日常的にパンを食べる人のうち78.2%が、購入したパンを自宅で食べる時に「リベイク(焼き直し)している」そうですよ・・食パンは焼くよね⁈
こんにちは、本を出したら世界が変わった様な気がしてるDJムッチーです。
タイガー魔法瓶さんが不思議な調査をしていらっしゃいます。家事をやらない未婚の女性か男性が調査のフレームを切ったのかな?
調査によりますと、日常的にパンを食べる人のうち78.2%が、購入したパンを自宅で食べる際に「リベイク(焼き直し)している」という結果が出たのだそうです。
消費者にパンをリベイクする習慣が浸透している一方、中身が冷たいままだったり焦がしたりと、失敗経験のある人が8割以上に上るとのことで、タイガー魔法瓶のリベイク機能がついた「コンベクションオーブン&トースター<やきたて>」が最後に紹介されています。
良く購入するパン
月に1回以上パンを食べる人が、よく購入するパンの種類に関する質問では、「食パン」以外に、「惣菜パン (38.6%)」「菓子パン (38.2%)」「クロワッサン (30.9%)」が人気との調査結果です。クロワッサンは近年専門店が続々とオープンするなど、人気の高まりを見せているとしておられますが、続々オープンしている専門店のクロワッサンは、月に1度買えばいいほどの高級なもので、日常食べるものではないような気がしますが(笑)
食パンを買えば、ほとんどの人が日常はトーストで食べるような気がしてますが、トーストもリベイクなのでしょうか?・・・不思議でしょ(笑)
自宅でパンを食べる時にリベイクをする人
自宅でパンを食べる時にリベイクをする人は全体の約8割(78.2%)なのだそうです。「食パン」以外に、クロワッサン(32.2%)、惣菜パン(30.0%)、カレーパン(28.9%)をリベイクすることが多いのだそうです。
引っかかるのが、繰り返しますがもっともよく購入するとされる「食パン」はリベイクじゃなくて、トーストではないかと思うのです。
クロワッサンや惣菜パン、カレーパンをリベイクする人が、良くパンを食べる人の1/3ぐらいいるというのは、新しい発見ですね。
僕は、焼きそばパンやコロッケパンをオーブントースターで温めて食べますが、これがリベイクかというと「違うんじゃないかな?」と思います。
クロワッサンはリベイクと言ってもいいのかもしれませんが、でも無理やりじゃねぇ・・・温めなおしだよね!
パンの保存
僕はレストランを経営した関係でお客様に出せるパンの賞味期限を知っています。バケットでは2日、自家製のフォカッチャも2日です。
もちろんそれ以降でも食べられないことはありませんが、風味は落ちるし、パサつきが増してしまいます。
そのことは、一般の方もよくご存じでたいていの人は、不加湿の容器で常温保存しておられます。
タイガーさんの調査では、すぐに食べきれないパンは、冷凍保存するとおいしさを保てることを「知っている」と回答した人は全体の65.5%で、半数以上の人が常温保存もしくは冷蔵保存よりも冷凍保存の方が良いことを認知している結果になっとのことです。
(惣菜パンを冷蔵庫でゆっくり冷凍するとまずくなるのですが・・・)
その一方で、実際の自宅でのパンの保存方法は、75.2%とほとんどの人が「常温保存」を選択しており、「冷凍保存」は23.1%のみなのだそうです。冷凍保存によっておいしく食べられることを知りながらも、実際はほとんどの人が常温で保存していて理想との乖離があるとタイガーさんは感じておられますが、これもちょっと引っかかります。
消費者は、パンの賞味期限を良く分っていて、食べられる分しか買わないし、食べられなくて残っても長時間たたないうちに食べてしまうのです。
冷凍保存するのは、単身者や少人数家族の朝食用の食パンぐらいでしょう。
我が家でも食パンは冷凍しています。何度も言いますが食パンってリベイクではなくてトーストですよね・・・・笑えて来ました(笑)
この調査結果を基に、タイガーのリベイク機能付きの「コンベクションオーブン&トースター<やきたて>」を大阪のおばちゃんにプレゼンテーションすると、「そんなん、あったり前田のクラッカー!・・・知らんけど」と突っ込みをいれられるでしょうね・・・
この商品の良さは、おいしく食べようと思ってリベイクしたものの、「焦がしてしまった」「中身が冷たいままだった」「パサパサになってしまった」などの失敗を無くす機能が付いていること。
「温度や時間の調整が難しい」「焦げてしまいそうで、つい窓部分から見張ってしまう」といった、手間がかかってしまうことへの悩みも多く聞くことから、ボタンひとつで冷凍からも常温からも誰でも簡単にリベイクできる機能がついていることでしょうね・・・
もっと絞ると、温かいクロワッサンやフォカッチャを手間いらずに美味しく食べられる機能付きですね。
どちらの企業さんも新商品開発のキーになるインサイトを探ろうと努力されていますが、インサイトは購買行動調査だけでは見つけられないというのが実情ですね。「リベイク」じゃなくて、パンから距離をとって「温め」とすればもう少し調査フレームが変わったのではないかと思います。
(リベイクという言葉を見つけた時は興奮したのでしょうね・・・)
重要なことは調査設計者の感性が生活者の感性と共鳴していることです。
今回のタイガーさんの調査は、答えありきなのでしょうね・・・家事をあずかる主婦(夫)からのヒアリングの方が意味があったと思います。
(もちろん、裏付けのデータは必要ですがね・・)
これは、マーケティングの核になる行動です。これを怠ると、いくら認知を稼いでも、返ってファンを逃すことになるかもしれませんからね。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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