青野棗

1970年生まれ。京都府出身。大学卒業後、出版社に就職。長いブランクを経て、ライターの仕事をはじめました。「外国ルーツの人にきく〜食べたら元気になるごはん」の企画を定期的に発表できる場を探していて、noteにたどりつきました。 natsume.aono@yahoo.ne.jp

青野棗

1970年生まれ。京都府出身。大学卒業後、出版社に就職。長いブランクを経て、ライターの仕事をはじめました。「外国ルーツの人にきく〜食べたら元気になるごはん」の企画を定期的に発表できる場を探していて、noteにたどりつきました。 natsume.aono@yahoo.ne.jp

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外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第4回(後半) アトゥーさんの「豚肉と発酵タケノコのカレー」

この記事は、インド・ナガランド州出身の宮島アトゥーさんの記事のつづきで、第4回の後半になります。 「豚肉と発酵タケノコのカレー」のつくりかたは、前半部にあります。 まずは、第4回の前半からお読みください。 インド・ナガランド州出身のアトゥーさんにインタビューさせてもらったのは、2021年11月末です。 新型コロナウイルスの感染拡大以降、初めての取材となりました。 アトゥーさんとは、この日が初対面でもありました。 もしも、自分が逆の立場だったら……と思います。 こんな

    • 外国ルーツの人にきく  [食べたら元気になるごはん] 第4回(前半)アトゥーさんの「豚肉と発酵タケノコのカレー」

      インド・ナガランド州出身のアトゥーさんの「食べたら元気になるごはん」は、豚肉と発酵タケノコで作るカレーです。 来日して20年以上。 日本で結婚も、子育ても、お仕事もなさってきたアトゥーさんですが、 「週に1回くらいはこれを食べないと、元気が出ない、みたいになっちゃいます」 ナガランドのご実家では、週に2、3回はこのカレーを食べていたそうです。 カレーといっても、日本で私たちが想像する「インドカレー」とは、ちょっと違います。 調味料は、塩と唐辛子。 スパイス類は、使いま

      • ゆっくりゆっくり本を読む#1『私がホームレスだったころ』李玟萱(リー・ウェンシュエン)著 橋本恭子 訳 白水社刊

        7月半ば、蟬の声の中で読みはじめた本を、9月になって、金木犀の香りとともに読み終えました。 ライターの青野棗(あおのなつめ)です。 『外国ルーツの人にきく〜食べたら元気になるごはん』という企画に取り組んでいます。 日本で働く外国ルーツの方々に、疲れたとき、落ち込んだときに食べたくなる料理を教えてもらいながら、インタビューするという企画です。 その第2回「乃毓(ナイユー)さんの三杯鶏」で、台湾出身の乃毓さんの記事を書くときに、台湾関係の本を何冊か読みました。 台湾のこと

        • 外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第3回(後半)サムエルさんの「野菜スープ」

          この記事は、フランス出身のサムエル・シェムニさんの記事のつづきで、第3回の後半になります。 「野菜スープ」の作り方は、前半部にあります。 まずは、第3回の前半からお読みください。 (第3回前半からのつづき) *  *  * パリ生まれのパリ育ち。大学を卒業してすぐの、2018年に来日したサムエルさん。 フランスのお母さんが、毎日いろんな野菜で作ってくれたという野菜スープをいただきながら、日本での暮らしや、日本に興味を持ったきっかけについて話をうかがいました。 この取

        • 外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第4回(後半) アトゥーさんの「豚肉と発酵タケノコのカレー」

        • 外国ルーツの人にきく  [食べたら元気になるごはん] 第4回(前半)アトゥーさんの「豚肉と発酵タケノコのカレー」

        • ゆっくりゆっくり本を読む#1『私がホームレスだったころ』李玟萱(リー・ウェンシュエン)著 橋本恭子 訳 白水社刊

        • 外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第3回(後半)サムエルさんの「野菜スープ」

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第3回(前半) サムエルさんの「野菜スープ」

          「ホームシックになったり、さびしいときによく作るスープがあります」 パリ生まれのパリ育ち、現在は日本で働くサムエル・シェムニさん。 サムエルさんから、フランスのお母さんが毎日のように作ってくれていたという、野菜スープを教わりました。 ライターの青野棗(あおのなつめ)です。 日本で働く外国ルーツの方々に、疲れた時や、ホームシックになったとき、風邪をひいたときに食べたくなる料理を教わりながら、日本での暮らしについてインタビューするという企画に取り組んでいます。 サムエル

