「手作りスマートボールで遊んだ時代」昭和
「僕の昭和スケッチ」114枚目
ある日兄貴が何か作っているのを見ると、スマートボール!
出来上がると、中々立派なスマートボールでした!
僕らは、プラモデルを接着剤でくっつけて作るという世代ですが、昭和20年代に少年期を過ごした兄貴達の時代にはまだプラモデルはありません。彼らは、模型屋で木を買って来て自分で工夫して遊び道具を作った世代なのです。ある意味では僕らより創意工夫を求められる逞しい時代の子供達です。この昭和スケッチでも以前にお届けした「鉱石ラジヲ」もその時代のものです。
もちろん、それにしてもお金は僅かながらもかかかるので、そんなことも出来ない家庭の子ども達もまだ沢山いた時代です。
ちなみに、僕の兄貴は年が10歳程違う事もあって、あまり遊んでくれた記憶はありませんが、この時ばかりは兄貴を大尊敬したものです。
(*)昔はどこの街にもスマートボール屋があり、特に温泉街などには多く見られたものです。僕らはもっぱら縁日組でした。
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