9月の読書記録 『赤と青のガウン』ほか
今月も本をたくさん買い込んでしまいました。疲れた日に本屋さんによると、すごく気持ちが落ち着いて、それと同時にいつのまにか何冊も抱えてレジに向かっているんです。一期一会の出会いだから、と自分を変に納得させてまた積読の仲間を増やすというループ。でも後悔はありません。むしろにやにやしちゃう。
9月に読んだ本をいつものとおりご紹介します。
『夜行秘密』 カツセマサヒコ
カツセさんといえば恋愛!ザ・エモ!だと思っていたんですけど、そっちにいくの〜〜!?と思いながら読みました。後味がいいとはいえないけれど、人生ってそういうところもあるなあと思いました。
『赤と青のガウン』彬子女王
オックスフォードへの皇族の留学記。その本に出会った時のコピーはこんな感じで、女性皇族として初めて博士号を取得なさった彬子女王のイギリスでの生活に興味を持ちました。例えばエリザベス女王にお会いしたなどという皇族ならではの仰天エピソードばかりかと思っていたのですが、留学生活のあるあるというべき孤独感や日常生活も描かれていて、非常に興味深かったです。何より、博士号って生半可な努力では取れないのだなあと改めて知ることになりました。とても濃密なエッセイです。
『野球短歌』 池松舞
こんな短歌があっていいんだ!とあたらしい楽しみ方を教えてくれた一冊。
『夜が明ける』 西加奈子
本屋大賞ってもう少し軽く楽しめる本が多い勝手な印象だったんですが、これはガツンときました。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』 ブレイディみかこ
1に続き、リアルな海外での生活、息子さんの感性、母としての視線をリアルに感じられるエッセイ。
『カメラは、撮る人を写しているんだ。』ワタナベアニ
めちゃくちゃXで流れてきてとても気になっていた一冊を、やっと読めました。撮ることをただ決まったルールで撮ればいいとか、カメラのスペックを上げればいいってわけじゃないとか、写真を撮り始めたばかりの私も当事者のように前のめりに読めました。会話調で読みやすいのも、いろんな人におすすめの理由です。
今月はたくさん増やしていた積読を徐々に読み進められました。気になっていた本を読めると嬉しいんですよね。読書の秋と呼ばれる季節がきたので、10月も楽しんでいきたいです。