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【2024年大総括】自分自身から自由になれた。休息と自己理解の2024年を振り返る

こんにちは、こんばんは、ごきげんよう!
フリーランス人事の清水奈央(しみず なお)です。

最近では…
と、いつもならここで近況小話を挟むところなんですが、今日は1年の締めくくり。
2024年最後のnoteということで、気合いを入れていきなり本題に入ろうと思います。


この一年いっぱいわたしをお世話してくれた弊猫ず。壁が破けてるのは見ないで。笑

ほんとに、休めてる?それって自分のためやってる?

皆さん、休むことの大事さ、ちゃんと知っていますか?
ゆっくり睡眠をとって体を休めたり、栄養価の高いものをしっかり食べたり、心休まる人と対話したり、精神的にリラックスしたり、といった物理的休憩も大切ですが、ここで私が伝えたい「休む」とは、放置してきてしまった自分自身のことについて理解する時間を取る、ということに私はこの2024年で気づきました。

「休むって大事なことなんだ」というのは、2024年で一番私が学んだことでした。
人生を振り返っても類を見ないレベルで激動だった2024年。
たくさん働いた、挑戦した、踏ん張った!
そして予期せぬ休みと戦略的休みを挟みながら、フリーランスとして後半半年を走りきった今思う、休息と自己理解について振り返ろうと思います。

今、なんとなく本調子で頑張れていない気がする方。
なぜかいつも同じような原因でつまづき、進めなくなってしまう気がしている方。
身近な人の顔が晴れないような気がしている方。
そんな方々にぜひ届くといいなと思っています。

※本noteでは、私が今まで一部の親しい方にしか話してこなかった、抑うつ状態と診断された際の描写を一部含みます。ネガティブな表現を今あまり見たくない方は【優秀だって思われたい、強いと思われたい。人よりも。】の章にジャンプしていただけると読まずに済みます!

社会に出てから実はずっとへとへとだった

2024年の始まりは、ずっとバタバタ慌ただしかったなという記憶があります。
仕事はめちゃくちゃ楽しかったし、挑戦・学び・そこからできる人間関係も充実していて、自分の疲れには無自覚でした。
わりと限界までへとへと状態だったけど、全然自覚がなかったなと今思い出すと思います。
仕事が楽しく挑戦的で学びがあるということは、逆に言えば、仕事について思考している時間が必然的に長くなり、関わる人も多いため配慮も増え、人事という職種柄重たい話題を扱いながらも自分自身が相談できる人が限られてしまう、というハードな状態に身を置くということでもありました。

そういえば社会人になってから、いや生まれてこの方、ハードで疲れる環境を自ら率先して選んできた人生だったように思います。
幼少期からバレエ、学生時代は競技ダンス、社会人になってからは営業、など如実に他社と比較してで評価されることが当たり前の世界に身をおいてきて、そこで人より頑張らないと望む成果を得られないタイプでした(多くの人がそうだとは思いますが、私もその一人です)。
能力ではなく、人よりたくさんやっているから成果を出せたことがほとんどだったので、「努力=人よりちょっと苦しむこと」という認識が実はあります。
頑張っても結果につながらないことはあるけど、頑張らなければ絶対結果は出せない、という信念に近いものが自分を強くしてきた自覚があったからこそ、ハードな環境や努力を自分に強いるというあり方を捨てられないところがありました。

今となっては、こうして冷静に自分の疲れの原因やその背景にある思考を言語化できるのですが、当時はなにせ疲れていることにもあまり気づいていない状態だったので、2024年年初、早速調子を崩すに至ります…。

様子がおかしくなってきた

夜、寝付いても夜中急に動悸で目が覚めてしまい、そのまま長時間寝付けず猫を抱いて落ち着くのを待つ日々が続いたり。
なんだか四六時中頭が痛く、頭痛薬を手放せなくなったり。
休みの日に家から出られず、友人との予定をドタキャンすることを繰り返したり。
最初はやっぱり無自覚なので「最近疲れてんだな~、体調に出てるな~」と思って少し食べるものや睡眠の取り方を気をつける程度だったのが、段々、動悸や突然涙が出る症状が仕事中にも出るようになってきてしまって、ついに家族や友達から「病院行きなさい」とのお達しが。

そしてまさかの診断、休職へ。

病院に行ったら、「過労による抑うつ状態です」と診断されました。
正直、最初は「またまたぁ、先生ったら大げさ!」という感覚だったのが、なにやら細かい度合の数値などを説明いただき、仕事などすべて一度休むしかないと言われても、やはり現実味のなさは残っていたことを覚えています。
当時その場で先生に「何を勉強したら治るんですか?」と意欲的に質問して「そういうこともすべて考えず、休息に集中することが最初にやるべきことです!」と一喝されたなぁ…。

そうしてまずは1週間の心づもりでお休みを頂きました。
ところが、休み始めたらもう一気に文字が頭に入ってこない、動画も入ってこない、ポッドキャストを流して横になっておくのが精いっぱいなほど活動できない状態へ。
LINEを返すのにも途方もない時間がかかり、「これは1週間じゃ無理だ」と気づいて本格的な長期の休職に至りました。

先にこの休職の顛末をお伝えしておくと、お医者さんからの適切なアドバイスや家族の支えもあり、3か月ほどの休養で仕事をできる状態まで回復することができました。
このnoteでお伝えしたいのはあくまで、「休むことで、自分自身を理解する時間を取ることの大切さ」です。
休職や抑うつ状態の診断って、私自身初めての経験でショックでしたし、ワードとしてもきつい印象を受けるかと思いますが、あくまで私個人の経験が上記であっただけなので、一事例として受け取っていただけるとうれしいです!
(でも苦しんでいる人はぜひ専門家に頼ってね、というのも経験からお伝えしておきます)

