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自閉症児の運動障害の性質〜発達性協調運動障害との比較〜
今回参考にした論文はこちら↓
雑誌名:Journal of Clinical and Experimental Neuropsychology
Impact Factor: 2.2
※内容には個人的な見解や解釈が含まれます。ご理解の上ご覧ください。
自閉症と発達性協調運動障害の運動特性
自閉症(以下、ASD)と発達性協調運動症(以下、DCD)は、認知機能、精神機能、道具操作、他者との関係性などに影響を及ぼす神経発達症である。
ASDにおいては、社会性やコミュニケーション機能など、発達のいくつかの領域において広範な障害を特徴としている。
運動障害はASDの基準の1つして考えられてはいないが、
いくつかの研究でASD児の運動障害を指摘する論文がある。
一方で、DCDは、運動技能や協調性の発達障害が特徴として挙げられる。
ASDとDCDのような協調運動障害との関連性は、まだ十分に理解されていない現状である。
DCDにおける最近の研究で、DCDは2つのサブタイプに分類されることが報告されている。
1つは、「視空間/構造(以下、VSC-DCD)」であり、もう1つは「観念運動(以下、IM-DCD)」である。
VSC-DCDは、視覚運動統合障害、視覚空間構成障害、視覚構成的活動の乏しさが見られ、
パズルやレゴ、算数の困難さなどが特徴とされている。
IM-DCDは、デジタル知覚、ジェスチャーの模倣、デジタルでの練習の障害を特徴とする。
DCDの3つ目のサブ分類として、VSCとIMの両方の特徴を持っており、MX型(ミックス)として報告されている。
MX型は、VSC型とIM型に加えて、巧緻性障害、上肢と下肢間の総合的な運動障害、口腔運動の巧緻性や速度の障害が見られる事が特徴である。
今回の研究では、ASD児と比較して、神経学的な標準化された評価を用いて、DCDのサブタイプとの運動特性の比較を行った。
研究の結果
今回の研究では、軽度の障害まで評価が行いやすいNP-NOTを評価に用いた。このことで、小児の精神運動障害の性質を評価することができた。
結果として、
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