#熟成下書き 箱入り娘のバイト体験★郵便局編
初めてやった「仕事」覚えていますか?
自分はというと・・・。時は平成初期、高校生時代。
郵便局での年末年始のみの仕事でした。
年賀状シーズンで繁忙期だけの臨時採用です。
友人の誘いで初めてのアルバイト体験。
女子は内勤。男子は配達業務がメイン。
この時期は何十人もの臨時雇用が生まれていたんだなあ。
そんな、オトナ的視点は置いておきたいけど・・・。
他の同級生と比較したとして、明らかに”世間知らずな夢見る乙女”の自分がまともに働けてたのか??
親目線になると心配になるレベルの娘です。
まあ、本人は「働くということがどういうことか」よくわからないまま。
休憩室で干し柿を「旨い旨い」食べていた。
ずらっと並んだ箱状の棚の前に立ち、
大量の年賀状を市内・市外・町ごとに仕分けていく作業。
さらに住所の細かい番地に仕分ける作業、などなど。
今なら機械でバーッと解決しそうな仕事だけど当時はほぼ手作業だった。
ひたすら仕分けロボットのように分け続けていたそんな時。
そこで同級生の子が出した年賀状を発見したワタシ。
「おっ?」となり・・・はい、おもわず手首くるっと裏面をチラ見。
そこに書かれていた内容は、なんとも「濃厚な恋文」で・・・!
何十年経っても忘れられないインパクトがありました。
詳細な文面までは覚えていませんが、
「今は他に好きな人がいるけどアナタが忘れられない」的な熱さ。
(あらま~!)
その子は同じクラスで同じグループ(スクールカースト底辺オタク組)に居ました。凄く痩せてて今思うと摂食障害だった感じ。メンタル面が心配になる繊細な雰囲気をまとっている子で、入院して休学したりしてた。
まあ、ズボラ箱入り娘にはそんな深刻な事情を察知する機微などなく。
ただ単に彼女が凄くオトナに感じて、盗み読んだ事にもドキドキした。
それにしても・・・プライバシーも守秘義務もあったもんじゃない仕事だ。
ハガキで私信ぶちまけてた時代。
まさかアルバイトに読まれてるとは思わんわ。
こんな文化があったなんて、Z世代の御方はピンとこないでしょうか?!
彼女の恋の行方、そして現在の消息は謎である。
そんなあれこれに想いを馳せる2022年の秋なのだった。
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この<昔語り・お仕事シリーズ>あと何回かやります。
完全ノンフィクションの思い出話です。