小春ゆら

地方都市で働くフリーランス。 崩壊寸前の「家族」を立て直そうと日々奮闘中。 介護/自己…

小春ゆら

地方都市で働くフリーランス。 崩壊寸前の「家族」を立て直そうと日々奮闘中。 介護/自己破産/終活/その他自分自身のことについて 毎日原稿用紙約2枚半、等身大のエッセイをお届けします。

マガジン

  • 映画とドラマのおはなし

    週末の夜は飲み物片手に映画を観るのがお気に入り。 感想と思い出した昔話などをつらつらと。

  • 3行日記

    休日に綴る本当に3行だけの日記。

  • 恋人と私のおはなし

    これが最後の恋になりますように。

  • 断捨離のおはなし

    断捨離について。捨てること、整えること。

  • 目標のおはなし

    私が目標を達成するまでの道のり

最近の記事

  • 固定された記事

【2024年版】今年やりたい10のこと

noteを見ていたら、素敵なタグを見つけた。 #今年やりたい10のこと 以前やりたいことリストを100あげてやってみたことがあるが、そもそも100個もやりたいことが思い浮かばず、後半は「◯◯を食べる」とみたいな、それって本当にやりたいこと?みたいなものも含まれていた。 達成率としては70%くらいだったかなと思う。 100%にすることよりも、何をしようか迷ったときにそういえばやりたいことリストに書いたからやってみよう!と軽い気持ちで取り組めたのがよかった。振り返ってみると、書

    • みんな色々あるってね

      飲み会を計画しようと言われて、怪訝な顔をしたのは初めてだった。お酒が飲める年齢になってからというもの、何かにつけてお酒を飲んでいたのだが、今は宴の場というか誰かと少し先の約束をすることそのものが躊躇われる。 どんなに行きたい気持ちがあっても、家族の事情でキャンセルせざるを得ない可能性が高い。 特にお酒が入ると運転ができなくなるので、もしものことを考えたは出来れば避けたいところだ。 本当は何も気にせず好きなお酒を自由に飲めたらどんなに楽しいかと思うが、今は難しい。 このやる

      • やっぱり不安だ。

        朝早く起きて、洗濯機を回す。 自分の分だけならわずかな量しかないが、今はここに両親の分と伯父の分の合わせて4人分。大人4人の洗濯物となると結構な量だ。 洗濯機を回している間に、髪にアイロンをかけて歯を磨く。 化粧をする元気まで残っていないけど、最低限の身だしなみと思って頑張る。こういう時、手を抜けるように眉毛サロンに通うことだけは諦めなくてよかったとしみじみ。 よかった。いいお天気。 それぞれの施設や病院を回って、そこから自分の仕事場に行っていたら帰るのは夜遅くなってしま

        • まだ信じられない

          青天の霹靂。 出勤中、思いがけない知らせを受けた。 両親が追突事故にあった。 母から残された緊迫した留守電に足がガクガク震えて動悸が止まらなかった。そこからしばらくして、二人とも救急搬送されて病院にいるので、すぐにきて欲しいという内容が、救急隊から淡々と伝えられた。 何が起きたのか理解できず、パニックになった。 きた道を慌てて戻る。 とても仕事どころではない。 しっかりしなければと思うが、油断すると涙がすぐに出てくる。 どういう状況なのかもよくわからないまま、病院まで必

        • 固定された記事

        【2024年版】今年やりたい10のこと

        マガジン

        • 映画とドラマのおはなし
          48本
        • 3行日記
          6本
        • 恋人と私のおはなし
          16本
        • 断捨離のおはなし
          26本
        • 目標のおはなし
          15本
        • 失恋のおはなし
          32本

        記事

          3行日記 あんまりじゃないか

          人生がそんなに甘くないことは知っている。 けれども、こんなにも厳しく辛いことが重なるだなんて聞いていない。 なんというか、これじゃあんまりじゃないかと思わずにはいられない、いられないのに、今夜の月は妙に綺麗だった。

          3行日記 あんまりじゃないか

          3行日記 大混乱につき

          同時進行で色々なことが動いているせいか頭の中が大混乱をおこしている。 せめて整理する時間がとれればいいのだけど、今は諦めてとにかく休むことに専念。 報われるかどうかは別として、いつか必ず終わりがくるという言葉だけが今の希望だ。

          3行日記 大混乱につき

          来世もきっと人間だよね

          何日経っても目処が立たなかった片付け作業に、ようやく少しだけ光がみえてきた。まだ仕分けしないといけない書類も山のようにあるし、大きな荷物というよりは、細かい荷物がごちゃごちゃとしているのだけど、1ヶ月前に比べたら信じられないくらいスッキリした。 よくもまぁこんなに溜め込んだなというくらい同じものだらけだった。 蛍光ペンは色ごとに5本ずつはあったし、ビニール袋もガムテームもお店が開けるくらいあった。大量のアルバムに、雑誌の切り抜き。 どうみてもがらくたにしか見えないそれらは、

          来世もきっと人間だよね

          まだ終わっていなかったアレ

          大事なことなのに、すっぽり頭から抜けていた。 伯父が倒れ、急遽入院・手術したことによって、なかったことのようになっていた債務問題。水面下ではどんどんとまずい方向に向かっていたことが判明。そりゃあそうだ。入院したら全てチャラになりますというのであれば、誰も苦労はしない。 今は誰も住んでいない伯父の家には、ただの督促だけでなく、訴訟や差し押さえなどの言葉が並んでいる封書が何通も届いており、これはいよいよ困ったことになったなと頭を抱えている。 私の借金ではないから、何がどうした

