万能オイルと言われる「ギー」、体質によって合う、合わないはある?
アーユルヴェーダでは定番の「ギー」について
ご質問をいただいたいので
こちらでご案内しておきたいと思います。
ご質問内容としては、
「ギーは体質によって、
合う、合わないがありますか?」
とのご質問。
アーユルヴェーダでは
ギー(精製バター)が
持って生まれた体質(プラクリティ)や
その時の状態(ヴィクリティ)によって
合う、合わないは変わってきます。
基本的に、ギーは多くの人にとって
消化に優しく、バランスを整える食品とされていますが、
各ドーシャ(ヴァータ、ピッタ) 、カパ)によって
適切な使い方が少しづつ異なります。
《ギーの性質》
アーユルヴェーダでは、
ギーは「サットヴァ(純粋性)」の高い食品とされていて、
その薬効は1000以上、と言われていますが、
主には以下のような特徴があります
◎消化を助け、アグニ(消化の火)を整える
◎身体を潤し、関節の健康をサポートする
◎脳と神経を落ち着かせ、心を安定させる
《体質(ドーシャ)ごとの適性》
1,ヴァータ体質(風体質)
ギーはヴァータ体質の人、
ヴァータがあがっている人には特に向いています。
ヴァータは乾燥性と冷性を持つため、
ギーの温性と潤いを与える性質が効果を発揮してくれます
2,ピッタ体質(火体質)
ギーはピッタ体質の人にも良いとされます。
ピッタの熱性を落ち着かせます。
ただし、適量を守ることが重要。
過剰摂取はピッタを悪化させる可能性があります。
※「ギー」は、熱性のオイルとして分類されますが、
その性質は単純な「熱」とは異なり、
体にとって非常にバランスの取れた特徴を持っているため、
ピッタの熱性をも落ち着かせてくれる働きがあります。
3,カパ体質(水体質)
カパ体質の場合、
ギーは慎重に使っていきましょう。
ギーの重さや油分が
カパを増加させる原因にもなりますから
摂り過ぎには要注意です。
カパが増加すると、だるさや、眠気、
身体の重さなどにつながります。
《控えた方が良い時》
消化力が落ちている時
(食欲のない時や疲労感が強いときなど)は
ギーの摂取を控えたり、少量始めましょう。
消化の火(アグニ)が弱いと
ギーを正しく代謝できないため、
アーマ(未消化物)として溜まり、
逆効果になることがありますので、注意しましょう。
《使い方のポイント》
◎質の良いギーを選ぶ
オーガニックで純粋なギーを選びましょう。
グラスフェッドバターなどでご自分で作ることを
オススメします。
ギーの作り方はこちらでご案内しています
◎適量を守る
1日の摂取量はおおよそ小さじ1~2杯程度がオススメです。
インド人はもっと摂っていますが、
日本人はまずこのあたりから。
ギーを試してみる際は、
自分の体調や感覚によくよく注意を向けてみてください。
口に入れた時の感覚や味、
胃袋に入った時の感覚、消化の感覚、
それらに繊細に意識を向け(マインドフルネス)
少量から取り入れてみることをおすすめします。
色々書きましたが、
アーユルヴェーダでは、
ギーは「サットヴァ(純粋性)」の高い食品とされていますし、
万能オイルともいわれるくらい素晴らしいオイルですから、
生活にうまく取り入れて、
活用してみてください♪
ギーは食用だけでなく、
ランプの使用とおしてもオススメです。
ギーランプは、場の浄化もしてくれますので、
うまく活用してみてください。
今日もどうぞ穏やかで素敵な1日をお過しください。
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