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大阪にも夏祭の季節がやってきました!大阪の夏祭は「愛染(あいぜん)祭」から始まります。愛染祭りで降る雨は「愛染パラパラ」と呼ばれて、降られた男女は結ばれるといわれます。うっとおしい梅雨空をなごませる粋な伝説ですね!

こんにちは、縁結びとの縁はとっくになくなったDJムッチーです。
京都では昨日、祇園祭が始まりましたが、大阪にも夏祭りの季節がやってきました。
大阪の夏祭りのスタートは「愛染祭」。たくさんの屋台が出て、可愛い浴衣姿の愛染娘が乗り込んだ4基の「宝恵籠(ほえかご)」のパレードがあったりで、梅雨時のうっとおしさを忘れさせてくれる盛大なお祭りです。

愛染祭は、大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺の別院・愛染堂勝鬘院、通称「愛染さん」で毎年6月30日から7月2日に催される仏教寺院主催の祭りで、天神祭、住吉祭に並ぶ大阪三大夏祭りの一つです。
聖徳太子の「苦しみ、悲しみを抱く人々を救済したい」という、大乗仏教のご意向を直々に受け継ぎ、1400年続いている無病息災を祈るお祭りです。
ところが昭和初期に「愛染かつら」という恋愛映画が大ヒットして以来、映画で使われた縁結びの霊木が境内に鎮座されていることから、無病息災より縁結びの方が有名になっていて、今でも多くのカップルが訪れるようです。

祭りで降る雨は「愛染パラパラ」と呼ばれて、雨に降られた男女は結ばれるという伝説も出来るぐらい、雨に降られるうことが多いお祭りです。
愛染祭は、浴衣を着て訪れる参詣者が多くて、豪商の「いとさん」「こいさん」(お嬢さん、幼いお嬢ちゃん)たちがこの時期から浴衣を着始めることから別名、浴衣まつりとも呼ばれるそうです。

愛染娘が乗り込んだ「宝恵籠(ほえかご)」

百恵ちゃんの曲「愛染橋」

昭和中期生まれのご同輩ならご存知だと思いますが、山口百恵さんの楽曲に「愛染橋」があります。
松本隆作詞、アリスの堀内孝雄作曲で、ロック調の曲が多かった山口百恵さんにしては、珍しくしっとりした曲。この曲が大ヒットしなかったのは、演歌調だからという評価を当時よく耳にしましたが、まったく演歌調ではありません。また、曲の中で京言葉を使っているという解説を見ることがありますが、「京ことば」ではなく大阪の上品な「島の内ことば」です。
何処の業界でも評論家と言うのは、浅学にもかかわらず、好き勝手言うのでホンマにこまりますね・・・(笑)
曲名の愛染橋は、愛染堂の前の愛染坂を下ったところを流れる高津入堀川に架かっていたのですが、川は埋め立てられて「愛染橋」がヒットした頃には既に無くなってしまいまいした。
現在その場所は、阪神高速環状1号線になっています。

山口百恵 愛染橋 ももえちゃ~ん

大阪の三大祭りの覚え方

大阪の夏祭りは、愛染祭で始まって、天神祭、住吉祭と続きます。
「大阪の夏祭は愛染さんで始まって住吉さんで終る」といわれることから、「あい(=愛)すみ(=住)ませ(て)ん(=天)」が、大阪三大夏祭りの3つの覚え方として知られています。(順番は違ってますが・・・)
また、一説には「あい(=愛)すみ(=住)ません」という言葉の語源となったとも言われています。
(多分、こじつけだと思います・・・笑)

大阪三大夏祭の開催は
愛染祭 6月30日~7月2日 (告知が遅くてすみません・・・🙇‍♂️)
天神祭 7月24日~7月25日 24日が宵宮、25日が船渡御、陸渡御、花火
住吉祭 7月30日~8月1日   30日が宵宮、31日が例大祭、1日が渡御祭
全て、1000年以上の歴史のあるお祭りです。
関西への夏の旅は、お祭りの日程に合わせておいでになると、より楽くなりますよ!・・・

大阪の夏祭りのご馳走は

同じ関西でも、大阪の夏祭で食べる料理は京都とは少し趣が違います。
大阪でお祭りにいただく料理は、冷やし素麺、鱧ちり、とここまでは京都とかわりませんが、ここからが違います。
夏が旬のタコときゅうりの酢の物、鱧のつけ焼き、そして鱧の皮のざくざくと安くて精がつくお料理。
京都と同様に鱧は夏祭りには欠かせませんが、違う所は、皮まで美味しくいただくところ。
鱧の皮のざくざくは、蒲鉾作りや料理で残った鱧の皮を使った料理。皮についた小骨を取り除き、醤油などを塗って炙ったものに、ザクザク切ったきゅうりを和えた甘酢の酢の物です。せちべんな(無駄を嫌う意味の大阪弁)大阪の庶民の味です。

夏のお酒は柳影(やなぎかげ)
上方落語の「青菜」には、仕事を終えた植木屋さんが施主のご主人にお酒を誘われるシーンがあります。
ご主人が、「夏場は、お酒を飲むと体がほめいて(ほてって)どんならん、井戸に柳影を冷やして飲んでるんやが、植木屋さんのみなさるか?」と柳影を勧めます。
植木屋さんは高価なお酒と思って一気飲み、「よお冷えてて、汗がひきますなぁ」と大喜びです。

実は、柳影と言うのは、みりんを焼酎で割ったもので、高価なお酒ではありません。(配合比率は、1:1です。)
大阪の夏祭りでよく飲まれた庶民のお酒で、冷たくして飲むので、みりんの甘味が、良い口当たりになるのでしょう。
みりん自身が、餅米と米焼酎でつくるアルコール14%ほどの酒類です。それに焼酎を加えるのですから、かなりのアルコール濃度になるので、随分酔うことになりますね。
ご主人も植木屋さんに酔狂な遊びを仕掛けたものです(笑)
柳影は、関東では本直しという名前で呼ばれ、やはり夏場に飲まれていたようです。以前が大手酒類メーカーでも販売していましたが、いまではあまり見かけません。
興味のある方は、ご自宅で作ってみてください。みりんと焼酎を1:1で混ぜるだけですから簡単です。良く冷やしてお召し上がりくださいね。

長い歴史のある大阪には、独特の庶民文化があっておもしろいですね。
僕の住む神戸は、新しい街なので、文化の根が浅くて、大阪や京都に惹かれることが多いです。

それでは、今日はこの辺で失礼します。
話のネタに困ったら使ってくださいね。

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第二回トークイベントに、沢山お集まりいただきありがとうございました。
開催時間を変えてほしいとの要望をお聞きしましたので、対応しようと思います。
次回開催の日程は後日発表しますので、よろしくお願いします。

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。

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