          まだ終わっていなかったアレ

          恨むなと言われても

          父と喧嘩した。 私を手伝いたい気持ちはあるけど、何をすればいいかわからない。 指示してくれたことはできるけど、教えてもらわないとできない。 そうやって、父は自分で考えることを放棄し続けている。 私が介護とはなんぞやというサイトのURLを送ってよく読むように伝えても、自分には関係ないというスタンスは変わらない。 どんどん意思疎通が取りづらくなっている祖母との電話も、休みの日ならまだしも、仕事中だと相当に削られる。そういう役割を代わって欲しくたって、祖母が父を信用していない

          恨むなと言われても

          束の間の休息

          気づいたらソファで朝を迎えていた。 10分だけ仮眠しようと思っただけだったのに、次に目覚めたら軽く5時間は経過していた。ソファで寝落ちすることはあれど、途中で目覚めずに朝まで寝てしまったのは初めてだったかもしれない。 アラームを気にせずにゆっくり寝ようと思っていただけにショックも大きい。こんな質の低い睡眠で朝を迎えるなんて、としばらくの間落ち込んでいたが、せっかくなので朝風呂を堪能することに。 すっかり忘れていたが、朝からゆっくりお湯に浸かるというのも、なかなか幸福度が高

          束の間の休息

          拾う神に拾われて

          色々重なって、どんよりした顔で出勤したせいだろうか。 職場の人たちがこぞっていたわってくれた。 ありがたいやら、申し訳ないやら。 もう少し若い頃だったら、職場にプライベートを持ち込むなんて!と息巻いていたかもしれない。その逆もそうだったのだけど、最近は少し柔和になったのか、まぁそんな日もあるよね人間だもの、と思えている。 いただいたお菓子はどれも美味しくて、かけてもらった言葉は凝り固まった脳みそをするすると溶かしてくれた。本当に恵まれた環境にいることをありがたく感じながら

          拾う神に拾われて

          ただそれだけ

          出張先のお土産をいくつか。 祖母と伯父は同じもの。 両親はそれぞれの好物を。 これは私なりの愛情だと思っている。 分け隔てなく、全員に喜んで欲しいと思う気持ちに嘘偽りはない。 そのことをふと母に聞かれて、祖母と伯父に買ったお土産の話をしたら「どうしてあの二人にも買う必要があるの?」と言われた。 母にとっては、私を含む家族3人以外の父方の人は家族とみなしていないのだろう。言いたいことはわかったが「それでちょっとでも元気になればいいと思って」としか言わなかった。 それ以上、

          ただそれだけ

          あの時は気づけなかった

          ちょっと前までは夜が来るのが怖かった。 不安で、このまま夜の暗闇とともに飲み込まれてしまうのではないかと思うと、勝手に出た涙が止まらなくなる。 悲しいのか怖いのか、自分で流した涙の理由もわからないまま、ベッドに沈み込むように寝るのがやっとだったなと思う。朝がくれば、この怖さから解放されるはずだ、と毎晩言い聞かせて眠った。 絶望したまま朝を迎えることも何度かあったが、それでも夜よりはずっとましだった。 あれから少し時間が経って、とにかく今は忙しい。 伯父の病院、祖母の施設、

          あの時は気づけなかった

          漂い続ける願い

          出張先、新幹線乗り場にて。 ほんの数時間会議に出ていただけなのに、各所から家族に関する連絡や確認事項が山のように届いていて、ぐったりしていた。 だから、という前置きのもとではあるが両親に八つ当たりしてしまった。 きっかけはLINEで労われたこと。 母から「目まぐるしくて大変だね」とメッセージが届いたものの、嬉しくなるどころか、どうしてそんな他人事のように呑気なんだと腹がたった。父も父で「一緒に何かできたらいいけど、できることを考えてね」とのこと。 え、それも私が考えないと

          漂い続ける願い

          天井ばかりみているらしい

          お惣菜を買い込んで、日本シリーズと選挙速報をだらだら見ていた。 少しだけお酒も飲んで、ほっとしたのだろうか。 知らぬ間に寝落ちしていて、あと5分寝たらお風呂に入ろうと思っていた時間を10分オーバーしていたが、何も言わずに寝かせてくれていた彼に感謝。 お互いに余裕がなくなると、ぎくしゃくすることもあるけれど、一つ大きな峠はこしたように感じている。 一番ひどい時は、このまま消えてしまいたい、私がいなかった世界の方が皆にとってもよかったのではないかと思い詰めていたが、最近はそう

          天井ばかりみているらしい

          荷物にまみれて思ふこと

          家族のことと、仕事のこと。 そして自分のこと。 昔から私は、なんでも一気に持ちたがる性格だった。 勉強と部活の両立に加え、ピアノも本気でやろうとしていたし、体力だけは人並み以上にあったので、なんとかなると本気で信じていた。 そしてそれなりに何とかなってきたのもよくなかった。 今、家族2人の介護の合間に仕事、そして自分のことを回す生活になっても、昔とやることの形が変わっただけで、やっていること自体は変わらない。結局のところ、私自身が忙しい方が落ち着くのだと思う。 どうしてと

          荷物にまみれて思ふこと