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第3回(前半) サムエルさんの「野菜スープ」

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第2回(後半) 乃毓(ナイユー)さんの「三杯鶏(サンペイジー)」

          この記事は、台湾出身の詹乃毓(セン・ナイユー)さんの記事のつづきで、第2回の後半になります。 「三杯鶏」の作り方は前半部にあります。 まずは、第2回の前半からお読みください。 (第2回前半からのつづき) * * * 台北生まれの台北育ち、そして現在は日本で働く乃毓(ナイユー)さん。 前半の料理の取材と撮影を2019年12月に終えて、インタビューは少し先の3月に、改めて時間をもらいたいとお願いしていました。 その後、そのときには思いもよらなかった大きな変化が、世界中で

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第2回(後半) 乃毓(ナイユー)さんの「三杯鶏(サンペイジー)」

          What Do Our Neighbors from Different Cultures Eat to Feel Better? #00

          What kind of food do you want to eat when you are feeling down or exhausted? Do you have comfort food for such times? I am Natsume Aono, a freelance writer working on a  project  "What Do Our Neighbors from Different  Cultures Eat to Feel

          What Do Our Neighbors from Different Cultures Eat to Feel Better? #00

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第2回(前半) 乃毓(ナイユー)さんの「三杯鶏(サンペイジー)」

          「風邪をひいたときや、落ち込んだとき、ものすごく疲れたときに、どんな料理が食べたくなりますか?」 ライターの青野棗(あおのなつめ)です。 日本で働く外国ルーツの方々に、食べたら元気になる料理を教えてもらいながら、日本での暮らしについてインタビューするという企画に取り組んでいます。 台北生まれの台北育ち、そして現在は日本で働く詹乃毓(セン・ナイユー)さんにこの質問をしたのは、一昨年の冬のことでした。 第1回目で取材した香港出身の王如遠(ワン・ルエン)さんの紹介で、彼女と初

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第2回(前半) 乃毓(ナイユー)さんの「三杯鶏(サンペイジー)」

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第1回(後半)如遠さんの「鶏肉と生姜とネギのお粥」

          この記事は、香港出身の王如遠さんのインタビューのつづきで、 第1回の後半になります。 お粥の作り方は前半部にあります。 まずは、第1回の前半からお読みください。 (第1回前半からのつづき) 香港から日本へ来て 香港では5年ほど、貿易関係の会社で働いていました。 広東語、中国語(標準中国語・共通語)、英語、を使う職場でした。 日本人のお客さんもけっこういて、そのときに、次にもうひとつ言葉を勉強するなら、日本語だな、と思いました。 仕事の役に立つと思って。 会社を辞めて日

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん]第1回(後半)如遠さんの「鶏肉と生姜とネギのお粥」

          外国ルーツの人にきく 【食べたら元気になるごはん】第1回(前半) 如遠(ルエン)さんの「鶏肉と生姜とネギのお粥」

          どうにも疲れがたまっていて、このままだと体調崩しそう……。 ふと気づくと、すべり台のてっぺん。 あと一歩のバランスで、なんとか自分を保っているようなときがあります。 そういうときは、できればちょっと休んだほうがいいです。 そして、なんとか自分を励まさねば。 そんなとき、私はよく鍋焼きうどんが食べたくなります。 商店街にあるような、昔からある蕎麦屋さんの鍋焼きうどん。 年季の入った小さな土鍋の中に、おいしいつゆをふくんだコシのないうどんがやわらかく煮えていて、上にはネギと

          外国ルーツの人にきく 【食べたら元気になるごはん】第1回(前半) 如遠(ルエン)さんの「鶏肉と生姜とネギのお粥」

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん] 第0回 連載のまえがき

          ひどく疲れたときや、落ち込んだとき、どんな料理が食べたくなりますか? ライターの青野棗(あおのなつめ)です。 「外国ルーツの人にきく〜食べたら元気になるごはん」という企画に取り組んでいます。 日本で働く外国ルーツの方々に、風邪をひいたときや、落ち込んだとき、ものすごく疲れたときに食べたくなる料理を教えてもらいながら、日本での暮らしについてインタビューするという企画です。(写真は2019年12月の第1回目取材時のお弁当で、鶏ゴボウごはんのおにぎり、たまごやき、ブロッコリー

          外国ルーツの人にきく [食べたら元気になるごはん] 第0回 連載のまえがき