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【朝活】毎朝モーニングページ書いて大学の卒業制作で賞をもらった話

世の中がコロナ禍に入る前に私は通信制の大学を卒業したのですが、今回はその頃にやっていた習慣について書きたいと思います。

すでにフルタイムの仕事をしている社会人だったけれど、スキルアップとかキャリアのためではなく「何か好きなことを学びたい」という単純な欲から、文芸創作のコースに入学しました。仕事と学業の二足のわらじ生活で、当初は2年で卒業するつもりが結局3年かかったけれど、とても楽しかったし本当に行って良かった。自分が死ぬときに「人生のベストチョイスのひとつ」として思い出す予定です。まあどんな死に方するかにもよるか。

通信制なので基本は動画などを好きなタイミングで視聴してから課題を提出するスタイルがメイン。週末に通学するスクーリングも思っていたよりもたくさんありました。最終学年では「卒業制作」として小説か論文を書くことになっており、私は小説を書くことを選びました。それまで短い小説だってろくに書いたことがないのに4万字以上の小説制作に取り組むことに。
*そう、ぜんぜん書いたことないのに(ないからこそ?)文芸創作コース入ったんです。。。4万字がどのくらいのボリュームなのかもわかりませんでした。

卒業制作にあたり、作業のための時間をいかに確保するかで試行錯誤を繰り返しました。夜は何時に家に帰れるかわからないし、早く帰れたとて仕事でHP使い切って原稿用紙に向きあう気力が残っているかどうかもその時になってみないとわからない“ギャンブル状態“だったので、朝少し早めに起きて出勤前に制作に取り組むように。

その際に卒制とともに実践していた習慣が、今回のお題にしている「モーニングページ」です。

モーニングページについてはもうたくさんの人が取り上げてきたことだと思うけれどサクッと説明すると、朝起きたらノート3ページ分くらいに思ったことを自由に書くという習慣みたいなもんです。私が意識していたコツは、

  • 起きたらすぐ書く(まじですぐ。詳細は後述)

  • なんでも思ったことを書く(うまく書こうとしない)

  • なるべく手書きで書く(どんなペンでもいい。後述)

  • 人には見せない(最悪自分にも読めないヒドい字でも可)

  • 読み返さなくていい(文章破綻してても大丈夫!)

毎朝目が覚めたらベッドの上でむくりと起き上がって枕横に置いてあるノートを取り出し、淡々と3ページ書く。机に移動とかダルいのでしません。面倒くさがりの私は書き終わるまで一歩も動かず水もトイレも謎に我慢してたけどそんな我慢はする必要ないです。
手書きが推奨されていたので、好奇心でデッサンクラスを受けてみるために購入し、その後全く使わず余りまくっていた鉛筆を使ってました。6Hとか。ノートも中途半端に使ってページが余ってたやつとか。持て余していたモノたちの消費にも役立ちました。

毎朝モーニングページをやってから卒制の作業に取り組みました。大体3−40分くらい。作業時間短くね!?と思うでしょう?でも平日は本当にその短い時間のなかで数ページずつ書いてました。時間がないんだからモーニングページなんか書いてないですぐ卒制書けばいいのにとも思われるかもしれないけれど、モーニングページ時間を削ろうとは当時全く思ってなかった。むしろこれをまずやらないと気分が上がらないという状態で、たとえ予定より起きる時間が遅れてもまずはモーニングページを当たり前にやっていました。

「会社行く前に卒制の作業をする」という私のニッチな体験談にはなりますが、当時ほんとうに色々なモーニングページ効果を体感していました。

朝起きて即自分の思考に目を向けることになり、自然と頭が動き出し目を覚ます事ができたし、とにかく汚い字で流れるようにその場の思いつきを書いているうちになんか整理できている気になってきて、新しいアイディアが浮かんできたりすることもありました。何も浮かばなくても気分がスッキリしているのでそれはそれで問題なし。モーニングページをやっていたからこそ、その後短い作業時間でも集中してちゃんと生産的な結果が出せていたのだと思います。

卒制では夜寝る前にやる気があればザーッと思いついたアイディアやドラフトを書き殴っておいて、朝それをとりまとめたり推敲するっていうことも。夜の自分と朝の自分が手を組んで連携作業をしている感じで、そういう時は自分のシステムがきちんと働いているな、うまくいっているな、と感じました。モーニングページは自分のシステムをまわすための燃料投下、もしくはスイッチ的な存在になっていたかもしれない。

メンタルが不安定な時にもモーニングページは仕事をしてくれました。スクーリングで他の学生さんたちの前で途中経過の発表があったり講師からの講評などがある時は数日前から緊張してナーバスになったし、そもそも自分が書いてるものに全く自信がなくて何度も落ち込みました。そのネガティブな気持ちを朝ノートに書き殴りまくる。すると不思議と落ち着いてくるというか、まあノートに書いたからってダメな作品が良くなるわけではないのですが、考えすぎても仕方ない部分はいい意味で開き直ることができたり、書きだしてみたら思うほど大したことなじゃいように思えてきたり

そうしてコツコツモーニングページと共に取り組んだ卒制は無事に完成し、その年の卒業生の中で優秀作品みたいのに選んでもらい(といっても生徒の数自体がメチャ少ないです笑)、その際に頂いた少しの賞金は卒業式後の飲み会でパーっと全額使い、その日のうちになくなりました。私の社会人大学生としての朝習慣は無事に終了しました。

書いた内容は一度も読み返すことなく断捨離の時にノート自体捨ててしまったけれど、役目を十分果たし終えてくれたなと思ってる。あ、ちなみにちゃんとした日記も書いてるタイプで、それは全部とってあります。モーニングページと日記とは役割が全然違うんだよね。

人によってどんな効果があるかは違うと思うけれど、やらなくてはいけないことがあったりタスクが多くてソワソワしてしまう人こそモーニングページをやってみるといいのかもな、と思っています。理論立てて書く必要な全くなくて、むしろ思いつくままにメチャクチャな順番で書くっていう、読む人ありきではできないようなやり方でやるのが大切な気がしています。

あれから数年たったのですが、最近また再びモーニングページ習慣を再開しています。
今は朝オンライン英会話をやったり洋書を読んだりする時間にしていますが、それらの前にモーニングページを書いています。睡魔に負けて失敗する日ももちろんありますが、ちゃんと書けた日はやっぱりなんか1日の始まりの充実感が違うから不思議。自分の怠惰さと闘わなくてはいけないので習慣化するまでが大変だし、筋トレみたく成果が周りに見せられるものではないのでモチベが必要になってきますが、本当におすすめの朝活です。

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