水確率が70%、18時以降は90%となっております。
窓から外の様子を見ると今にも雨が降り出しそうな感じがしています。
初夏の長浜・町歩き (終)
長浜に到着して町をぶらぶらと歩いてみる。
長浜タワーを見て、長浜旧開知学校の建物を見る。
この建物は1874年竣工の最上部に八角形の塔屋がくっついている洋館の造りをした建物で、国の登録有形文化財にも登録されており、現在1階には飲み屋さんが入居している。
開知学校は明治4年に開校された滋賀県下で初の小学校で、この建物に当時の面影を感じる。
旧開知学校を後にして歩いていると長浜の町中を良い感じの小川が流れていた。
米川というらしい。
米川に架かる長谷川橋付近より米川の流れを見てみた。
町中を流れる米川。
こういった水の流れがあるところは落ち着く。
米川の流れに束の間の癒しを感じた。
せっかく長浜まで来たのに肝心の黒壁スクエアを未だ訪れていなかった。
駅前で貰った観光案内マップを頼りに黒壁スクエアを目指す。
この日は天気も良く、長浜の町は多くの人で賑わっていた。
道を行き交う車も多く、ナンバープレートを見ると地元の滋賀ナンバーの車から福井や名古屋、岐阜ナンバーの車も目立つ。
やはり滋賀県という位置柄、中京圏や北陸ナンバーの車が多いように思う。
反対に大阪ナンバーや京都ナンバーの車が少なかった。
そんなことを思いながら歩いていると黒壁スクエアに到着した。
黒壁スクエアの前身は旧第百三十国立銀行の長浜支店で現在では黒壁ガラス館となっており、1階には世界中から日本各地のガラス工芸品が販売されており、2階ではオルゴールの展示販売やワークショップ会場となっていた。
こちらの建物は明治33年に建てられており国の登録有形文化財となっている。
黒壁の名前の通り、黒一色で塗られた壁と窓枠の白色のコントラストが印象的で何ともオシャレな建物だ。
黒壁ガラス館は多くの観光客で溢れており、ガラス館の周囲にもガラス工芸の体験施設やお店などが充実していた。
黒壁スクエアを中心に多くの飲食店やお土産物屋が軒を連ねており、食べ歩きをするにも最適だった。
滋賀伊吹牛乳を使用したソフトクリーム屋さんがあったので並んでみる。
非常に濃厚で優しい甘味を感じるソフトクリームで、この暑い日差しの下で食べると身に沁みて生き帰ったように潤いをもたらしてくれた。
ソフトクリームを片手に琵琶湖に向かって歩き始める。
線路を挟んで西側に行くと琵琶湖や長浜城歴史博物館などがある。
長浜城歴史博物館はその名の通り立派なお城だった。
この博物館の天守閣からは琵琶湖が一望できるらしいが、今回、長浜城歴史博物館は外から見物するだけにした。
長浜城歴史博物館の側を歩きながら琵琶湖の湖畔へとやってくる。
こんなに直ぐ近くで琵琶湖を見たのは初めてだ。
まるで大海原のように水面が太陽の光に反射して眩しく輝いており、水面が波打っているから尚更海のように思えてしまう。
樹木の下に座り琵琶湖の水面を眺めてみる。
穏やかに波打つ琵琶湖に心が安らぎを憶える。
時折、水上バイクが駆け抜けて行くと時間差で少し強めの波が陸へと押し寄せてきた。
海と違うのは波の色が明らかに茶色を呈しており、水中の土や泥などが混じり濁ったことがよく分かる。
琵琶湖の水面に見惚れているとすぐ近くのテニス場から歓声が響いてきた。
大学生のテニス大会が行われているようだった。
大学生特有の応援なのか、体育会系特有の応援なのか分からないが、私はあのノリが肌に合わない。
応援すること自体は嫌いでも何でも無いし、寧ろ喜んで応援するのだが、あのリズムに乗った応援、あのノリがどうも苦手だ。
おそらく、琵琶湖を見ながら私の顔はひきつっていたように思う。
琵琶湖畔で束の間の時間を過ごした後に長浜駅へと戻った。
長浜駅のすぐ側に長浜鉄道スクエアなる施設があったので立ち寄ってみる。
旧長浜駅の駅舎を利用した鉄道博物館で、D51型蒸気機関車やED70形交流電気機関車が展示されていた。
このED70形交流電気機関車については現存しているのはこの鉄道スクエアで展示されているものが唯一とのこと。
実物展示されているD51型蒸気機関車とED70形交流電気機関車を見ると子ども心が甦りワクワクする。
昔の車両や蒸気機関車が現存していることもすごいことだが、昔の駅舎も残っており鉄道スクエアとして利用していることにも驚いた。
古い建物を簡単に取り壊しするのでは無く、このような文化施設などとして利用することは非常に素敵なことだと思う。
鉄道スクエアの見学を終えて、長浜駅へと戻ると時刻はもうすぐ15時になろうとしていた。
この後は一つ寄りたい場所があり、米原駅へと移動した。
長浜駅のホームは既に多くのお客さんでごった返しとなっている。
おそらく、多くの人が私と同じように日帰りで長浜観光に訪れた人だと思われる。
長浜がこれだけ多くの人が訪れる観光地であったことを改めて実感した。
4両編成の電車がやってきたが、この人の多さに直ぐに満員となった。
車内アナウンスを聞くと、往路の時とは逆に米原駅で前方に8両を連結して米原駅から12両編成となるみたいだった。
皆、米原駅でホームを走り我先にと椅子取りゲームを開始するのだろうかと想像すると面白かった。
私は米原駅で途中下車をした。
米原駅から歩いて数分のところにある鉄道総合技術研究所に新幹線の試験車両が展示されている。
一度来てみたかった場所だ。
中に立ち入ることは出来無かったが、外からでも十分に楽しむことが出来る。
ここでも童心に帰るつもりでワクワクしながら車両の展示に見入った。
展示車両を見ている間も私の背中には強い西日が当たり、そろそろ戻ろうかと言われているような気持ちになった。
米原駅へと歩き出す。
空を見上げると雲一つ無い青空が広がり清々しい気持ちになる。
最後に、米原駅前の市役所や観光案内所が入る複合施設にて電車の時間まで休憩させて貰う。
休憩スペースもあり地元の高校生や大学生が勉強をしていたり、市民の方が読書をしていた。
お水まで頂けたのは嬉しかった。
米原のおいしい水で生き帰り、最後にペットボトルいっぱいにお水を頂いて施設を後にした。
米原駅のホームで電車を待っていると播州赤穂行きの新快速が8両でやってきた。
先程と同じように後からやってくる4両編成を後方に繋ぐらしい。
先に到着した8両に乗り込み座席に座って出発時刻を待った。
時折、米原駅を猛スピードで新幹線が駆け抜けて行くも、あまりの速さに目が追いつかない。
数分後、長浜方面からの4両がやってきて後方に連結された。
米原駅に別れを告げて電車は動き始める。
車内に差し込む西日にどこか寂しい感じもするがこれも旅の醍醐味だと思う。
また来ようと思った。
終
以上になります。
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