【勝ち続ける投資家の共通点⑦】勝率が絶対ではない
私は個人投資家として長い間トレードを続けてきました。現在は、個別株式、投資信託、FX、オプションなどを中心に行っております。
長いトレード中では、数多くの失敗も経験してきました。サラリーマンをしていた時には、当時の年収の2倍の損失を1ヶ月出すような危険なトレードを行い、大失敗したこともありました。(それも複数回やらかしております。)
そのような大なり小なりの失敗を経験し、少しずつ改善しながら前進してきました。
今でも損失は発生し、負ける時もあります。しかし、通算すると利益を積み上げることが出来るようになりました。
これまでの経験を踏まえ、お金を稼ぎ続ける投資家の共通点について書いていきたいとおもいます。
今回の共通点は、「勝率が絶対ではない」です。
勝率が絶対ではない
株式、FX、先物、オプションなど様々なトレードの種類がありますが、勝ち続けているトレーダーは、勝率を絶対視しません。
何故なら、勝率が高い=利益が残るという式が成り立たないからです。
具体例を挙げます。10回のトレードのうち、9回のトレードで100の利益を出しました。しかし、1回のトレードで、120の損失を出した場合、勝率は9割ですが、利益は、20のマイナスとなります。
このようなことが、トレードでは普通に起こりうるのです。
私も一時期は勝率を高めることに注力しておりました。なかなか負けを認めたくなく、ギリギリまで損切りを伸ばして、1回のトレードにおける損失額を多くしたりもしておりました。
その結果、これまでコツコツためていた利益を一回の負けで吹き飛ばしてしまうという、典型的な負けトレーダーでした。
細かく利益を稼ぎ出しながら、一方で含み損を抱え、もうどうにもならない状態で、耐えられなくなって底値・天井近くで損切りすると、簡単に積み上げた利益など吹っ飛んでしまいますね。
期待値を高める
そこで私は、勝率ではなく期待値を高めることに注力し始めました。
期待値とは、トレード1回あたりの損益の平均値です。
期待値の計算方法は、
期待値=勝ちトレードの利益 × 勝率 – 負けトレードの損失 × (1 – 勝率)
となります。
上記の式の通り、期待値を高めるためには、勝率も重要な要素ではありますが、それと同時に、
・勝ちトレードの平均利益を高くする
・負けトレードの平均損失を低くする
必要があります。
私は自分のトレードを分析し、この期待値をまず「プラス」にすることを目指し、次にプラス幅を大きくすることに注力しました。
期待値を高めるために、勝率を上昇させる要因であった「利益額が少ないトレードを禁止」するようなこともしました。
その結果、勝率を重視していたころには残らなかった利益が、しっかりと残るようになりました。
まとめ
株式、FX、先物、オプションなど様々な種類がありますが、勝ち続けているトレーダーは勝率が絶対ではありません。
勝率も重要な要素ではありますが、勝率だけを高めることだけに注力するのではなく、期待値(トレード1回あたりの損益の平均値)を高めることに注力します。
期待値をまずはプラスにし、その次にプラス幅を大きくすることで利益が残るようになります。