大豆ミートで作ると美味しい料理とは?ChatGPTのレシピも作って検証!
こんにちは。西川コミュニケーションズ(NICO)SDGs広報チーム“つつつ”のクノコです。
今年も半分終わり、もう 7月。
海やプールなど薄着になる機会も増えるので、いい加減ダイエットしないとなぁ〜と思いつつSDGs広報としての企画も考えていたところ。
ピキーン!ヒラメキが!
ダイエットしながらSDGsができたら一石二鳥じゃない!?
というわけで、今回のテーマは
「ダイエットしつつ、美味しく食べつつ、SDGs!」
低脂質高タンパクでダイエットに効果的といわれ、SDGsにも繋がる
お肉の代替食材「大豆ミート」を特集。
大豆ミートときいて、お肉っぽいものだとは知っていても、味はどうなのか、どう調理するのかわからない方も多いはず。フードコーディネーターの資格を持つ”つつつ”のきたサンと一緒に3種類の定番肉料理を大豆ミートで作り、どの料理が美味しいのか従業員の皆さんに採点してもらいました。
話題のChatGPTにも考えてもらったレシピも作ってみたので、
どんな結果になったのか、最後までご覧ください。
まるでお肉?“大豆ミート”って?
代替肉(フェイクミート)の一種である大豆ミートとは、その名の通り大豆からできた、お肉のような食感や味わいにした加工食材のこと。
代替肉の代表的な食材として、ベジタリアンやヴィーガンの方をはじめ、健康志向の方を中心に人気が出ています。
また大豆ミートは環境負荷が低く、食べるSDGsとしても注目されています。
大豆ミートがダイエットに向いてる理由とは
糖質制限ダイエットが流行っていますが、脂質で太りやすい洋梨体型のクノコはお肉の脂質も気になるところ。
豚肉と大豆ミートのカロリー、脂質、コレステロールを比べてみると・・・
大豆ミートはカロリーが豚肉の1/3!
圧倒的に低脂質!なのに高タンパク!
コレステロールに至っては0!
まさにスーパーフード!
・・・ですが、ダイエットするなら栄養だけがあっても仕方がないのです。
そう、問題は続けやすさ・・!
大豆ミートは本当に美味しいのか作ってみよう!
食べ物ダイエットをするにはやっぱり、
美味しさと飽きないかどうかが大事。あと、費用。
そもそもすぐ手に入るものなのか、
近所のスーパーを3店回ってみると・・・
結構ある!
今まで気がつかなかったけど、どの店舗にも数種類の商品が並んでます。
大豆ミートは主に
水で戻して使う乾燥タイプ
そのまま温めて食べれるレトルト
冷凍タイプ
があると知ってはいましたが、
スーパー3店のうち2店に、精肉の牛・豚・鶏のミンチと一緒に
大豆ミートが陳列されていました!
そのまま水で戻さず使えるミンチなのでこれは便利そう。
値段も安い!というわけではないけど
100g=125円なので合挽ミンチくらいの金額。
クノコが行ったスーパーでは乾燥タイプのものは乾物系のコーナーに。
調理されているレトルトのものは豆腐コーナー周辺にありました。
そして、
こちらが用意した大豆ミートです!
乾燥のミンチはなんというか
・・・ドッグフードっぽい。
ですが水で戻すと右のような、ほぐした鶏ササミのようになります。
奥のブロックタイプは模様のない落花生のような印象です。
調理スタート!
今回大豆ミートで作る定番肉料理は
・ハンバーグ
・からあげ
・キーマカレー
の3つに決定。なぜこの3つに決まったかというと、
chatGPTに「大豆ミートで作れる、お肉のように感じる料理はなに?」と聞いたところ、
と答えが。
それならばとオススメの1番、2番のハンバーグとカレーは決定。
どちらも大豆ミートのミンチタイプを使うので、3つ目はブロックタイプを使ったレシピに。ネット上で美味しいと言われていた、から揚げにしました。
chatGPTのレシピで大豆ミートハンバーグを作ってみた!
今回は1番にオススメされたハンバーグのみchatGPTが教えてくれたレシピで作ってみます。
chatGPTにレシピを聞いてみると、
ん??
にんにく?マスタード??
普段ハンバーグに入れたことがないものが。
どんな味になるか全く想像がつかないけど・・・・。
ですが、きたサンから
「ハンバーグににんにくを入れたりしますよ〜」とのこと。
・・・chatGPTすごい。勉強になります。
chatGPTに教わった大豆ミートハンバーグの材料はこちら。
レシピ通り、まずは材料を混ぜていきます。
工程はほぼ普通のハンバーグと同じですが
やっぱり普通のお肉とは違い、大豆ミートの弾力を感じます。
ただ、混ぜても混ぜてもまとまる感じはなく、
材料の水分も多く、べッチャリ。
これではハンバーグの形にならない・・・!と困るクノコに
「大丈夫!片栗粉入れよう!」ときたサン。
クノコもすかさず「了解!」と片栗粉を即入れします。
もうここでchatGPT通りではなくなりました 笑
片栗粉を入れて、なんとかまとまりつつもベッチャリとしたハンバーグのタネを冷蔵庫で20分間休ませます。
今回は試食会をするので大人数に食べてもらえるよう一口大サイズに丸く整えます。ちゃんとハンバーグになるのか不安しかないのですが、とりあえず焼いていきます。
あれ?焼いてみると見た目はちょっとハンバーグっぽい・・?!
