とある年の、とある月の話・・・。 「ちょっとまずいかもしれませんね」 診察室の若い医者が検査結果を見て、すこし重い声で言った。 「もう一度検査します。3週間後に来てください。あと、ネットは見ない方が良いでしょう。悪いことばかり書いてありますので」 大きな病気の「疑い」をかけられてしまった。(病気の内容はここでは記さない。同じ病気で闘っている人を思うと、軽々しく公表するのは避けたいからだ) 大丈夫でしょうけど、一応念のために、と言われて実施した検査。身体はいたって
2024年11月9日(土) 1か月ぶりのレッスン。前回のリベンジのため、この日を待ち望んでおりました。 今回の受け手さんはM子さん。かつて雪村先生のビデオにも出演され、雪村流をよく知るモデルさんのお一人です。 まず前半は「座って後手縛り→寝かして→片足開脚の流れ」でポイントのおさらいです。前回の暴走を反省し、今回は丁寧に丁寧に受け手さんのリアクションとタイミング、縄をかけていく整合性を確認しました。ここで前半の1時間が終了。 紫春妟先生はベルリンでのワークショッ
私もFetLifeの「Yukimuran Studies」(Salon de SMさん転載)の投稿のように、備忘録も兼ねて、レッスンの記録を残しておきたいと思っておりました。 この度、紫春妟先生から執筆の許可をいただきましたので、試しに1回分、書いてみました。 実際に書き始めますと、当時の状況を記憶で反芻しますので、より問題点が明確になった気がします。 2024年10月12日(土) 紫先生は国内ではプライベートまたはセミプライベートのレッスンが基本です。今回は
私は残念ですが加虐が強めの性癖ではありません。よって、責め縄全盛の緊縛の世界に、私の居場所は無いのかな・・・と思っておりました。その中で出会ったのが、雪村春樹先生がはじめた雪村流でした。(「#4 縄が好きになった訳」) 「#1 なぜ雪村流の縄が好きなのか?その1」では総論として書いてみました。今回は「床縄」と主体とした各論として書いてみたいと思います。 なお、私は雪村流を学ぶ、ただの一人の生徒にすぎません。あくまで私の個人的なフィルターを通しての文章ということを
ご興味のある方向けにまとめてみました。 WEBサイト ■雪村春樹先生公式サイト •雪村春樹先生インタビュー (雑誌『緊縛の情愛より』転載) ■紫春妟先生 ・X ・公式サイト ・note ■荊子先生 ・X ・レッスン申し込み ■飛室イヴさん ・X ・DOLCE公式 ※荊子先生、飛室イヴさん 『日本緊縛師列伝 縛師の肖像』 三和出版 2019年 インタビュー記事あり。 ■Salon de SMさん ・縄-ふかまり ※fetlife.comに掲載された雪村教室の貴重な記
これはフィクションなのかノンフィクションなのか、そんな前振りで書いてみます・・・。 ねえ、ビンタして! へぇ? 間抜けな声を出して返事をしたこと今でも思い出す。 ビンタって、・・・こう? そうじゃなくて、本気で! うつむき加減で、すこし怒ったような声で「ビンタして」と言った彼女、いま思えば相当の勇気を振り絞ったのだろう。 ほとんどの女性が、旦那や彼氏には自分の性癖を隠しているという。それを知ったのはずいぶん後のことだ。 結局、ビンタはうまくできず、彼
紫先生の後半の1行はリップサービスです(笑)。私もまだまだ勉強中の身。同じ悩みの方と問題が共有出来れば・・・と思い、恐る恐る書いてみます。 私がとった方法は、他の方の縛りを見る方法です。本当は自分の縛りを俯瞰して見ることが一番ですが、難しくもあります。それならば、あえて他人の縛りを観察してみました。 その縛りも、ショーでの魅せる縛りではなく、たとえばSMバーで行われる体験緊縛や、縄会でのパートナー同士の縛りが良いと思います。 流派の違いや、吊り縄・床縄の違いは関
難しいのは「間」でした。 とにかく「間」が怖くて、次々に縄をかけてしまいます。これでは、受け手は縄の感触を味わう時間や、自らのM性を演じる隙がありません。次から次へと縄を受ける状況に「結局この縛り手は何がしたいの?」とリアクションをやめてしまいます。 縛り手は、受け手の無反応な状態に焦ります。縄が足りないと思い、さらに縄を足していきます。無理やりポーズを作りにいきます。結果、冷ややかな時間だけが過ぎていくのです・・・。 緊縛は縛り手のアクションからスタートします。
雪村流とは、故・雪村春樹先生が遺した緊縛になります。 今回はイントロダクションとして、なぜ雪村流が好きなのかを書いてみましょう。私は男性(縛り手)ですので男性目線での感想となります。 私は、ずばり、女性の顔が苦痛で歪むのは好きではないのです。 最初、これはSMでは無い?苦痛を与えない縄は緊縛では無い?と悩みました。しかし、自分の性癖ですから、変えようがありません。 そのような中に出会ったのが、雪村先生の映像であり、雪村先生の遺された雪村流です。 雪村先生は自らの