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わたしの読書記録。

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わたしが書いた読書記録をまとめています。
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#読書記録

『果つる底なき』を読んで。

『果つる底なき』を読んで。

池井戸潤さんのデビュー作で、第44回江戸川乱歩賞を受賞した「果つる底なき」を読んだので感想をまとめました。

気合を入れたいときに読む「池井戸作品」私は2年ほど前から積極的に読書をするようになり、特に池井戸潤さんの作品をよく読んでいます。理由は簡単、小説素人の私にとって知っている数少ない作家のひとりだったからです!

私が池井戸作品を読むタイミングは、「自分に気合を入れたいとき」です。
仕事中に気

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読書記録『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

「悩み相談を請け負っていた雑貨店」。
あらすじのこの部分に強く興味を惹かれて読んでみようと思った。

人間だれしも大なり小なり様々な悩みを抱えて生きている。
その悩みを自力で解決する人もいれば、
人に話すことでスッキリする人、
お金で解決しようとする人、
他人にすがって巻き込もうとする人・・・
悩みとの向き合い方は人それぞれだ。

そんな様々な悩み相談に答える「ナミヤ雑貨店」。
寄せられる悩みのほ

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読書記録『空飛ぶタイヤ』

ある日、大切な家族の命が一瞬にして奪われる。
想像したくもないことだが、想像したことが無い人はほとんどいないだろう。
では、ある日、誰かの愛する家族の命を奪ってしまったら・・・?
『空飛ぶタイヤ』は、命を「奪ってしまった」側を主人公とした物語だ。

何の罪もない人々が犠牲になる事件や事故は毎日のように起きる。
私たちはそのたびに犠牲者や遺族を悼み、加害者を憎み、時には徹底的に叩く。
その大半の人は

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読書記録『木漏れ日に泳ぐ魚』

初夏のある日、アパートの一室で最後の夜を過ごす男女の物語。
たった一晩の二人だけのやり取り。
二人が一緒に過ごすことになった経緯や、別れるきっかけとなった出来事。
今まで二人で過ごした時間が、分析や解釈によってみるみる変貌していく。

この小説は色々な解釈ができると思う。
禁じられた恋愛をする男女の物語。
様々な証拠から衝撃の事実が判明する推理サスペンス。
二人の掛け合いによる感情の変化を堪能する

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読書記録を書いてみた感想

ミヤマルです。
ここ最近、読書記録を3記事書いてみました。

読書記録を書き始めた理由は、「自分の趣味をnoteに活かしてみたい!」と感じたからです。

昨年から読書をするようになり、主に小説やビジネス系、心理学系をよく読むようになりました。昨年は約100冊ほど読みました。

本を読む時間がすごく好きな時間となりました。自分のペースで物語に没頭し、特に小説だと文章から様々な想像が膨らみ、自分だった

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読書記録『一生折れない自信がつく話し方』

今回は自己啓発本の読書記録を。
印象に残った部分を箇条書きしていきます。

いわゆる「会話上手」になるには、語彙力を増やし、頭の回転を速くしてグイグイ話すことが重要なのかなと思っていました。
しかしそうではなくて、「自分を信頼して自然体で相手と向き合う」気持ちが重要なのだという気づきを得られました。

たしかに、自分が流暢に話せている場面を考えると、家族や友人など心を許せる相手と緊張したりせず自然

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読書記録『「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン』

読書記録『「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン』

まさに自分が身に付けたい「あいまいさ」について非常に分かりやすく書いてある本。
人生を重く捉えすぎて苦しくなっている方にオススメの一冊です。

変化の激しい時代であるにも関わらず、私たちは安定を強く求めています。その安定が少しでも崩れるような出来事が起きると、激しく動揺し、怯え、それがトラウマとなってさらに安定を求めるようになります。

しかし、人生は常に変化していくのが当たり前で、人間は変化に適

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読書記録『さまよう刃』

読書記録『さまよう刃』

「さまよう刃」は、2004年に発行された東野圭吾による長編小説。

最愛の娘をもっとも残酷な形で亡くした主人公が、その人生を賭して復讐を図るという重ための内容。
それぞれの登場人物の生々しい感情表現に胸が痛みながらも、予想を裏切る展開に一気に読み進めてしまう。
それでいて少年犯罪という非常に難しいテーマに勇気をもって切り込んでいる作品だと感じた。

同じく娘を持つ父親という立場として、もし自分が同

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「本日は、お日柄もよく」を読んで。

「本日は、お日柄もよく」を読んで。

本書はWEBマーケティング職をしている自分にとって、そしてnoteで一生懸命文章を書く練習をしている自分にとって、語彙力や文のリズム感、そして単なる表現力を超えて魂を込めた文章というものを思う存分堪能できる、読んでいてすごく心地の良い小説だった。

だがしかし、最終的には引用した上の名言があまりにも自分に響きすぎて、とても勉強になったはずなのに、読後はこの言葉しか頭に残らなかった。

2年前、過呼

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