私の方が貰ってばかりでした。
私が小学6年生の事である。
バレンタインの季節で脳裏に強く焼き付いている記憶の人たち。
その年は私の住んでいた地域では雪が降って、ホワイトバレンタインだった。子供ながら「なんてロマンチックな日だろう!」と、まだ誰にも触れられていないツヤツヤな雪を丁寧に掬いながら、インフルエンザで学校を休んだ彼は窓からこの景色を見ているだろうかと考えた。
イツメンよく一緒にいたのは男子だった。私と4人の男子で、いつも5人で休み時間はふざけていた。大体彼らが何か面白いことをして、私がそれを見て