焼き上がったハンバーグに、市販のハンバーグソースをかけて出来上がりです。
色味も薄く大きさのせいか、つくねのよう。
味はどうなのか不安ですが他の料理も仕上げていきます。
次は大豆ミートのキーマカレー
きたサンの普段のキーマカレーの作り方で、大豆ミートのキーマカレーを作ってもらいます。
玉ねぎ・にんじんを炒め、玉ねぎが透き通ってきたら大豆ミートを加えて炒めていきます。
そこにトマトペースト、コンソメ、カレー粉を入れてさらに炒めます。
ここでお味見。
うーん、お肉と違い旨味・コクが足りず味がまとまらない・・と悩むきたサン。
「よし、カレールウを入れよう」
カレールウを入れてみたら、味にまとまりが!
大豆ミートのカレーにはカレールウを入れることをオススメします笑
これで大豆ミートのキーマカレーの完成です。
最後は大豆ミートのから揚げ
から揚げはレシピサイトを参考にしつつ、クノコが普段作るから揚げと同じように作っていきます。
乾燥大豆ミートを戻すため鍋でお湯を沸かし、そこに大豆ミートを入れて2分温めます。
時間になったら、ざるにあげて流水ですすぎ、大豆ミートの水気をぎゅーっとしっかり絞ります。ここでちゃんと絞らないと大豆臭さが残り、味が落ちるのでしっかりと水気は絞っておくことが大切です。
乾燥しているものと比べてみると、3倍くらいの大きさになりました!
しっかりと水気を絞ったら、材料の調味料を入れて下味を付けます。
20分置いた後、小麦粉と片栗粉を付けて揚げていきます。
食欲をそそる生姜と醤油のいい香りが!
カラッと揚がり、美味しそう。
見た目はほぼ軟骨のから揚げ。レモンを添えて完成です。
大豆ミート試食会・・・味は果たして?
試食会にはクノコと同じ所属部署の従業員を筆頭に15名に参加していただきました。
試食会に来てくれた方は、大豆ミートの存在は知っていても
買ったことも食べたこともない方がほとんど。
食べながら聞こえてくる声は
「これ大豆なの?」
「思ってたよりお肉っぽい」
「大豆ミートと言われないと気がつかない!」
と、みなさん想像していたよりも大豆感を感じないよう。
食べてもらったあとは料理の評価をしてもらいます。
3つの料理の
・美味しさ ・食感 ・見た目
の評価軸に対して
★・・微妙
★★・・まあまあ
★★★・・おいしい
と★の3段階で点数を付けてもらいました。
コンタクトセンターの馬場さんからの評価は★3つの評価が多くてびっくり!
キーマカレーは美味しさ、食感、見た目とも3点満点★★★!
馬場さん曰く、「大豆ミートでなく本当のお肉っぽい!」とのこと。
から揚げも美味しさは3点★★★。
食感はハンバーグ、から揚げとも2点とまあまあの評価に。
野菜おじさんこと、つつつ のハセガワさんの評価もまさかの馬場さんと全く一緒の結果に。
ハンバーグはchatGPTに聞いたレシピなんですよ〜というと、
みなさん「え?」と驚きの声が。
食べてみると意外にもマスタードとにんにくの風味が大豆っぽさを消してスパイシーなハンバーグになってます。
半信半疑だったchatGPTが考えたレシピも自分では思いつかない材料を入れていたので、試してみる価値はあったのではないかと。
試食していただいた全員に点数を付けてもらい合計した結果は・・!
