#8 どんなストーリーにする?(雪村流レッスンメモ2)

 2024年11月9日(土)
 1か月ぶりのレッスン。前回のリベンジのため、この日を待ち望んでおりました。
 今回の受け手さんはM子さん。かつて雪村先生のビデオにも出演され、雪村流をよく知るモデルさんのお一人です。

 まず前半は「座って後手縛り→寝かして→片足開脚の流れ」でポイントのおさらいです。前回の暴走を反省し、今回は丁寧に丁寧に受け手さんのリアクションとタイミング、縄をかけていく整合性を確認しました。ここで前半の1時間が終了。

 紫春妟先生はベルリンでのワークショップを終えて帰国したばかりです。休憩タイムでは、お土産のたくさんの美味しいチョコレートとハーブティーを前に、海外の緊縛事情などを共有いただきました。
 たとえば、コミュニティ文化ならではの緊縛のとらえ方。カップルで緊縛 を行う海外では、「縄の格闘技」という概念は分かりづらいというお話。
 「MARTIAL ARTS」と訳されても困ってしまいますし、該当する英単語が見当たりません。出来上がったカップル間では、その先へ先へと踏み込んでいく考えが無いのかもしれませんね。
 そして、バーバルコミュニケーション文化ならではの細かいCONSENT(合意)について。コミュニティ文化に依存する以上、合意から外れた行為をすれば、そのコミュニティから排除されてしまいます。ワークショップ開始前の主催者からの説明では、多くの「CONSENT」という単語があったということです。我々日本人のように暗黙の了解ということが難しいのでしょう。
 このような海外ならではの緊縛事情ですが、将来は日本へ何らかの影響が来る日があるかもしれませんね。

 さて、前半は調子が良かったので、後半はアドリブでの勝負に移りました。
 「M子さんについていけばよいのです。M子さんが導いてくれますから」との先生のお言葉。前回のように焦らず、ひたすらリードとフォローを心掛けて勝負開始です。
 40~50分間くらいでしょうか。時間もあるのでとりあえず終了。「まぁまぁ~、最後は上手くまとまったかな」と先生評。
 自分としては、ギリギリの綱渡りで、落ちそうになりながらも、向こう岸までたどり着いた印象です。
 
 大事なポイントとして2つの注意点がありました。
 1つ目は「フォローの場所を間違えた」点です。
 M子さんが腰をくねらせて誘っているのに、そこへの対応を迷って脚に向かってしまいました。「そこはぜひ股縄を入れてほしかったですね」と先生。あるいは「腰から半吊りして腰を責めても良かったでしょう」と。
 M子さんが脱力した状態でしたので、股縄をかける体勢が難しく躊躇してしまいました。
 「そこは無理にでも入れてください。そこで体勢を正しては、受け手の気が逸れてしまいますから」「もし気持ちよかったら、受け手は体重を乗せますから分かります。そこでリアクションが無かったら、修正すれば良いのです。」 
 挑戦を躊躇しては駄目ですね。その結果、その修正のストーリーを含めてこそ「縄の勝負」ですから。

 2つ目は「決めるところが決まっていなかった。緩急が少なかった」という点です。これはかなり重要なポイントです。
 リアクションへのフォローばかりに気が向いてしまい、相手を決めにかかる部分が足りませんでした。
 相手を決めて観念させる→相手はその感覚を味わい、そしてそこから逃げる→追いかけて、縄を味合わせ、また決める・・・という、ストーリーが不足しておりましたね。
 M子さん曰く、今回は「悪いオヤジから玄関先で襲われて逃げ惑うイメージ」だったそうです。紫先生もプレイの時はイメージを作って勝負していたそうです。雪村先生の「俺の女になれ~」という言葉もそうですね。素の部分だけでは確かに難しい部分ではあります。ここも次回は修正したいポイントです。

 2時間のレッスンが終わり、私のパートは終了。続いては成長著しいS女さん。今回もM男性をパートナーに伴っての参加です。
 まずは私と同様「座って後手縛り→寝かして→片足開脚」で雪村流のエッセンスを復習します。
 続いて、その主従の関係性から「立ち姿」での片足開脚、体勢の崩し方、そのポーズなどのレクチャーに入ります。そのプレイの発展として、雪村流ではありませんが「M字開脚吊り」も練習。事故防止の観点から、細かい注意が入ります。受け手の事故防止はもちろんですが「相手が男性だと自分の指を捻挫する事故も多いのです」と先生。
 「ヒールを履いて、素早く吊りをするのは難しいなぁ。スニーカーなら」とS女さん。体重のある男性を素早く吊り上げるのは簡単ではないと思います。ただし驚異的なスピードで成長するS女さん、まだレッスンもはじめたたばかり、その時は近いでしょう。 

 終わった後には皆さんでお茶会。今日もお疲れさまでした。
 お稽古はまた1か月後、次回は3組だそうです。私とS女さん、そして新しい女性の縛り手さんが加わるとのこと。楽しみな1か月後になりそうです。(了)

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