優秀だって思われたい、強いと思われたい。人よりも。

私がこの休職期間で気が付いた自分自身の正体は、「優秀だって思われたい、強いと思われたい。人よりも。」という心理でした。
人の目を気にする自分。
他者からの評価がないと自分を認められない自分。
そんな自分に、33年間生きてきて初めて気が付きました。

何故、休職を余儀なくされるほど自分を追い詰めてしまうのか。
休息の中で、大半の時間はただただ休息し回復することに集中しながらも、こうなった原因を考えるようになりました。

考え始めたばかりの時は、物理的な問題や出来事ベースの原因が思いつきやすかったのですが、「自分自身のどんな心理がそうさせたんだっけ?」という自分自身の心理状態にベクトルを向けた問いを突き詰めていくようになったとき、自己理解が深まった気がしています。

休まず人より努力する(休まないことis正義!)、
本当は傷ついていてもチャンスがもらえなくなるかもしれないから平気なふりをする、
組織で望んでいる成果のために自分を犠牲にすることが正しいと考える。

こんな考え方を自分なりに処世術にしていました。
そしてこういう思考で結果を出せば周囲から認めてもらえると思っていた私、今考えるとかなり危ない。笑

「優秀だと思われたい、強いと思われたい」そんな自分と付き合っていく覚悟ができた。
それが一番大きな変化だったと思います。
原因をつぶす努力をするのではなく、そんな自分の弱さやみっともなさと一緒に生きていく覚悟を決める。
そのための自己理解の時間です。

人に認められたいという思いは、今後も一生あるのだと思います。
だって30年間育て上げてきた自分自身はそういう人間だから、きっとまたどこかでそんな心理が顔をのぞかせることもあると思うのです。
でも、今回の経験を経て自己理解が深まった。そしてそんな自分を受け入れると決めた。
なので、正体がわからないものと戦う感覚ではなく、正体がわかったものと付き合っていく感覚に切り替わったことで、格段に「やっていけそう」という感覚をつかめた気がしています。

覚悟を決められた理由

なぜ自分を追い詰める心理状態に気づけたのか?
そして、そんな自分と付き合っていく決意ができたのか?
それは、私が「大事だな」と思ってる人たちは友達も家族も誰も離れていかなかったからでした。
積極的に休ませてくれたり、返信しなくていいよって連絡くれたり、思う存分ゆっくり元気になれた。
そうやって支えてもらう中で、「あれ、病気になっちゃった弱い今の自分のままでも大事な人は誰も離れていかないな」ということに気づいたのです。
人と比べて優れている、評価されている状態では全然ない私でも、みんな受け入れてくれてる。
それなら私も、自分を受け入れていけそうだと思いました。

改めて、優しく見守ってくださった皆さんに感謝しています。
身の回りの大切な人たちが私を受け入れてくれるという体験が、私の回復の最後の一押しになってくれたことは言うまでもありません。

休息と自己理解のすすめ

ずっと何かをしていると、自分のことについて考える時間って意外とありません。
仕事に追われて、日々の生活に追われて、何かしらタスクのようなものから頭を切り替えるのって、意外と時間がかかります。
今年の私は、本当に長年放置していた自分をついに放置できなくなって、強制的に休み、考える時間が確保されたという状態でした。
自分を放置している間は、そこはかとなくつらい気持ちになっても、なぜつらいと感じるのかすら分からなかった。
休んで、人にも会わず、考える時間が増え、体が回復して正常な思考になって段々と気づいていきました。
私はこの休息と回復、思考の整理に、3か月空白の時間を作る必要があったわけです。

みなさん、ぜひちゃんと休んでください。
休息に集中できるだけの期間、環境を整えて。
そして、身近な人が苦しんでいたら、ぜひ勇気をもって休むように言ってあげてください。休むってめちゃくちゃ勇気がいるんですよ。
でも「休め」って言ってくれる人がいたら、見捨てられないと思えるから。

そして元気に2025年へ

今さらですが、私はとっても元気です!
仕事もダンスも楽しいし、友達と会って話したい、
苦しかった時の話を客観的に見れるくらい、元気になっています。
今となっては体調を崩したことも「あれはなんだったのかな?」くらい。
そして言い方が良いのかわかりませんが‥今はなるべくして休職に至ったと感じています。

回復してみたら、人生のステージがひとつ上がったような開放感がありました。
ちゃんと休むようになった。
今まで認識できていなかった自分の問題を言語化できた。
自分と付き合っていくと決めた。
人にどう思われるかではなく、自分がどうしたいか?に向き合ったら、急にフリーランスという選択肢が見えた。
人に優しくできる。
時間も増えた。
そしてこの出来事をきっかけに人事として前より人に寄り添えるようになったと感じています。

悩んで、考えつくしてよかったなぁと思います。
でも、本当に激動の1年でした。
よく頑張った、乗り越えたわたしえらい!と自分に拍手を送りたいです。
そして来年、2025年もまたこのめんどくさい自分と付き合いながら、時にはぶつかり、また自由になれる瞬間を迎えたり、楽しくやっていきたいと思い描いています。

本年お世話になりましたすべての皆様。
いつもnoteを読んでくださる読者の皆様(スキありがとうございます♡)
2024年は大変お世話になりました。
来年も何卒よろしくお願いいたします!


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