教育もホリスティックにしよう。(2022/10/13)
ホリスティックという言葉を
最近よく聞くようになりました。
例えば、ホリスティック医療。
それから、ホリスティックケア。
美容もホリスティックに注目が集まっています。
SDGsの流行や
マインドフルネスの考え方と併せて
認知を高めていっている印象です。
実は「ホリスティック教育」というものも
存在しています。
教育がホリスティックになると
どうなるのでしょうか?
ホリスティック教育とは
「教育者が統合された学習形式において
生徒たちの感情・社会・道徳・学習面の必要性に取り組むことに
努める包括的な教授法」
とされています。
もう少し具体的にすると
生徒たちは
「自身の行動と
それらがどのように国際社会と地域社会に
影響を与えるのかを熟考すること」
を学びます。
そして
「現実世界の問題を解決することに
批判的に考える力を応用する課題に取り組む」
ということが基盤になります。
ここまで見ると
課題解決型学習と
何ら違いはないように思います。
ホリスティック教育の目標は
「成長途中の子供の
身体的・感情的・道徳的・心理的
スピリチュアルな特性を洗練させること」
とされています。
これが課題解決型学習と
大きく違うところです。
外から内へという順序で
知識を身につけることに重点を置くのではなく
「からだ」と「こころ」を育てて
その上で社会を眺めるという
内から外への順序を大切にする
教育法だと言えます。
つまり「こころ」を重視しているということです。
そして学習環境は
個人に寄り添ったものであり
「個人の強みを生かすことのできる」
環境で授業が行われます。
「みんな同じ」ではなく
「みんな違う」が根底にあります。
これは以前書いた
パフォーマンスベースの授業と同じ考え方です。
利点は主に4つ挙げられています。
学業成績の向上
精神的・感情的な幸福度が高まる
問題解決能力の向上
不平等さに起因する影響が減る
特に2番が
ホリスティック教育の大きな特徴では
ないでしょうか。
ホリスティック教育が行われる環境下であれば
「自己認識・自信・社会的責任」を表出する
より良い機会を得られると書いています。
確かにこの3つに充足感が得られれば
幸福度は高くなるでしょう。
しかしながら
留意されている面もあることは確かです。
1つは「こころ」という
全く見えないものに対してアプローチを行う
教授法であること。
もう1つは
「目に見えないもの」を理解することを
取り入れた教授法であること。
両方とも
教師側にとっては
非常に緊張感の伴うことだと思います。
しかしながら
この教育方法で培われる
ホリスティックな視点や課題解決的な思考
そして何より
自己認識・自信・社会的責任の感覚は
これからの時代を生きる子供たちにとって
必要不可欠なものだと思います。
そこに目を向ければ
導入する価値はあるではないでしょうか。
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