- 運営しているクリエイター
#ピアノ
あなたの耳 大切にしていますか ― 騒音性難聴リスク対策の重要性
練習時間が増大すると、それに伴って種々の故障リスクも増大します。よく知られたところでは、腱鞘炎等の手指の故障リスクの増大ですが、気を付けなければならないのはそれだけではありません。特に、加齢に伴ってリスクが増大するのが、聴力の問題です。
騒音性難聴という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。「騒音性?私がやっているのは騒音ではなくて音楽だから!失敬な!」と仰りたいその気持ちはよく分かりま
その手指の痛み ― ミス・マッピングが一因かもしれません
数年前から、私は断続的に親指の腱鞘炎と疑われる症状に悩まされてきました。「疑われる」という表現を用いたのは、スポーツや音楽分野における故障の専門医(整形外科)の先生から、「現時点では最も疑われるのは腱鞘炎でおそらく初期症状である」という診断ではあったものの、同時に「スポーツの場合の診断は一瞬で出来るが、音楽家の場合は、実は診断が難しく、何度かやっていくうちに段々問題を突き止めることになるケースも多
もっとみるピアノ演奏時の視覚情報 ― あなたは目をつぶってピアノを弾くタイプですか?
私が、ピアノを弾く方に広く聞いてみたいと思うことの一つに、「あなたは目をつぶってピアノを弾くタイプですか?」という問いがあります。皆さまはいかがですか?
私の場合は ― 多数派であるかどうかは不明ですが ― 「目をつぶって弾いた方が、落ち着くし、音を聴きやすい、むしろ、視覚情報は基本的に邪魔!」と感じるタイプです。少なくとも私は、伴奏・連弾等、見て弾く本番、と決まっている場合を除くと、譜面を見て
【あ~あ 残念なピアノ弾き 楽屋でこんなことやっていませんか?】
久しぶりの「あ~あ 残念なピアノ弾き」シリーズです。
本日のお題は ― 「楽屋でこんなことやっていませんか?」
本番前の楽屋で、思わずこんなことをやってしまう方、結構多いのではないでしょうか。
● 試験前のように楽譜と睨めっこしてしまう
● 失敗したときの言い訳を予め口に出してしまう
・「この頃暗譜できなくて」
・「練習時間がなかなかとれなくて」
・「緊張したらなかなか上手くコントロ
本番あるある ― 環境へのとらわれ
人前でピアノを弾く機会がある方の場合、「舞台上の椅子の高さや鍵盤の状態、ペダルの踏み心地」等が気になる経験をお持ちの方も結構多いのではないでしょうか。
普段とは異なる環境でのパフォーマンスの場合、普段は意識にものぼってこないようなことが案外気になったりするものです。いつもとは異なる何かに違和感を覚え、それが気になってしまうこと自体は、ある意味自然なことでもあります。ペダルの硬さや鍵盤の重さといっ
ピティナ「ピアノ曲事典」公式採用動画作成をお手伝いしました!
嬉しいお知らせがありましたので、ここでちょっとご紹介したいと思います。
友人でピアニストの前田美和さん、この度ピティナピアノ曲事典オーディションにおいて公式動画採用となりました!!
審査結果は、こちら。
前田美和さんの公式動画採用は、スクリャービン、ブルーメンフェルトに次いで今回で3作目ですね。本当に素晴らしい演奏をされる方で、私も大ファンです!!!
しかも、今回のオーディションで公式採用
【あ~あ 残念なピアノ弾き 「イメージはあるけれども、技能が伴わない」 ― それ本当にそうでしょうか?】
ピアノに限らず、楽器を学んでくると、その習熟度に応じて、更なる課題というものが現れます。
私が拝見したところ、ある程度の年数学習を続けてきた人であっても、例えば以下のような課題を抱えている方は結構多いのではないかと思います。
・抑揚を適切かつ自在に表現することができるフィンガーコントロールが身についていない
・その楽器が有する最もふくよかな響きを引き出すことができない
・喜怒哀楽を切実に表出す
老化と向き合う・変化を受け入れる・何かを補う身体
この頃、実感するのは、同じことをしていても、以前とは同じというわけではないということです。
例えば、「一晩寝れば元気回復」が当たり前だったのに、「一晩寝ても疲れが抜けない」とかいったこともそうですし、同級生たちよりも十年ほど遅いと豪語してはみるものの、最近「老眼かも…」と思い当たるシーンが増えてきました。
常々、「『トシだから』を免罪符にしない」とは思いつつも、身体の変化は受け入れて行かなけれ