New Traditional
最新のイベントやお知らせをお届けします。
張り子やお蚕さんプロジェクト、春日大社の杉といったNEW TRADITIONALで取り組んでいる実例づくりのことや、イベントのレポートなど。
「福祉と伝統のものづくりをつなぐ」企画や実践方法を学ぶ NEW TRADITIONAL(以下ニュートラ)は障害のある人とともに、伝統のものづくりをとおして新しいものづくりのありかたや、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクトです。 これまで、商品の開発や展覧会、産地を訪れるリサーチツアーの開催、地域のミュージアムでのラーニングプログラムの開発等をとおして福祉×伝統工芸の可能性を考えてきました。 2022年度からは福祉・ものづくり・デザインといった分野をつなぐ人材育
3月8日(金)に、「ニュートラの学校」エクスチェンジ編の報告会を京都市内で開催しました。18名の関係者と10名のお客様が集まり成果物も展示され、充実した2時間となりました。 1. 大村大悟さんによるトーク まずは、ゲストによるトークを聞きました。お招きしたのは美術作家/彫刻家の大村大悟さんです。 大村さんは「道具と身体」を活動テーマのひとつとし、美術作品を制作するほか、民具を復刻製作したり自分なりに解釈し生み出したりされています。エクスチェンジの取り組みは、素材、身体、道
ニュートラの学校入門編セミナーin新潟の翌日、事務局スタッフが新潟および周辺地域で活動している福祉施設やショップなどを訪問しました。 まずお伺いしたのは、「NPO法人あおぞら」さんの拠点「あおぞらソラシード」。http://www.aopoco.org/ 新潟市市内から車で30~40分、阿賀野市の五頭山嶺にある自然豊かなスペースです。 木々の間を抜けると木造の建物が。まずは代表の本多佳美さんによる活動の紹介ののち、見学へ。まず見せていただいたのは「あおぞら着火剤」の製造。
Good Job! センター香芝では玩具工芸舎と一緒に、福祉の現場で生まれるFukushi Toys(フクシトーイズ) シリーズを作っています。その第一弾として、新しい玩具「杉のコッパン人形」が完成しました。 コッパン人形は誰にでもできる技法を使って、グループの中で楽しみながら生まれる世界に一つだけの玩具製品です。 材料になるのは、世界文化遺産である樹齢50年以上の春日大社境内の杉の木。木工製品を作った際にでた端材を再活用しています。 この杉のコッパン人形の完成を記念し
◎ GJ見学尾崎さんには午前中からGJにお越しいただき、トークの前にGJでのものづくりや障害のあるメンバーの活動を見学していただきました。 また、尾崎さんは仏像がお好きなこともあり奈良へは度々お寺などに足を運んだり、奈良県桜井市の出雲人形の職人さんとも交流があるとのことから、奈良の郷土玩具のお話をお聞きしたり、福祉と玩具の可能性について意見交換を行いました。 伝統のものづくりでは、職人の高齢化による人手不足が聞かれることがありますが、尾崎さんの周辺では、廃絶した産地の人形や
2024年3月3日(日)に大東市立歴史民俗資料館でワークショップ「綿繰り機と糸車をつかって河内木綿をつむごう!」を開催しました。この記事では、ワークショップ後に参加者のみなさんやファッシリテーター、講師の方々に感想や課題などをお聞きした内容を中心にご報告します。 当日のワークショップ内容についてはこちらにレポートしておりますので、あわせてごらんください! [レポート] ニュートラの学校 ラーニングプログラム(3/3〔日〕):綿繰り機と糸車をつかって河内木綿をつむごう!|Ne
2022年度からスタートした「ニュートラの学校」。昨年度(2023年度)は佐賀・新潟にて入門編を実施しました。このセミナーでは、福祉と伝統のものづくりの可能性について、実践者と語り合い、仲間を増やしていくことを目的としています。新潟では福祉施設だけではなくデザイナーや販売店など多様な視点でものと関わる人たちが登壇しました。翌日におこなった訪問レポートとともにお楽しみください。 冒頭のキーノートでは東京・町田で染織のものづくりをすすめるクラフト工房La Manoの高野賢二さん
はじめに早春のある日、大阪にあるTSURUMIこどもホスピス(以下、こどもホスピス)のイベント「春のMeetupピクニック」の一角で、NEW TRADITIONAL出張ワークショップを開催しました。 今回のワークショップは「ニュートラの学校 アウトリーチプログラム」の一環として、京都伝統産業ミュージアム・山崎伸吾さんと、「京こま匠 雀休」こま職人・中村佳之さんを講師にお迎えしました。 日頃は外出の機会が限られる、生命を脅かす重い障がいをもったお子さんとご家族を対象に楽しい
