「結果」と「過程」どっちを重視する?
目標を持って物事に取り組む時、結果を重視しますか?その過程を重視しますか?
私は両方重視します。(いやせこいなっ!)
凄く欲しいクルマとお金の話
では、凄く欲しいクルマがあったとします。その車体価格1,500万円。この時、このクルマと現金1,500万円あなたはどちらが欲しいですか?
やらしい人は、他にも選択肢があるからという理由で現金1,500万円を選びますが、すごく欲しい車という前提で、その為に稼いだ1,500万円だったとするとこの価値はイコールではないですか?
つまり、欲しかった車というのは「目標」であり「結果」です。そしてそのために積み上げた1,500万円というお金は、「過程」なのです。
どちらが大事かと聞かれてももちろん両方重要ですし、過程を払って結果を得ているわけですから、「等価交換」です。
ここが重要で、基本的に結果は過程と等価交換して得られるものです。過程が無い結果はありませんし、結果が無いとそれまでの道筋を過程とは言いません。そもそも目標がスタートで、結果がゴール。スタートとゴールがない過程などあるはずがありません。
結果の無い過程について
多くのスポーツマンが経験する努力が実を結ばない経験。全国出場を目指して、必死に努力してそれでも届かなかった夢…
この努力の過程をどう捉えれば良いのでしょうか?この場合、その努力が無駄だったのかという事を考えてみます。
努力(過程)は目に見えないが、お金は目に見える
無駄だと感じるのは、結果的に全国に出場出来なかったからです。先ほどのクルマの例に例えるとお金が足りずクルマが買えなかったからです。
しかし、クルマの場合1,500万円には届きませんでしたが、1,400万円は手元に残ったとなりませんか?それは、目標期限を延長してあと100万円貯めても良いですし、全く別のことに使っても良いわけです。同じ事が全国のスポーツマンにも言えます。
学生で卒業するからもう次は無いんだと、思うかもしれませんが、別に進学先、社会人になっても続けて良いわけです。目標の設定は変わっても目に見えない1,400万円が貴方にはありますから、それを使えばその新天地でもきっと活躍できるはずです。
あるいは、全く別の事にこの目に見えない1,400万円を使う事も出来ます。もしかしたら、換金作業が必要かもしれません。もしかしたら、一見ただの紙切れになるかもしれません。それでも、貴方は目に見えない1,400万円の稼ぎ方を知っています。それは何度でも再現できるはずです。
だから、結果の無い過程など無いのです。見えにくいだけで、行った過程(努力)と等価交換で、必ず結果を得られています。目を凝らしてみて下さい。
過程のない結果について
では、道端で1,500万円拾ったとします。これはどう捉えれば良いのでしょうか。
欲しいクルマも買えて人生ハッピーです。でも、そこで人生が終わるわけではありません。その後も続く人生の中で、過程の無いこの1,500万円は再現出来ません。お金で有れば、まだ役に立ちます。計画的に使えば、しばらく働かないで生活もできるでしょう。
しかし、スポーツマンにとって不正をして得た結果はどうでしょう。スポーツマンもそこで人生は終わりません。しかし、不正で手に入れたこの結果は再現できません。勝つためにはもう一度不正するしかありませんし、終わりがありません。そもそも、この人はなんでそんなに勝ちたかったんですかね?非常に空虚です。
なので、過程の無い結果はそこでおしまいです。しかも、おそらくそれは当初の目標を達成したように見えるだけで、その奥にある目標を達成していません。突き詰めると、過程の無い結果など無いのです。
結果と過程どっちを重視する?
ここまで考えてきて、改めてどうでしょうか。結果と過程どちらを重視しますか?
私は両方重視します。
(いや、おっしゃる通りだなっ!)