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祝ノーベル文学賞 韓江(ハン ガン)氏 僭越ですがブックレビューを

先週の金曜に飛び込んできたニュース、大変驚きました。

まず、韓国人であったこと。
そして女性だったこと。
一番驚いたのが、韓氏の53才という年齢でした。

世の中が、世界が、
女性の感性・視点を必要としているのでしょうね、そんな風に思います。

文学を愛する一人として、
作品を読んでみたい!と思うのは当然のことで。
早速に近所の書店(大手)に行きましたが、置いていないのです。特設コーナーもありません。

で、閃いたのが図書館です。
近くの県立図書館で、司書に聞いてみると、ありました!

その時に借りることができたのが冒頭写真のアンソロジーです。

『菜食主義者』(クオン)は予約20人待ち、
『すべての、白いものたちの』(河出書房新社)は予約3人待ちでした。
(ええ、もちろん予約しましたとも!)

みんな考えることは一緒なのですね。

『京都、ファサード』(河出文庫)

困った、涙が出てきた…

読む場所を間違えた。電車中で読む本ではなかった。
それも入院している父を見舞うために、京都へと向かう車中で読んではならなかった。

ハン ガンさん、
あなたは京都に来たことがあるのですね。晩秋の京都を。
そして、錦市場を訪れた。

あなたが行った、京都近くの海岸都市とはどこですか?
神戸ですか?大阪ですか?

あなたも片頭痛持ちなのですね。
わたしも肩こりからくる頭痛に悩まされています。

睡眠薬がなければ眠れない夜があるなんて、わたしも一緒です。
困りますよね。

会いたくてたまらないのに、
もう会うことができないひとたちを思い出すとき、わたしも人知れず涙を流すことがあります。

あなたのノーベル文学賞受賞に
わたしは元気をもらいました。ありがとう。
そして、本当におめでとうございます。

☆☆☆

いわゆる、純文学です。

斎藤真理子氏の訳もすばらしい。昨今の韓国文学を日本に持ち込んだ第一人者の斎藤氏にもお礼が言いたいです。
あなたがいるから、こうして素晴らしい韓国文学を読めました。

直木賞や本屋大賞作品は好きだけど、芥川賞作品はちょっと…、と思う方にはとっつきにくいかもしれません。
村上春樹が苦手なひとは、苦手かと。

綿矢りさや村田沙耶香が好き方は、お好きかと思います。

#京都ファサード




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