#3 抜け出すための方法を模索してみる
紫先生の後半の1行はリップサービスです(笑)。私もまだまだ勉強中の身。同じ悩みの方と問題が共有出来れば・・・と思い、恐る恐る書いてみます。
私がとった方法は、他の方の縛りを見る方法です。本当は自分の縛りを俯瞰して見ることが一番ですが、難しくもあります。それならば、あえて他人の縛りを観察してみました。
その縛りも、ショーでの魅せる縛りではなく、たとえばSMバーで行われる体験緊縛や、縄会でのパートナー同士の縛りが良いと思います。
流派の違いや、吊り縄・床縄の違いは関係ありません。むしろ異なる流派の縛りを見る方が、ポイントがはっきり浮き出ると感じます。
私が注意したポイントは以下の3つです。
1.お互いのトーンが一致しているか。
2.受け手の反応に縛り手は呼応しているか。
3.受け手の感情の起伏を縛り手は理解しているか。
それでは具体的に書いてみます。
1.お互いのトーンが一致しているか。
二人のトーンというのは、第三者には非常にわかりづらい点です。そのため、私は縛り手の最初の一手に注目してみました。縛り手が受け手の背後に座ったとき、たとえばそっと肩に手を当てたり、抱きしめたりするアクションを行います。そのとき縛り手は何を感じたのか。受け手はどのような心で身構えているのか。
縄が進めば、そのトーンが次第に鮮明になってきます。二人にしかわからない感覚的なものですが、それでも二人のトーンを出来るだけ感じたいと思っています。
2.受け手の反応に縛り手は呼応しているか。
受け手はどこを縛ってほしいのか、どうして欲しいのかという点を考えます。例えば「いまは脚が寂しいのではないか」「縄を長く味わいたいのではないか」・・・といった感じです。
そのためには受け手のリアクションに注目します。リアクションが死んでいないか、縛り手の「間」の取り方が適切か、その反応は受け手の「誘い」ではないか・・・といった点に注意します。
3.受け手の感情の起伏を縛り手は理解しているか。
前述の内容に類似しますが、受け手の感情のピークと、見た目のピークの違いに着目します。見た目の凄さはあくまでビジュアル的なものです。そこに受け手の感情のピークが一致しているかどうかです。
ただし型通りの縛り方で進行する場合は、見極めが少々難しいかもしれません。そのため「今の場面は自分ならこうするな」とか「その形で吊りのピークをもってきているが、受け手は満足なのかな」という点を想像します。
SMバーでしたら、思い切ってご当人に感想を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
このように、他の人の縛りを自分が習っている視点(=私なら雪村流的な視点)で見るということです。
最初に書きました通り、わたしもまだまだ勉強途中です。ぜひ皆様と問題が共有できましたら嬉しく思います。
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