2024年3月3日㈰、⼤東市⽴歴史とスポーツふれあいセンターにて、ニュートラの学校 ラーニングプログラム「綿繰り機と糸車をつかって河内木綿をつむごう!」を行いました。この日は、朝の気温が氷点下で、一度片づけた冬服を再び取り出して身につけられた方も多かったのではないでしょうか。 本レポートでは、そのような寒さや暑さから人間を守ってきたコットン、河内木綿を使ったワークショップの様子をお伝えします。 ファシリテーターは、大東市立歴史民俗資料館で2014年から勤務されている学芸員
2023年11月から開催していてた連続講座「ニュートラの学校 実践編 in愛知」。ものづくりを通して地域にある拠点をひらき多様な人たちをつなげながら、新しい視点でものづくりや地域の価値をたかめることができる力をつけることをめざすしてきました。15名の参加者は、地域やものづくりのニーズを読み込むリサーチの方法を実践的に学んできました。そのうえで、自ら課題を分析し、多様な人が関わることのできるプログラムを構想しました。 2024年1月14日(日)には、これらの企画を一般公開で発
昨年10月から、京都市立芸術大学との連携で開催している「エクスチェンジプログラム」。2月までに全7回を実施しました。 京都市立芸術大学で陶芸、染織を学ぶ大学院生と、たんぽぽの家やGoodJob! センター香芝のメンバーとが、互いの創作の現場を行き来し、共同作業や意見交換をおこないました。素材、身体、道具といったキーワードをもとに、京都芸術大学大学院教員の森野彰人さんと安藤隆一郎さんに監修していただきました。 また、前半をへて、原始的でありかつ、いろいろな身体の特徴をこえて繰
自分の手で糸をつむいでみる。 このたび大東市立歴史民俗資料館のご協力のもと、古くから河内地方の特産物であった河内木綿を素材に、綿繰り機と糸車をつかって、種と綿を取り分け、糸につむいでいくワークショップを行います。 同館で種から育てた綿花にさわり、昔ながらの道具を実際につかうことで、素材から糸ができるまでの過程を知るだけでなく、地域の歴史や民俗について学ぶ機会をつくります。みなさんのご来場をお待ちしております! [チラシPDF] ●日時:2024年3月3日(日)14:00
ニュートラの学校〈実践編〉in愛知には、福祉、デザイン、教育などに携わる方々が15名参加しています。学校は約2ヶ月間にわたり、11月の初回は、地域のニーズを読み込み企画を構想する手法について、フィールドワークや複数の座学でまなびました。みなさんはその後、おのおので商品やワークショップを考案しているところです。この企画を2ヶ月のなかで実際に実現させなければならないわけではありませんが、近い未来に自分が主体となり具現化したいことを考えていただいています。 先日は、それらの企画をよ
ニュートラの学校<実践編>参加者による、ものづくりで福祉と地域をつなげる企画発表会です。 13組15名の参加者が、11月から愛知でのフィールドワークを交えて地域やものづくりのニーズを読み込むリサーチの方法を実践的に学んだ経験をもとに、多様な人が体験・参加することのできるプログラムや商品、仕組みなどの企画を立案しました。 クローズドの中間発表を経て、企画の最終案の発表会を一般公開の形で行います! 発表された内容にはアドバイザーからのフィードバックがその場で行われます。ぜひお申込
ご案内…前日11月18日のレポートはこちらからご覧ください。 11月19日(日) 2日目は、名古屋市の中心市街地にある生活介護施設「さふらん生活園」を会場におこないました。 ◯ レクチャー「福祉の現場でのものづくり」 まずは、さふらん生活園園長の水上明彦さん、職員の宮崎祐弥さんが、園内で実際におこなわれているものづくりを実物を見せながら紹介してくださいました。障害のある人がものづくりに関わることで生じるゆらぎや差の価値を見出し、商品開発などを展開しています。 高橋孝治
朝夕の寒さを実感するようになってきた、11月の18日。名古屋市の南部に位置し、日本遺産に認定される絞り染めの産地・有松に、15名の「ニュートラの学校 実践編」の参加者が集まりました。おもに近畿、東海を拠点に、福祉やデザイン、工芸、教育等の分野で活動している方々です。 参加者のみなさんは、この日から数回に分けて続く講座や相談会をへて、ものづくりを通して地域にある拠点をひらき多様な人たちをつなげながら、新しい視点でものづくりや地域の価値をたかめることができる力をつけることをめざし