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安心してください。あなたのことは〇〇が、なんとかしてくれる。

◉明日が来るのが不安で眠れない

今日もなんとか一日を生き抜いたあなた、こんな思いをしたことはありませんか?

「あんなに一生懸命に頑張ったのに、一から十まで全部否定された」

「これをやらなきゃと動くと、『それ違うと思うんだけど!?』と詰められる」

「ダメ出しされてばかりで、どうしたらいいかわからず動けずにいると『なにボーッとしてるの!』と叱咤される」

なんとか今日一日をしのいで、よく生きて帰ってこれたと玄関に倒れ込む。

そんな夜は身体はクタクタなのに、明日が来るのが不安で眠るのが怖い。

あなたもそんな毎日を送っていませんか?

わたしの不安障害が今よりも本当にひどかったころ、夜、不安で寝るのがとても怖い日が続いていました。

しかし、そんな中で編み出した夜の不安を和らげる方法は、苦しかったわたし自身を救ったのです。


当時、わたしはさまざまな不眠で悩まされていましたが、それとは違う強烈な不安もありました。

「今日の仕事も散々な一日だった」

「また上司に一挙手一投足を厳しく指摘されてしまった」

「わたしなりに必死に頑張ったのに、もう無理」

「パワハラにゆがんだ笑みを返すのがやっとだった」

「よく生きて帰ってきたと思う」

「明日も仕事があるから寝なきゃいけないのに、寝たら明日になるのが怖くて眠りたくない」

毎晩そんな思いに震えながら、ベッドで苦しんでいました。

なんとか心を安らかに眠りにつきたい。

眠れない、眠りたくない苦しい夜を繰り返したある日、ある言葉がわたしの頭の中に浮かんできたのです。

生きづらさの中から湧き出たその言葉を毎晩ベッドで唱えることで、少しずつ眠れるようになっていきました。

◉明日のことは◯◯がなんとかしてくれる

わたしが明日の仕事の不安をやわらげた言葉、それは、

「大丈夫。明日のことは『明日のわたし』がなんとかしてくれる。」でした。

その言葉を自分に優しく語りかけるのです。

「えっ?なにそれ?」と思いました?

「そんなの、なんの希望もないじゃない」と呆れるでしょうか。

「せっかくなら、もっと本当に癒されそうな言葉なら良かったのに」と思うでしょうか。

でも、わたしたち生きづらい人は、簡単に耳触りのいい希望あふれる言葉にだまされたりはしませんよね。

「人生辛いことばかりじゃない」

「人生悪いことばかり続かない」

「パワハラ上司は明日休みかもしれない」

そんな耳触りの良い、根拠のない適当な言葉では本当に安心することはできないのです。

都合の良い癒しのような言葉では、わたしたち生きづらい人生を生き抜いてきた人には、大して効果はないのです。

悲しいかな、うわべの言葉で安心できるほど、お気楽な人生を送ることはできなかったのです。

でもここまで読んだあなたは、こう思うかもしれません。

「それって、結局自分が苦しむことに変わりないじゃない」と。

「それで本当に安心なんてできるものかな」と。

じつは、そこに鍵があります。

◉不器用なほど誠実すぎるからこそ効果がある

思い返したのです、わたし自身のことを。

自分は「明日のことは『アイツが』なんとかすればいい」と思える人だったろうか。

確かに本当に無責任な人で、大変な思いを平気で人にさせる人はいます。

でも、自分は、自分の苦しみを全て他人に押し付けるような無責任なことはどうしてもできませんでした。

放りだしたくても、他人から受けた自分の苦しみを他の誰かに押し付けることなく、自分で背負うことしかできなかったのです。

「明日のわたしがなんとかする」

この、残酷なまでの現実、そして幻想を突き放したような冷徹さが、今日を必死に生き抜いてきた自分を救うのです。

今日の仕事も散々だったけど、それでもなんとか仕事を終えたじゃないか。

こうして家まで帰ってこれたじゃないか。

職場で必死に悔し涙を堪えながら、上司に逃げ場もないほど詰められても、こうして生きて帰ってきたじゃないか。

わたしには、それだけの一日をやり過ごせる生命力と経験と実績がある。

これは、まぎれもない真実。

わたしが今日をなんとかしたように、明日は明日のわたしがなんとかします。

自分が自分を信じられなくても、きっと明日のわたしがなんとかするでしょう。

だから、今日の役割を終えたわたしは、明日のことまで心配することをやめました。

今日の自分と明日の自分は「違う自分」だと冷徹に割り切って、わたしは「今日のわたしのために」眠ることにしたのです。

先ほどの言葉に付け加えるなら、

「明日のことは明日のわたしにまかせて、今日のわたしは安心して眠ろう。」

と自分をとことん客観視したり。

また、言葉の最後に

「今日もがんばったよ。おつかれさました」

と、今日をサバイブした自分に、ねぎらいの言葉をかけるのも忘れないようにします。

◉それでも毎日が辛すぎたとき、一歩でもいい環境へ抜け出すステップへ

とはいえ、苦しみを全て自分のがんばりだけで背負い続けるのは限界があります。

そんなときには自分以外の意見を聞いてみたりもしました。

・職場の話せる人に相談してみたり

・職場の上司に異動を申し出たり

・大きい組織にいた時には保健師や産業医にアクセスを試みたり

・精神科病院や心療内科にカウンセリングを受けに行ってみたことも

その上で、これ以上はもう無理だと感じたとき、それはわたしの努力不足ではなく、環境に限界があると認めました。

不安な夜はなんとか眠りについて体力を保ちつつ、起きている時間に環境を変える方法を考えることが大切です。

苦しみの多い人生ですが、ここまで生き抜いてこれたんです。

一歩でもいい環境へ抜け出して、自分の人生を守っていくことが希望となるのだと思っています。

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