ASD児の歩行パターンの異常と社会適応との相関性
今回参考にした論文はこちら↓
雑誌名:Autism Research
Impact Factor: 4.633
※内容には個人の見解や解釈が含まれます。ご理解の上ご覧ください。
自閉症児の異常歩行パターンについて
自閉症児(以下,ASD)における運動面の特徴は以下のような事が観察されている。
粗大運動と微細運動制御の障害
姿勢制御の障害
運動の計画性の障害
運動協調性の異常
上記のような運動障害は、早ければ乳幼児期に現れてて小児期、成人期まで継続する可能性がある。
ASDの運動面は、理論的にも重要であることから近年は特に関心が高まっている。
運動異常は、乳幼児期から出現し、
・横になっている時(背臥位・側臥位・腹臥位)や座位保持、ハイハイをするときの姿勢の非対称性
・歩行の遅れ
などがASDの初期の診断マーカーとして検討される。
さらに、様々な運動障害(例えば、止まっている時の立位姿勢や運動学的な非対称性)は、自閉症の中核症状との相関性も認められている。
以下、非常に重要な点であると思われるが、
興味深いことに、運動技能の改善を目的とした介入は、
ということがわかっている。
したがって、自閉症の運動機能を調査することは、自閉症の病因を理解するだけでなく、
診断や介入といった実用的な面への応用にも不可欠となる。
自閉症における歩行機能の障害を調査した先行研究は多く散見され、
つま先歩きと歩行の非対称性などは広く報告がされているが、
一貫した研究報告はされてない。
その要因の1つに足部の接触面の研究が少なく、関節角度などの運動学的な視点が多いことも示唆される。
本研究は、歩行時の接触面にも着目をして自閉症児を対象に研究が行われた内容である。
異常歩行パターンの結果と社会性の関係
本研究の結果
自閉症児は”扁平足”による接触パターンが観察された。
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