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2022年1月の記事一覧

可愛いあの子、芋みたいな私

どうでしょう、この見た目。 惹かれませんか? Pâtisserie L'Authentiqueケーキを買いに来た。7年前に一度だけ食べたことのある、ホワイトチョコムースとピスタチオのブリュレで、表面は白くコーティングされた「エミリー」というケーキが忘れられなくて。 ショーケースを覗き込む。華やかに飾られたケーキたちが、誰かに持って帰られる時を待っている。どれも美味しそう… 残念ながら目当てのケーキは置いていなかった。店員さんによると、時期が来たらショーケースに並ぶようだ

お金を受け取るのが苦手だった私が、いま考えていること

「あなたにとってお金とは?」という問いを聞くことがしばしばあります。 人それぞれの答えがあると思いますが、私にとっては「しあわせになるためのツール」でした。そうだったのですが、昨年1年をかけて考え方に変化がありました。文章とマンガでまとめます。 貯めた300万円を使い切った話大学を卒業し、私は上場しているシステム開発会社にSE(システムエンジニア)として入社しました。ありがたいことに福利厚生やボーナスが充実し社宅もある会社だったので、3年で300万円貯まりました。 その

あなたの話なら喜んで聴くよ

高校を卒業した春から彼と毎晩電話している。 その日何をしたか?を話すことが会話のメイン。 2人とも家にいた日とかは数分でその話題が終わることもあるけど、大抵その後もダラダラ喋る。そのダラダラタイムで彼が余計なことを喋ることで、私がイラつくのはまた別の話。 そんな電話では特に土曜日は私がよく喋る。 バイトで担当したチビちゃんの可愛い言動を紹介するのがメインだが、もう1つ。バイト仲間で帰り道が同じ人に、一方的に話し続けるタイプの人がいる。その彼は、クソ暑い日やクソ寒い日も私が

顔に色を纏い、良い匂いの香水を纏った私が可愛くない訳が無い。

本格的に寒さが訪れている今日この頃。 重たいコートやニット、 寒くても頑張って薄手の洋服を着たり 短いスカートにロングブーツを合わせている人もいる。 目元にはキラキラした光を纏い、 乾燥に負けずにうるうるな肌を作る日々。 服の重みや寒さ、肌の乾燥に抗って 何とか「かわいい」を保とうとしている 我らってもしかして最強なのでは…!? そもそもこんな寒い中外に出て 生命保ってるだけでも偉いから そろそろ神様こっちに振り向いて 幸せをぶちまけてくれても良いんじゃない…? 神様〜!こ

こころが動いた瞬間を、たくさんこころに残しておきたい。

友人とカフェに行き、「またね」とわかれた後の夕方。 どこもかしこも新春セールのまっただ中。 まっすぐ帰るのはもったいない気がして、あてもなくお店を見てまわることにした。 通りの両側にお店がならぶ地下街をずらずらとすすむと、最後に行きつくのは本屋さん。 ちらりと本棚がみえると、あかりのついた家に帰ってきた気分になる。 本屋さんがそこにあると、知っているのにほっとする。 ならぶ本棚の間をぬって、こちらにむいた表紙をながめていく。 「すばらしい人体」「マイノートのつくりか

いつか思い出せなくなった時のために

定期的に通うようになった歯科の帰り。 麻酔の切れる頃、歯茎の鈍痛に襲われた。さっきまで動きが鈍いだけで何も感じていなかったのに。じーんとした鈍痛はだんだんと意志のあるズキズキとした痛みに変わっていく。そこでようやく、さっきまでの治療は麻酔が効いていたから痛くなかったんだと気がついた。 何を当たり前のことを今更、と言われそうな話だ。 けれど私はそんな当たり前のことをすっかり忘れていた。最初からそれほど痛くない、くらいの気持ちになっていたんだと思う。 こんな風に、文字通り麻痺