(1人3点満点×15名)
1位
●カレー‥‥合計129点
・美味しさ 45点(★★★:15名)
・食感 42点(★★★:12名/★★:3名)
・見た目 42点(★★★:12名/★★:3名)
2位
●からあげ‥‥合計102点
・美味しさ 36点(★★★:8名/★★5名/★2名)
・食感 30点(★★★:5名/★★5名/★5名)
・見た目 36点(★★★:7名/★★7名/★1名)
3位
●ハンバーグ‥‥合計101点
・美味しさ 36点(★★★:8名/★★5名/★2名)
・食感 28点(★★★:4名/★★5名/★6名)
・見た目 37点(★★★:7名/★★8名/)
カレーはやっぱりカレーの味が強く、ミンチ状なので食感も気にならずにほとんどの人から高評価に。
3位と1点差のからあげでしたが、「からあげが1番好き」と言ってくれた方が複数人いたほど、好みに個人差が分かれました。
クノコとしても下味がしっかり染みているので一口目は「からあげだ!」と
錯覚するほどでしたが、それ以降は肉の食感がなくちょっと物足りない印象。
きたサンは高野豆腐をから揚げにしたらこんな感じかもね・・・と。
でもお酒のおつまみにはいいかも。
ハンバーグは蒸し焼きにするなど火をしっかり入れても、中が少しネッチャリとしてしまい3位という結果でした。
鶏肉のハンバーグと豆腐ハンバーグの間のような・・そんな味と食感。
ただ、chatGPTのレシピだったので、もっと不思議な味になるのでは?と不安でしたが、思っていたよりも美味しく食べれました。
もっとサイズを小さくする、薄くするなどすれば美味しく焼けたかもしれません。
実際に作ってみた感想
クノコときたサンが共通して、3つの料理を食べた感想としては
作りたてよりもちょっと置いた方が美味しいのでは?ということ。
作りたては味があまりなじまず、スポンジのような食感が残りましたが
少し冷めると味がまとまり、違和感が薄れたような気がします。
(あくまでもクノコときたサンの感想です)
調理も本物のお肉だと調理器具にお肉の脂が付き、念入りに洗わないといけませんが、大豆ミートだとさらっとしているので洗い物がラク!
乾燥タイプの大豆ミートはお湯や水で戻す手間はありますが、それ以外の作り方は特別ではなく、美味しく食べれたのでダイエットとしても続けやすいと思いました。
試食会を経て、自宅で作ってみた!
試食会の感想に「大豆ミートを餃子にしたらおいしそう!」とあったので
子どもと一緒に大豆ミート餃子をレッツクッキング!
豚ひき肉の代わりにミンチタイプの大豆ミートで餃子のタネを作り、5才と9才の息子が包むのをお手伝い。タネをスプーンですくい、餃子の皮の中心にのせて、うまく包めないながらも頑張って閉じていきます。
通常の餃子のタネだと
小さい子供が生肉を触ってしまう・・・
と不安に感じますが、茹で戻しをした大豆ミートならちょっと安心。親としてもあまり神経質にならずにお手伝いをしてもらえました。
子どもとの料理にも大豆ミートは向いていそうです。
焼き上がった大豆ミート餃子は見た目はもちろん、通常餃子と変わらず。
実際に食べてみると、
子どもたちは自分たちが包んだからか、
「おいし〜い!」
大豆ミートと気がついてないよう 笑
パクパクと食べてくれます。
クノコも「普通のお肉の餃子としか思えない・・!かなり美味しい!」
と、餃子は太鼓判を押したいところですが・・・
グルメなパパは
「美味しくない。ジューシーさと旨味がない。」
と一刀両断。
美味しいかどうかは個人差があるようです(涙)
餃子はパパには不評でしたが、大豆ミートの麻婆豆腐(大豆ミートを炒めて麻婆豆腐の素で作りました)は美味しいと言っていたので、作ってみるならまずは
・キーマカレー
・麻婆豆腐
で大豆ミートをトライしてみるのがオススメです。
“大豆ミート”とSDGsの関係って?
記事の冒頭でも書きましたが、どうして大豆ミートがSDGsに繋がるのかというと、その背景には食糧問題【タンパク質危機】や家畜による環境問題【牛のゲップ】との密接な関係があります。
近い将来、肉が手に入らなくなる?!【タンパク質危機】
地球の人口増加や環境問題により食肉などのタンパク質が不足し、現在の農業・畜産業の在り方のままでは、早ければ2025〜30年頃には全ての人に行き渡らなくなるのではと言われています。
それが「タンパク質危機」です。
【牛のゲップ】が地球温暖化に影響?
牛のゲップには、二酸化炭素の25倍もの温室効果があるメタンが含まれており、家畜が出すゲップに含まれるメタンは、世界で放出される温室効果ガスの4%を占めます。
※参考:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
このように牛のゲップは地球温暖化の原因の1つだと言われています。
(現在ではウシから出るメタンを減らそうという取組みも進んでいます)
大豆ミートはこれらの問題を抑制するサステナブルフードとして注目されているのです。
持続可能な食生活を
試食会に来てくれた方に、
「心臓が悪いとお肉が食べられない方も多いので、”つつつ”で大豆ミートを取り上げるのはとてもいいですね」と、言っていただきました。
大豆ミートが環境問題以外にも、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」への実現に貢献できる食材としてもっと身近な食材になり、活用の輪が広がるといいと思います。
動物性の肉から代替肉に切り替えることで環境問題、健康問題を改善していく。
そんなSDGsの課題解決につながる低脂質・高タンパクな大豆ミートを気軽に美味しく始めてみることで料理も、生活も、辛いダイエットも楽しめるようになるかもしれません。